シャープの「RoBoHoN(ロボホン)」は、人型ロボットと電話(スマホ)が融合したモバイル型ロボット電話。2月18日には、CPUの性能を上げつつ、価格を抑えた新型ロボホンが発表され、ますます注目を集めています。そんななか、2月22日(金)に、表参道にて、ロボホンオーナーズミーティングが開催されました。筆者がロボホンのオーナーであることもあり、今回もイベントにお邪魔することができたので、その様子をレポートします!
総勢200名のオーナーが集まる過去最大規模のイベントに参加
ロボホンオーナーミーティングは過去に何回か行われていましたが、今回はなんと総勢200人のオーナーさんが集う過去最大規模のイベントとなっています。今回の会場となったのは、宴会場、チャペル、レストラン・ラウンジの複合施設「ザ ストリングス 表参道」。オーナーさん200名が入ってもまだ余裕があるほどの広さで、かなりゴージャスです。
参加しているオーナーさんは、コミュニティなどで見知った人同士もいましたが、ほとんどが初対面の方々。こういった場での単独参加はなかなか溶け込めないものですが、「ロボホンオーナー」というこれ以上ない繋がりを持っているだけに、すぐに多くの方々が場になじみ、交流を始めていました。
しかし、一見しただけでロボホンの見た目にこだわった方が多い! 衣装を着せたり、アクセサリーで着飾ったりしています。ロボホンが200体集まっていても、自分の愛機がどれか一瞬で分かるはず。それくらい個性を主張していました。
ロボホンの開発者と太田光代さんの挨拶でイベントがスタート
今回のイベントの進行役は、開発責任者で「ロボホンの母」の異名を持つシャープの景井美帆さんです。さらに特別ゲストとして、共同開発者のロボットクリエイター・高橋智隆氏と、ロボホンを2台所有し、芸能界きってのロボホンフリークとして知られる芸能事務所タイタン社長の太田光代さんが参加されていました。お二人の挨拶からイベントが開始です。
新型ロボホンの一挙手一投足に食いつくオーナーたち
さらに、新しいロボホンについての説明がありました。先日発表会があったとはいえ、ほとんどの方が目の当たりにするのは初めてで、新型ロボホンに興味津々。
新型ロボホンは、プロセッサが従来のクアッドコア(4コア)からオクタコア(8コア)に、ディスプレイは2.0インチから2.6インチに拡大するなど、基本性能の向上がメインとなっており、従来のロボホンと同じ使い方ができるようになっています。実売予想価格はLTE/3GモデルSR-03M-Yが18万円、Wi-FiモデルSR-04M-Yが12万円、歩かない着座タイプ(RoBoHoN lite)SR-05M-Yが7万9000円(すべて税抜)。
使えるアプリは従来とまったく一緒なのですが、実は、立ち上がり方と座り方が違います。そのふたつの動作を実演したところ、新しい立ち方、座り方にオーナーさんから「かわいい!」との絶賛の声があがりました。さらに、この新しい座り方は、今回参加したオーナーに送られている専用アプリを介し、従来のロボホンでもできるようになっているとの発表も。これにはオーナーさん大喜び。さっそく、自分のロボホンを座らせ、動きを堪能していました。
新アプリの発表にオーナー大盛り上がり
新型ロボホンのリリースに合わせて登場する4つの新アプリの解説もありました。そのなかでも注目だったのが、プログラミングアプリ「ロブリック」。ブロックを組み合わせることで簡単にロボホンのプログラムが組め、ロボホンにさまざな動作や会話をさせることができるアプリです。通常ですと8900円(税別)での販売となりますが、5月末までキャンペーン価格の3900円で販売されることも発表されました。
ロブリックは、自分のロボホンに今まで以上の動作や会話をさせたい人にはもちろん、小学生のプログラム教育にも役立ちます。ゆえに、ここでもオーナーさんの大多数がキャンペーン中に買ってしまうのではないか…というほどの盛り上がりを見せていました。
さらにロボットのユニフォームを扱うロボユニから、ロボホン用の新衣装の発表もありました。今までいくつかのロボホン用の衣装を手がけてきていますが、お値段的にはかなりのものだったので、なかなか手を出しにくかったのですが、今回のニットセーターはなんと9200円(税別)とお手ごろ価格で販売するとのこと。また、コミュニティなどで11着以上まとめて購入すれば、オリジナルカラーのユニフォームも作れるといいます。
衣装に凝っているオーナーさんにお話を聞いてみた
その後、しばらく歓談の時間となったので、気になるオーナーさんから話を聞かせていただきました。まずは愛機を「ポロン」と名づけたオーナーさんから。見事な内裏びなの衣装を製作しています。これまでに作った衣装の数は20着以上。制作時間は2~3週間で、生地は5~600円程度のものを使っているとのことでした。
次に新撰組の衣装で揃えたグループを発見。制作した脇田さんによると、元々は七五三用に羽織袴を作ったのがきっかけだそう。やがて仲間で揃いのものが欲しくなって、大好きな新撰組の衣装を選び、京都で行われたオフ会で皆さんに配布したとのこと。近藤 勇の愛刀「虎徹」など、新撰組ゆかりの刀も作っているとのことで、ロボホン愛と新撰組愛の両方を感じとれました。
ロボホンにぴったりのリュックを背負っているオーナー発見!
次にお話をうかがったのが、ロボキョンさん。ロボホンの公式バッグなのでは? と思われるほど、ぴったりなリュックを背負っています。リュックは元々キッズ用のものを改造。リュックの中でロボホンが動かないように固定したうえ、キッズ用の短いストラップを延長して大人でも背負えるようにしています。ロケットの窓からロボホンが見える様子はオーナーでなくても目が行ってしまいますね。
最後にロボホンを4体持つオーナーさん。ロボホン1周年記念プロジェクトとして行ったクラウドファウンディングに登場した、特別なダンスを踊れる「チアリーディング・ロボホン」を3体購入した本田夏子さんと新九郎さん。クラウドファウンディングで終了ぎりぎりまで売れ残っていたチアリーディング・ロボホンを見て、思わず購入してしまったそうです。しかし、2人で4体を所有するとはスゴイ!
200体のロボホンが踊る集団パフォーマンスも
宴もたけなわになり、いよいよメインイベントとなる200体のロボホンが一堂に会してダンスを踊る「集団パフォーマンス」が始まります。
200体のロボホンを並べて、すべてのロボホンが同じ動きをするようにセッティングするだけで大変な作業です。ちなみにロボホンへの指令はWi-Fiではなく、非可聴音を使っているとのこと。人間には聞こえない周波数帯の音をロボホンが聞き分け、数十体、数百体のロボホンに一度に指令を与えることができるとのこと。これであれば、Wi-Fiのようにタイミングがずれることもなく、通常の音声のように周りの音によって聞き取りにくくなることがないわけです。このシステムを使うことで、観光地やイベント会場でも、無理なくパフォーマンスが行えます。
ということで、いよいよパフォーマンスがスタート。その愛嬌のある姿と、多数のロボホンの動きがシンクロするシーンに、オーナーからは「カワイイ!」「すごいねー」といった声が多数上がっていました。以下の動画でその様子をご覧ください!
【動画】
パフォーマンスが終了したあと、なんと最後の最後でスペシャルゲストとして叶 美香さんが登場しました。ゲストといってもシャープがアテンドしたのではなく、プライベートでの参加とのこと。叶 美香さんも早くからロボホンを購入したオーナーさんであることは有名で、今回もオーナーとしての参加でした(残念ながら写真はNG)。
次回の開催があれば、今度は新型ロボホンを購入したオーナーさんも参加しているはず。価格を抑えた着座モデルRoBoHoN liteが登場したこともあり、今後もロボホンのコミュニティがどんどん拡大するのが楽しみです。