インターネット上に場所を提供し、企業やサービス提供者とユーザーを結びつける「プラットフォームサービス」が、様々な分野で広がりを見せています。例えば、Amazonや楽天市場などのネットショッピングサイトや、ヤフオク!やメルカリなどのフリーマーケットサイトに加え、最近はサービスを売買するUberEatsなども人気となっています。
もはや生活に欠かせないほど普及しているプラットフォームサービスですが、このスキームをペットの健康管理やコミュニケーションに生かそうと、NECが新たなサービスの開発に取り組んでいます。
同社は、ペットを1つのIDで管理し、様々なサービス提供者がその情報を横断的に利用できるプラットフォームサービス「waneco」を発表しました。
wanecoを利用することで、動物病院やペットサロン、トリマーなどペットに関連する様々なサービス提供者がペットの情報を相互に利用することが可能となり、カルテのデジタル化や日々の健康管理に役立てることができます。
また、日本動物高度医療センター(JARMeC)が販売する犬猫用活動量計「PLUS CYCLE」を用い、収集した犬猫の行動を、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」により分析。これに基づいたペットの状態をLINEメッセージで確認できる「waneco talk」も提供されます。
これは、ペットがいま何をしているのかを、PLUS CYCLEに内蔵された三軸加速度センサーと気圧センサーにより分析し、「ねむねむ~」「起きた!」「のんびり~」などペットが直接メッセージを発信しているかのように送信するもの。「何してるの?」とメッセージを送って、ペットの状態を確認することもできます。
まるで自分のペットと直接やりとりをしているかのようなユニークなwaneco talkは、2021年4月より社内実証を行い、8月から一般ユーザーへの提供を開始する予定。将来的には、PLUS CYCLEから得られたペットの活動データを健康管理につなげることも目指しているそうです。
なお、現時点ではサービスの利用料などは未定とのこと。今後は、wanecoのプラットフォームサービスに賛同してくれるパートナー企業や団体を募集し、5年間で600万頭の登録を目指してコミュニティの拡充を図るとしています。
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