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2020/8/21 22:00

8月22日発売の新感覚ゲーミングUMPC「OneGx1」、ゲーム機としての使い心地は…ロマンに満ちたクレイジーな端末

8月22日に発売が決定したゲーミングUMPC「OneGx1」。7月の発表会はオンラインでの出席だったので、実物を触ってみたい……と思っていたのですが、なんと発売前に試作機を1週間だけお借りすることができたので、実際にいくつかゲームをプレイしてみます。

↑OneGx1。税別価格は8万9800円~

 

↑ブルー系のカラーが目を引くボディ

 

まず、この端末について簡単に説明しますと、PC本体の左右に専用のゲームパッドをつけることができます。このゲームパッドは別売り4000円ですが、キーボードを挟んで左右にゲームパッドをセットして、Windows PCなのにニンテンドースイッチ(以下NS)のように、携帯ゲーム型でゲームプレイができる、パッと見はPCには見えない、尖ったPCです。

↑専用パッド

 

↑簡単に着脱可能

 

↑左からFire 7タブレット、OneGx1、NS

 

NSのJoy-Conとの違いはゲームパッドはBluetooth接続で、本体に挿しても自動でオンオフするのではなく、それぞれのパッドに付いている電源をオンオフする必要があります。また、充電は1本ずつUSB充電で行ないます。

↑OneGx1ゲームパッドにはSL/SRボタンはない

 

下のキャップ部分を外せば充電端子(Type-C)が出てくる

 

発表会の様子はこの記事を見ていただくとして、あまり深く考えずにゲームをプレイして(純粋にゲームを楽しむつもりで)、思ったことを淡々と書いていきます。

 

とりあえず定番(?)タイトルから

まずは、筆者も20代の頃よくプレイしていた、かなり昔からあるオンラインゲーム「真・三國無双 Online Z」。やはり無双シリーズといえば“一騎当千の爽快感”が重要ということで、戦闘に出てみました。

 

初日のプレイでは、押しても反応しなかったり、操作がボタンを押してから1テンポ遅かったりとタイムラグを感じたのですが、翌日プレイしてみると、ショックを受けるほどのラグもなく、連撃もそれなりのタイミングで合わせることができ、普通にプレイできました。

↑連撃の回数が合わないのは地味に困った

 

続いては、説明不要のバトロワ系シューティング「フォートナイト」。前述の無双オンラインのように、操作にラグが起きないか不安でしたが、びっくりするくらい普通にプレイできました! 筆者は普段NS版をプレイしていますが、全く違和感のない…というと褒め過ぎになってしまうので、ただ一点だけ気になるところを挙げるとしたら、少々エイムが合わせにくいという点です。ヘッドショットをキメようとしても、なかなか頭に合わせられず、そこがストレスになりました。それ以外は本当にNS版と大差なく、ツルハシによる撲殺でキルも取れます。

↑エイムも“慣れ”が必要かな?

 

ここまで、激しく動くゲームのプレイになりましたが、RPGのようにあまり激しい動きを必要としないゲームも、もちろん問題なくプレイできます! 試しにSRPG「ヴェスタリア・サーガ」をプレイしてみましたが、コメントに困るレベルで普通にプレイできました。

↑いたって普通

 

話題の新作もプレイ

せっかくですので、この夏に登場した話題の新作もプレイしてみることにします。

 

最近Steamで買ったばかりの「Fall Guys」。ジャンプやダイブだけでなく“決定”も、気持ち微妙に操作ラグがあるかなぁ…と最初は思ったのですが、特に「これはまずい」と感じたのは、「つかみ」の動作が遅れること。「しっぽオニ」など、“つかみ”が勝敗を左右する競技では死活問題だと感じました。

↑優勝はないけど、普通に勝ち抜くことはできる

 

さて、ここまでパッドを使うゲームばかりでしたが、パッドを使わずにゲームをプレイしてみます。

 

今年の初夏にリリースされたFPS「ヴァロラント」。キーボードが小さくキーが押しにくかったり、本体のポインティングデバイスが非常に使いにくかったり(エイム云々以前の問題!)といった小型端末らしいストレスもありましたが、マウスは小型のマウスでも用意すればいいし、「あれ? これはなくはないな?」と思ったのですが、社内でプレイ中の写真を撮ってもらおうとしたときに、なぜか横にビロ~ンと伸びてしまい、プレイ不可能に!

 

…あれ? おかしいな? 別に前日からディスプレイ設定を変えたりなどはしていないんだが…。本体を縦にしてみたり、ディスプレイ設定を変えてみたりしても直らず。別の日にも同様の現象が起きたときには、いろいろ弄ったら直ったのに……。

↑なぜ横に伸びてしまうんだ…

 

↑小型端末は比較的使い慣れていたはずだったが…(左はキングジム「ポータブック」)

 

総評:慣れてしまえば意外と“なくはない”……?

さて、多少のラグがあったりなかったり、小さすぎるがゆえに扱いにくかったりというところはありましたが、慣れたらNSのように“ゲーム機”として違和感なく使えて楽しいですね!

 

ただ、あくまでUMPC=“パソコン”ですから、ゲーム専用機として作られたNSと比較すると、手で持って遊ぶにはけっこう重く感じます。というか実際重いです。ぶっ通しでプレイすると腕が疲れます。集中力の持続時間もあるし、腕休め&集中力回復のために、適度に休みながらプレイしましょう。

↑ずっとこの体制でゲームしていたら筋肉痛になりそう

 

また、この状態でチャットなどをしようとすると、ゲームパッドが丸みを帯びているので、本体の滑り止めラバー部分が下に着かず浮いてしまい、本体を置くと文字入力中にグラついたり、スススススーッと前の方へ滑ったりしてしまいます。

↑パッドが丸く膨らんでいるので、滑り止めの役割を果たしていない

 

↑文字入力中に本体が“逃げて”しまうことも

 

それなら親指で入力すればいいんじゃない? という話になりそうですが、筆者のように手が小さいとそれも厳しいのです……。

↑しかし、手が大きければ親指打ちで使いこなせるのか? という疑問も

 

そして、本体背面には大きめの排気口も備えています。これだけ大きいので、ファンの音も“それなりに”します。静音デスクトップPC並みの音量です。

↑排気口はハニカム型

 

しかしながら、このような“本体にコントローラー着脱可能なゲーミングPC”というロマンに満ちたクレイジーな端末、非常に夢があって素晴らしいと思いました。筆者はこういう“クセがすごい”端末、大好きなのです。

 

OneGx1 SPEC●CPU:第10世代インテル Core i5-10210Yプロセッサー(1.0GHZ-4.0GHz インテル スマートキャッシュ6MB) ●グラフィックス:Intel UHD Graphics 615(ビデオメモリはメインメモリと共有) ●メインメモリ:8GB、16GBオンボード(LPDDR3 SDMRAM) ●ストレージ:256GB、512GB microPCI-e SSDオンボード ●ディスプレイ:7インチ、1920×1200 323PPI ゴリラガラス4採用 H-IPS液晶パネル(10点マルチタッチ対応) ●無線LAN:Wi-Fi6(802.11ax) 2×2 a/b/g/n/ac/ ●Bluetooth:Bluetooth 5.1 ●LTE(※オプション):LTE-FDD…B1/B3/B8/B18/B19/B26/B28、LTE-TDD…B41、2*CA…B1+B1/B8/B18/B19/B26/B28;B3+B3/B8/B18/B19/B26/B28;B41+B41、WCDMA…B1/B3/B6/B8/B19 ●インターフェイス:USB 3.0 Type-A×1、USB Type-C 3.2 Gen2 (PD2.0対応)×1、USB Type-C 3.0×1、SIM+microSDカードスロット(SDXC対応)※最大対応制限なし×1、音声出力とマイクインの3.5mmコンボジャック×1、Micro HDMI(D Type)出力×1 ●バッテリー容量(リチウムポリマー):12000mAh(5V/9V/12V/15V充電サポート) ●連続稼働時間:最大12時間 ●冷却方式:インテリジェントデュアルファン ●本体サイズ:幅173mm×奥行き136mm×高さ21mm ●本体質量:625g ●価格(税別):8万9800円~11万6900円

 

撮影:我妻慶一、中田 悟

 

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