写真を送る側の操作もシンプルでわかりやすい
スマホから写真や動画をアップロードするには、「まごチャンネル」アプリを使います。最初に「ご利用開始番号」を入力して会員登録すると、アップロードが可能になります。ちなみに、まごチャンネルでは複数人、複数台のスマホを招待し、写真や動画を実家に送れるので、兄弟姉妹みんなで使えるのも魅力です。
写真がアップロードされると、実家の受信ボックスの窓がオレンジ色に点灯します。この「ゆる〜く知らせる」仕様について筆者の母に聞いてみると、「気付いたら見ようと思えるから丁度いい」とのこと。見ることを急かされないのが、LINEよりもいいのかもしれません。
スマホではなくテレビの大画面で閲覧できるので、家族みんなで写真を見ながら、会話のきっかけになることもあるようです。たしかに、スマホで写真を送ると、母だけ、父だけのように個人間でのやり取りになりがちですし、送る側としても家族みんなに見てもらえるのはラクでいいですね。
筆者は母とはこまめにLINEでやり取りをしていますが、父や妹とは何か用事がないと連絡を取っていません。まごチャンネルを使い始めたことで、実家の家族みんなが私の日々の暮らしを知ってくれているという安心感が生まれるようになりました。
また、実家がまごチャンネルを使い始めるとスマホに通知が届くので、「いま見始めたな」というのがわかるのも気に入っています。きちんと見てくれていることがわかると、写真を送る側のモチベーションにもつながるので、筆者も2か月間使い続けられています。
実家の暮らしを緩やかに見守れる独自機能を搭載
今回使ってみた「まごチャンネル with SECOM」は、「まごチャンネル」を運営するスタートアップ企業のチカクと、ホームセキュリティや警備サービス業のセコムがタッグを組んでいます。セコムらしい機能として用意されているのが、本体が設置された環境を確認できる機能です。
本体にUSB型のセンサーが接続されており、温度や湿度、照度を感知。それぞれの数値をアプリ上で確認できます。また、照度の変化や生活音の有無で、家族の起床や就寝を判断してくれるので、実家の家族の様子を緩やかに伝えてくれます。
実家を離れて10年以上経つ身としては、家族がどんな生活リズムで暮らしているのかを詳しくは把握していないので、「この時間に連絡しても寝ているな」と連絡するタイミングがわかったり、「今日は朝起きるのが遅かったな」といった小さな変化も把握できたりと、実家の様子をおぼろげに知れることができます。筆者の両親は還暦過ぎでとくに健康の不安はないのですが、実家の生活の様子を知りたい人にとっても有効なサービスになりそうです。
気になるのは「月額料金」と「データ管理」
「まごチャンネル with SECOM」は、本体価格3万円(税別)に加え、月額1680円(税別)の料金が発生します。年額で考えると、2万160円のコストがかかるので、決して安いとは言えません。筆者の場合は子どもがいないので、強い必要性は感じていないのですが、「子どもの写真をスマホが苦手な両親や祖父母に見せたい」という人であれば、検討の余地はあるかも。アラフォー世代としては、両親よりも祖父母の家に置くというのがいいような気がします。
本体の容量は動画が約2000本、写真が約5万枚という上限があり、外部への書き出しはできません。理想を言えば、送られてきた写真をプリントできるサービスと連携してくれると、実家にとってもメリットがありそう。このあたりは今後のサービスに期待したいところです。
とはいえ、“緩やかな見守り”に特化しているのは、実家との距離感としてちょうどいいのは確か。お子さんがいらっしゃる方もそうでない方も、ご実家をゆる~く見守ることができる「まごチャンネル with SECOM」をご両親にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
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