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2022/4/6 17:00

文具ソムリエール・菅 未里さん語る、MOTTERU卓上製品の「かわいさ」が生む意外な実用性とは

GetNavi webではおなじみのブランド「MOTTERU」は、スマートフォンやタブレット向けのデジタル周辺機器を中心に展開していますが、実は、デスクマットなどの卓上製品も取り扱っています。

 

その卓上製品は、一体どのような使い心地なのでしょうか。今回は「文具ソムリエール」として、文房具関連のコンサルティング、商品の監修を手がける有識者・菅 未里さんに、ガジェットに加えて卓上製品まで、まとめてレビューしていただきました。

菅 未里

文房具を紹介するサイト「STATIONERY RESTAURANT」を運営するほか、「文具ソムリエール」の肩書きで、テレビや雑誌への出演、イベントや講演への登壇を精力的に行なっている。プロデュース商品も多数。近著に『仕事を効率化するビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)がある。

 

絶妙なくすみカラーがかわいい! 注目の6製品をピックアップ

今回ピックアップしたのは6製品。

 

「デスクマット」と「デスクオーガナイザー」は、デジタル機器ではない、純粋な卓上製品です。デスクマットは卓上に敷いて机の傷を防止できます。また、デスクマット上でマウスの操作も可能。PCで作業する机に置いても十分に活躍してくれます。

 

一方のデスクオーガナイザーは、卓上に置いて文房具などを収納する用途に活用できます。斜めに仕切りが付いて筆記用具などを入れやすい大きいタイプと、スマホや小物を入れやすい小さいタイプのセットになっています。

↑デスクマット・MOT-DESKMAT(スモーキーブラック、アイボリー、ラテグレージュ、テラコッタ、ネイビー/税込2200円)

 

 

↑デスクオーガナイザー・MOT-STOCKBOX(スモーキーブラック/ラテグレージュ/税込2980円)

 

 

「シリコンケーブル USB A to USB Type-C」と「シリコンケーブル USB Type-C to Lightning」は、機能としては一般的なUSBケーブルですが、被膜にシリコンを採用したやわらかな手触りと、淡くさわやかな色味が特徴。今回はUSB A to USB Type-Cの「パウダーブルー」とUSB Type-C to Lightningの「ペールアイリス」をピックアップしています。

↑左がシリコンケーブル USB Type-C to Lightning・MOT-SCBALG200(ペールアイリス/税込1880円)で、右がシリコンケーブル USB A to USB Type-C・MOT-SCBACG100(パウダーブルー/税込1280円)

 

MOT-SCBALG200

 

MOT-SCBACG100

 

「65W 2ポートAC充電器」は、USB Type-CとUSB Type-Aの2つのポートを持つACアダプターです。半導体にGaN(窒化ガリウム)を採用し、65Wの高出力を実現しています。プラグは携帯に便利な折り畳み仕様。今回は、4色のラインナップの中から、春らしく爽やかな「ピスタチオ」を選んでいます。

↑AC充電器・MOT-ACPD65WU1(ピスタチオ/税込3980円)

 

 

絶妙な色味が特徴の結束バンド「ソフトタッチケーブルバンド」は、名前のとおりケーブルをまとめられる優れもの。ケーブルをまとめるための穴だけでなく、バンドをケーブルに装着するための穴が開いているので、バンド自体を紛失しにくいのも特徴です。

 

また、PC・スマホの周辺機器はもちろん、テレビやドライヤーなど、ケーブルがごちゃつきやすい家電にも使用できます。さらに、傘にソフトタッチケーブルバンドを付けて見分けやすくしたり、食パンの袋とじに使ったりと、アイデア次第でさまざまな使い方ができます(使用例の詳細はこちら)。

 

淡い色味の「ペール」、暗めの「ダーク」、そしてくすみカラーの「スモーキー」という3テーマがラインナップされていて、それぞれ5色×2本ずつの、合計10本で1セットになっています。

↑ソフトタッチ ケーブルバンド sofumo・MOT-CBBAND01(スモーキーカラー/税込1280円)

 

↑ソフトタッチ ケーブルバンド sofumo・MOT-CBBAND01(ペールカラー/税込1280円)

 

↑ソフトタッチ ケーブルバンド sofumo・MOT-CBBAND01(ダークカラー/税込1280円)

 

 

デスクマットは「書くという行為」に向き合える

ここからは、文具ソムリエール・菅 未里さんに話を聞きながら、製品の魅力を探っていきます。

 

まずはデスクマットについてうかがいました。デスクマットは、「みんなが持っている物」と言えるほど普及してはいませんよね。だから、良さがイマイチわかりにくいところですが、菅さんが教えてくれたのは、目から鱗が落ちるような意外な点でした。

 

「文房具的には、デスクマットの魅力って、筆記するときの『沈み込む感じ』だと思っています。机の上でペンを使うと、コツコツと硬い感触がありますよね。デスクマットを敷いていると、ググッとペンが沈み込んでいく感触に変わるので、その感触を楽しみながらの筆記が楽しめます」

 

沈み込むと書きにくいように感じられますが、そこは「あえての不便」なんだそうです。

 

「走り書きができなくなるからこそ、落ち着いてじっくりと『書くという行為』に向き合えます。いまはデジタルの世の中なので、『筆記する』という行為は『趣味』の世界に近くなってきています。そこで、ペンを取り出して文字を書くという行為に対して、効率よりも、感触のおもしろさを楽しむイメージです」

↑「デスクマットは沈み込む感触を『あえて楽しむ』ことで、文房具の趣味性が高まります」

 

また、デスクマットの魅力について、こうも話します。

 

「敷いておくと、机の上にラフに物を置いても、大きな音が鳴りにくくなるんです。家族と家で過ごす時間が増えている中で、一緒に暮らす人への配慮としても、デスクマットはいいなと感じました。

 

もうひとつ、デスクマットって、学校などで使われる事務用の半透明のものか、高級筆記具に分類される、革製のどっしりしたものの、ほとんど2択でした。そのどちらでもなく、手に入れやすい価格で買えるおしゃれなデスクマットという発想が新しいです」

 

デスクオーガナイザーは一番上にも物を置けるのがポイント

デスクオーガナイザーについては、何かと話題の「働き方」に絡めて解説してくれました。

 

「在宅ワークやフリーアドレスなど、場所が限られる中で、パソコン、スマホ、ペンケース、書類……といろいろ置いていくと、すぐに机の上が狭くなってしまいます。そこで、卓上の空間を“縦に使う”ことを私は推奨しているんです。

 

そのなかでこの製品の大きいタイプは、一番上にも物を置けるようになっていることがいいですね。ピアスやイヤリングとか、失くしやすいものを置いておけます。それから、滑りにくい起毛生地を使用していたり、仕切りが付いていたりするので、物が落ちにくいようになっているのもうれしいです。

 

下の収納部も、内側が起毛の生地なので、筆記用具などに傷が付きにくいですし、置いたときの音も静かになります」

↑デスクオーガナイザーで、卓上の限られた空間が有効に使えるようになると解説

 

また、文具ソムリエールならではの視点で、デスクオーガナイザーにぴったりフィットする製品を提案してくれました。

 

「小さいタイプのオーガナイザーの一番下の段には、ポストイットの75×75mmサイズがぴったりと収まります。だから、私ならそこにポストイットを置いて、大きいタイプのオーガナイザーには筆記用具を、その一番上にはピアスやイヤリング、腕時計など一時的に取り外すものを置いて使いたいですね。

 

色もかわいいですし、さり気なく外周にステッチが入っているので、いかにも事務用の製品とは違った印象があって、卓上に起きやすいと思います」

 

おしゃれなだけじゃない。デバイスごとにケーブルの色を分ければ便利に

ケーブル2種類と「65W 2ポートAC充電器」は、MOTTERUブランドならではの色味が印象的。菅さんは、ケーブルの色味が利便性にもつながると話します。

 

「普段、ケーブルは付属品ばかり使っていますが、ほとんど白か黒ですよね。私自身、仕事でスマホを2台、パソコンを2台、iPadを1台使っていますが、ケーブルの違いがわからなくなることがあります。それが、MOTTERUのように、ケーブルやアダプターに色がついているだけで『この色はスマホ用』『この色はiPad用』とひと目でわかるようになり、とても便利でした。

 

特にケーブルに関しては、出張のときに困ったことが何度もありまして。ケーブルを何本も持っていくのですが、全部白か黒だから必要な物がパッとわからないですし、ホテルの壁は白が多いので、白いケーブルだと同化して忘れやすいんですよね。

 

MOT-SCBALG200

 

MOT-SCBACG100

 

また、ACアダプターは、家族でまったく同じアダプターを持っていることも多いと思いますが、色がついていれば、すぐに自分のものだと識別できると感じました」

↑デバイスごとにケーブルのカラーを分けて持てば、ひと目でわかりやすくなると話す菅さん

 

 

ソフトタッチケーブルバンドも用途ごとに色分けするといい

「結束バンド」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、半透明か黒のバンドではないでしょうか。「ソフトタッチケーブルバンド」は、そんな結束バンドに使用感の良さとファッション性を持たせた製品です。菅さんは、ソフトタッチケーブルバンドについて、“自身の作業環境に取り入れるなら”という視点で話してくれました。

 

「これだけ色味があるので、『この色のものは撮影用』『この色のものはプライベート用』と、使用シーン別に分けられそうです。私も普段使い用と撮影の音声チェック用でイヤホンを使い分けるなど、何かと束ねたくなるものが多いんですよ」

 

色味については、文房具のトレンドも合わせて教えてくれました。

 

「くすみカラーは、いま文房具でも流行っているんですよ。くすみカラーのシャープペンシルですとか。手持ちの文房具などと色味を合わせて楽しむこともできそうです」

 

興味があれば買ってみようと思える価格帯が魅力

最後に、MOTTERUの卓上製品の魅力を総括してもらいました。

 

「MOTTERUの製品は、価格設定が絶妙ですよね。何万円もする製品は『ちょっと試してみたい』と思っても手が出しにくいですし、長く使うことを想定して買うので、色で冒険しにくいと思います。

 

MOTTERUの卓上製品は、興味があれば買ってみようと思える価格帯に収まっています。さらに色味がかわいくて、買いやすいところが魅力です。実用品なのに、遊び心で色味も楽しめる。文房具もそうですが、役割を果たすだけなら、色は関係ありません。でも、手元に置いておくものが素敵な色味というだけで、見ていて楽しいし、使っていても楽しいものに変わるんです」

↑「手元に置いておくものが素敵な色味というだけで、見ていても、使っていても楽しい」と話す菅さん

 

普段使用している机に置くだけで、利便性がグッと上がりそうなMOTTERU製品。価格も手ごろなので、気軽に試す感覚で、取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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撮影/ヒゲ企画