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2019/6/12 19:30

「AirPods」の悩み全解消します! ケースは裸orシリコン? イヤーピース着ける? 紛失した時は?…など使いこなしを語る。

今年の春にアップルの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」の最新モデルを購入したという、音楽・ガジェット好きのGetNavi web編集部・玉造氏から、ある日「AirPodsの使い心地をもっと良くしたいんだよ。なんかいいアイデアはないかね?」という、フワッとしたミッションが降りてきました。この際だから、玉造氏の色んなギモンにお答えしつつ、すべてのAirPodsユーザーのお役に立てる情報をお届けしたいという使命感を胸に、オーディオライターの山本がGetNavi web編集部のもとを訪ねました。

 

↑私こと山本です。全然関係ない話ですが、Netflixから約20年の時を越えてアニメ化が発表されたSF漫画の金字塔「スプリガン」では、ボー・ブランシェを敬愛しています

 

↑GetNavi web編集部の玉造氏。皆川亮二作品では、「ARMS」のアル・ボーエンや魔王(セイタン)クリフのような、高飛車なキャラを好きになりがち

 

AirPodsのケース、ときどき所在が困ります

玉造 やあ、よくきてくれました。まあ、そのソファにでも座って座って。

山本 どうも。AirPodsの調子はどうですか? いい感じですか。

 

↑編集部・玉造も買った、人気のAirPods。2019年モデルはワイヤレス充電やハンズフリーによるHey Siri対応など機能がさらに広がりました

 

玉造 ようやく来たと思ったらさっそく本題ですか。まったく雅じゃないですねえ、山本さんは。まあそれはさておき、大概のところは気に入っていますけれどね、いくつか気になることもあるんです。

山本 ほう、それはどんなことですか。

玉造 AirPodsって、ふだんはこの専用ケースにしまっておくものでしょう。例えば外で気持ちよく音楽を聴いていたとするじゃないですか。ふと、少しの間だけ音楽聴くのを休みたい時にね、イヤホン本体の所在があたふたするのがどうにも慣れなくてですね。いつもケースをポケットに入れておくべしということなのかもしれませんが。

山本 “完全ワイヤレスイヤホン・あるある”の典型的なお悩みとお見受けしました。本体の左右がケーブルでつながれているワイヤレスイヤホンは、音楽を止めたらペンダントみたいに首もとに掛けておけますけどね。どうでしょう、その真似をしてこんなケーブルなんか付けてみたら。

 

↑AirPodsをあえてワイヤード化するストラップはけっこう色んなアクセサリーメーカーから商品化されています。ジムで体を動かす時などにあると意外に便利です。写真はApple関連アクセサリーを幅広く展開するSpigenのもの

 

玉造 ほう。しかしこれではAirPodsを選んだ意味がないのでは?

山本 例えば玉造さんはよくジムに通っているから、1~2時間はポケットのないピタピタなスポーツウェアを着てジョギングなんかしますよね。短い時間にAirPodsを着けたり外したり、頻繁にする間だけなら、これもけっこう便利なアイテムですよ。

玉造 なるほど。そうかもしれないけれど、なにか他にないですかね。え? ん?

山本 圧をかけるのはやめてください。ではこれなんかどうです。カラビナ付きケース。AirPodsをまるっと入れて、ジーパンのベルトストラップにカラビナでがっちりと。防水対応のケースもありますよ。

 

↑AirPodsのケースをまるごと入れられるカラビナ付きのシリコンケースも、けっこう色んなブランドから商品化されています。ちなみにこの「Catalyst Waterproof Case for AirPods – Special Edition」は蛍光塗料が塗布されていて、暗闇で光ります!

 

玉造 おお、これは男前だね! ポケットが膨らんで怪しく見えることもないじゃないか。ニヤリ。

山本 ニヤリ。

玉造 欲を言えばこう、ワイヤーでケースごとみよーんって手もとまで引っ張れると一番ベターなんだがね。

山本 完全ワイヤレスイヤホンなんですから、箱から開けてイヤホンだけ取り出せばいいじゃないすか。

玉造 おお、たしかに! 山本さん成長してますねえ!

山本 ありがとうございます(空虚な表情)。

玉造 あの、そもそもAirPodsのイヤホンだけを持ち歩くのはアリですか?

 

↑ケースから取りだしたAirPodsのイヤホン。道ばたでばったりと友だちに会って、すかさずイヤホンを取り外したはみたけれど、どこに持っておこうか…なんて体験を皆さんもしているのではないでしょうか

 

山本 そうですね、例えばジムに出かけた時、短時間だけ専用ケースをロッカーに入れて、さっきのストラップを付けたAirPodsのイヤホンだけを持ちっぱなしというのはOKだと思いますよ。でもAirPodsがイヤホン単体で連続して音楽が聴けるのは最大約5時間、通話は最大約3時間です。AirPodsは本体に電源ボタンがないので、ケースに入れていない時は多少なりとも電力を消費していることになります。例えばケースを家に置いたまま、朝の通勤電車で音楽を聴いたら、夜に帰宅する頃までには電源が切れていると思います。

 

↑こちらもジムなどで役に立ちそう。AirPodsのイヤホンだけを軽快に持ち歩きたい人のためのシリコンリストバンド「elago Wrist Fit for AirPods」

 

玉造 そうですかね。ではやはりケースは一緒に持っておくべきか。ふと気になったのですが、AirPodsユーザーの女性たちはこのケースをどう持ち歩いているんでしょう。

山本 AirPodsのケースは、ほかの完全ワイヤレスイヤホンに比べるとかなり小さめなので、「バッグのスペースを取らないから満足」という女性ユーザーの声を自分はよく耳にします。ただ、やはりスポーツシーンでは男性と一緒で、イヤホンを外して友だちと会話をしたい時にどう持てばいいんだろう? と気になっている人も増えているみたいです。これからAirPodsがますます普及すると、“ケースなし”でイヤホンを身に着けられるアクセサリーの注目度も高まると思いますよ。

 

↑先日オンキヨーがサマンサタバサと一緒に開発した完全ワイヤレスイヤホンについて、筆者がお話を機器に行ったときに、サマンサ女子の方に「最近の女子のバッグはこれぐらい小さいのが流行っているんですよ」と教えていただいたバッグがこれ。なるほど、イヤホンは小さいのしか入らなそうですね

さらにがっちりと装着感を安定させたい

玉造 それにしても、このAirPodsのつるっとした装着感は有線タイプのEarPodsの頃から思っていたけれど、独特ですね。

山本 そうですね。耳栓タイプのカナル型イヤホンだと、イヤーピースを耳穴に挿入するのが苦手っていう人は結構いますからね。そこにAirPodsのフィット感がうまくミートしてるというか。

玉造 私はカナル型でもぜんぜん平気ですけれどね。むしろ最初はEarPodsのふわっと耳に乗せるような装着感が慣れなかったものです。AirPodsはケーブルがないから最初は不安だったけれど、案外ぴたっと耳もとに安定してズレないから、結構信頼できますな。でも、これをカナル型みたいにもっとピタッとフィットさせる手も、ひょっとしてあったり?

山本 だったらこれなんかどうですか、AirPodsのハウジングをぐるっと包むシリコン。耳のくぼみにフィットさせるスタビライザー付きのものもありますよ。

 

↑AirPodsのハウジングに被せて装着感アップが狙える、シリコン製イヤーフィン。さらに装着感が安定することうけあいですが、ケースに戻す時にいちいち外さなければならないのが残念

 

玉造 へえ、悪くないですねえ。好きだな、こういうの。おや? ただ、これはケースに戻す時にアレじゃないですか。え? え? どゆこと?

山本 気付かれましたか。確かに“お着替え”が必要なんですよ。だから、例えばスポーツなどで体をがっちり動かす時だけ“念のため”にこれをAirPodsに着けるとか、こまめな使い方が効果的だと思います。

 

AirPodsやケースをなくすとどうなる

玉造 それとね、そもそもAirPodsをうっかりなくしてしまったら、何か打つ手はないんですか。

山本 まずは自分で探しましょう。iOS 10.3以降からは「iPhoneを探す」の機能を使って、ペアリングしているiOS端末からAirPodsが探せます。もし近くにあることは間違いないけれど見当たらない時には、AirPodsのイヤホンからブザー音を鳴らして探すという手も。万が一、AirPodsの所在が心の底からわからない場合は、例えイヤホンの電源が切れていたり通信範囲の外にある場合も「最後に確認された位置」がマップから探せます。

 

↑AirPodsを探してみると、マップ上には最後にトラッキングできた位置がこんなふうに表示されます

 

玉造 二度とピックアップできないような場所にイヤホンが迷い込んだり、そもそも壊れてしまったらどうしたら?

山本 さすがにわかるでしょう…当然、AirPodsの修理サービス扱いになりますよ。ただイヤホンは片方から、またはケースだけも買い直せます。

 

↑ワイヤレス充電に対応するAirPodsのケースだけを購入することもできます

 

玉造 ふうん。その場合はあれだよね、値段もそこそこするんだろう?

山本 まるごと買い直すよりも全然いいじゃないですか。

 

ワイヤレス充電を便利に感じたい

玉造 いま知ったけれど、新しいAirPodsのワイヤレス充電用ケース(「Wireless Charging Case for AirPods」のこと)だけを買うこともできるんですね。ワイヤレス充電というものをまだしっかりと試したことがないんですが、イケてます?(便利ですかの暗喩)

 

↑Qi規格に対応するワイヤレス充電パッドならAirPodsのワイヤレス充電ができます。ベルキン製などApple Storeで販売されているものを選ぶとなお安心かもしれません

 

山本 僕はイケてると思いますよ。同じワイヤレス充電に対応しているiPhone Xしか使っていなかった頃は、ケーブルで充電するのと手間は同じだろうと思ってましたけど、AirPodsがワイヤレス充電対応になって、充電パッドに交互に置くだけで素速くチャージができるようになると、けっこう良さが身に染みてきました。

玉造 まさしく“パッドでパッと”! パッとサイデリア!

山本 はいはい。あとはこのパッドを部屋の中に、どう邪魔っぽくなくシンプルに置くかが課題かもしれません。

玉造 私も最近知ったんですけどね、「Galaxy Buds」のようなスマホの背中に乗せてワイヤレスチャージができるイヤホンもあるんですね。iPhoneでもこういうのができれば、部屋の美観を損なわずに、いつでもどこでもAirPodsが充電できて便利だろうに。

山本 そうですね。

玉造 よし、じゃあワイヤレスを実感したいから、山本さんのスマホを私がいつでも使えるように共有してください。

山本 かんべんかんべんマジかんべん。

 

次回「AirPodsの音ってどう思う?編」につづく

 

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