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2020/2/19 19:00

「ゲーミングデバイス=いかつい」の図式を完全に崩したシャープ「AQUOS zero2」ーーその圧倒的軽さを実際に試してインプレ

シャープから1月31日(NTTドコモは1月30日)に発売された「AQUOS zero2」はゲーミングスマホを謳う最新モデル。ゲーミングと言いながらも「LEDのギラギラ感」はなく、見た目には落ち着いたシンプルなスマホです。

 

前回は開発者へのインタビューから、同機の魅力を解説。ハイパフォーマンスモデルとして位置づけられる「AQUOS zero2」ですが、一番のウリはその軽さにあります。

 

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では、その軽さがもたらす恩恵とはどんなものなのか? 雑食系ゲームライター兼エディターを自称する筆者が約1か月間、様々なタイトルを遊んでみて、思ったことを綴っていきます。

↑バトロワ系シューティングから、カジュアルな育成ゲームまで、幅広く遊んでみました!

 

まず、改めて手に持ってみた感触を…

 

本当に軽い!! なんだこれ!? って思うくらい。普段箸より重い物を持たない人でも進んで手に持ちたくなる軽さでしょう! 筆者はその昔、某社のとあるゲーミングスマホを使ったことがありまして、あの時は「これくらいガッシリしてこそゲーミングスマホだな!」と自分の中で解釈していたのですが、どうやらその考えを改める必要がありそうです…(笑)。背面がラウンド状になっていて、吸い付くようにヒュッと手に収まるフィット感も相まって、ゲームをしていなくても、ずっと持っていたくなるような気持ち良さです。

↑背面のスュルリッとした心地よいラウンドフォルムがたまらない!

 

普段使いでも、これまで「MEDIAS W N-05E」「TORQUE G01」「ZenFone 3 Ultra」等々、なぜか180g以上のヘビーなスマホを愛用する傾向にあった筆者ですが、この画面サイズでこの軽さはカルチャーショック級ですね! これなら寝転がった状態で顔に落としても……と思ったのですが、やっぱり痛そうなので試さないでおきます。。。(ちなみにZenFone 3 Ultraは顔に落としたら涙が出るくらい痛い…)

 

実際にゲームを遊んでみた感触ですが、年末年始にかけてよくプレイした「Call of Duty:Mobile」は、約2年前に発売された某他社製端末(Android 9.0)よりもヌルリとなめらかな動作で、5VS5の「MULTIPLAY」では、敵チーム(対戦相手)が見つけやすかったですね! やり込み度合いとマッチング相手にもよるので一概に端末のおかげと手放しに断言できませんが、確実に撃ち合いで勝てるようになりましたね!

↑先手必勝で黙々とキルが取れるようになったので、端末のヌルサク感と合わせて気持ち良くプレイできました!

 

続いて、気になる本体の熱問題ですが、インタビューの中では「リズムゲームならば1曲は最後まで遊べるか」「バトルロワイヤル系シューティングゲームだったら1バトルできるか」と言っていましたが、大抵リズムゲームの曲は1曲2分前後なので、4~5曲連続プレイしても、プレイ中に端末の熱さが気になることはありませんでした。

↑実際に試したゲームは「グルーヴコースター 2」「太鼓の達人プラス」「Cytus」等々

 

さっきから例えがシューティングゲームばかりで恐縮ですが、「PUBG MOBILE」は現状最大で負荷がかかる設定にしてプレイしたところ、大体15~20分程度で“気になるレベル”の熱さになってきて、そこからさらに熱が上がるので、長期戦に入ってしまうとちょっと厳しいかもしれません。。。

↑こちらでもキルを取りやすくなったと実感

 

なお、前述のCoDモバイルは、筆者はMULTIPLAYばかりプレイしているので、1戦大体5~6分、長くても10分かからずサクッと遊べるモードですが、軽く温かくなる程度に留まりました。しかし、ぶっ通しで30分以上連戦していると、それなりに熱くなってきます。。。

 

高負荷状態で長時間プレイしていると、当然のように端末は熱くなりますが、そこは集中力の持続時間と似たようなもので、適度に休めばさほど気になりません。ゲームしていても仕事していても人間の集中力には限界があります! CoDモバイルのMULTIPLAYも時間が経つにつれキルが取れなくなります。なので、少しずつ休み休みやることをおすすめします!

 

しかしながら、結論として、ゲーム内でリッチな(=負荷のかかる)設定にしてもしなくても、ゲームは快適に美しく楽しめる、というのは何よりの強みですよね! どうしても勝ちたい大一番には、グラフィックやフレームレートの設定を一番リッチなものにすると、よりディープな没入感が味わえるでしょう。そしてクリエイターの“見せたかった世界”をユーザーが100%享受できるというのも、双方にとってハッピーだと思います!

 

そして最後に、やっぱり「軽い」は正義なんだな、と! 持ってて手が疲れにくいのは本当に楽です! 冒頭に述べた通り、“ゲーミングデバイス=いかつい”というイメージを根本から覆した端末だと思いました! シャープだけに「目の付けどころ」が違うと感心しましたね。。。ゲームをあまりプレイしなくても、この軽さに感動する人は多いでしょう。

 

ちなみに筆者は常々、プレイヤースキルが求められるアクションやシューティングをがっつり遊ぶなら、コントローラーは絶対必要だ! と考えていましたが、逆にAQUOS zero2の場合、軽さがウリの端末なので、コントローラーの重さで“最大の長所”が完全に失われてしまうのでは……と思い、これまた考え方を改める必要があるなぁと…(笑)

 

2020年、スマホゲームはどう変わっていくのか? どう進化していくのか? モバイルeスポーツの発展も気になりますが、群雄割拠なゲーミングスマホからも、目が離せませんね!! スマホゲーマーにとって“何が必要か”を決めるのは、スマホゲーマー自身なのですから!

 

AQUOS zero2 SPEC●サイズ:約H158mm×W74mm×D8.8mm ●質量:約141g ●OS:Android 10 ●CPU:Qualcomm Snapdragon 855 mobile platform 2.8GHz+1.7GHz/オクタコア ●内蔵メモリ(RAM/ROM):8GB/256GB ●ディスプレイ:約6.4インチ 有機EL ●解像度:フルHD+(2340×1080ドット) ●アウトカメラ(標準)有効画素数:約1220万画素 ●アウトカメラ(広角)有効画素数:約2010万画素 ●インカメラ有効画素数:約800万画素 ●バッテリー容量:3130mAh(内蔵電池) ●防水/防塵:IPX5・IPX8/IP6X ●おサイフケータイ/NFC:対応 ●生体認証:顔認証、指紋認証(画面内) ●カラー:アストロブラック/ミスティホワイト

 

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