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2022/5/2 20:00

ITジャーナリスト・鈴木朋子がMOTTERUガジェットに触れて考える、2022年式の「スマホ充電事情」

外出先や自宅でのスマートフォンの充電はもちろん、ゲーム機やPCの充電、さらには防災時の電力と今や私たちの生活にモバイルバッテリーやAC充電器は欠かせないアイテムとなりました。

 

そんなモバイルバッテリーの市場で、シンプルなデザインと確かな機能性で男女問わず人気を集めている「MOTTERU」。今回は多彩なスマホアクセサリーを販売しているMOTTERUアクセサリーの魅力を紐解くべく、ITジャーナリストの鈴木朋子さんに昨今のスマホアクセサリーのトレンドと選び方のコツを教えてもらいました。

 

鈴木朋子

ITライター・スマホ安全アドバイザー。SNSやスマートフォンなど身近なITの解説記事を執筆。10代のデジタルカルチャーに興味あり。

 

「どう使うか・どう充電するか」をイメージすることが重要

――ここ数年でモバイルバッテリーを持ち歩く人が増えましたよね。スマホが当たり前になった今、周辺のアクセサリー類はどのように変わってきたのでしょうか?

鈴木さん「スマホが出始めた頃のアクセサリーは、家電量販店など限られた場所でしか購入できず、デザイン性も乏しいものでした。最近では、通販サイトや雑貨店など購入できる場所も広がりましたし、キャラクターものやブランドとコラボしたものもあり、老若男女が“選べる”ようになったのが大きい変化だと思います」

 

↑鈴木朋子さん

 

――ここ数年でグッとバリエーションも増えましたよね。

鈴木さん「これまで一部の人だけに周辺アクセサリーは使われていましたが、スマホが必須アイテムになり、その周辺アイテムも充実してきたのだと思います」

 

「どの世代も今やスマホなしでは暮らせないと言っても過言ではなくなりました。アプリやSNSもどうやって人々の隙間時間を取るかの競争になっているんですよね。バッテリー消費が激しくなるデータ通信量も年々増えてきて、データ通信量は月間平均8.72GBとも言われています。また1週間あたりのスマホ利用時間も平均953分。1日2時間以上はスマホを使っているんですよ」

 

――キャリアも使い放題プランが一般的になったので、ここ5年くらいは常にネットワークに繋げているのが当たり前になりました。以前は、寝る前に充電すれば翌日は1日中使えていましたが、充電する機会は増えたかも……。

鈴木さん「地図を見るのも、お財布も、連絡を取るのもすべてスマホなので、電池切れは死活問題。カフェでもコンセントやUSBポートが席についているのが当たり前になりましたし、ケーブルを持ち歩いている人も増えました。充電できる場所も増えましたが、いざという時のためにモバイルバッテリーを持ち歩く人も増えています。ちなみに私の娘は、家の中でもモバイルバッテリーで充電していますよ。家の中だとコンセントが取り合いになるので(笑)」

 

 

 

――家の中だといつでも十分な充電ができそうな気がしますが、取り合いになるんですか?

鈴木さん「家の中でも、意外とコンセントって欲しいところにないことありませんか? リビングで充電をしながら、テレビを『ながら見』できる場所は限られて、コンセントの場所によって行動が制限されるんですよね。家族で暮らしていると、みんな同じタイミングで充電したいことがあるので、『私20%しかない』『え、私は12%』『いやいや3%だから』って結局残りが少ない人がコンセントを使うことが多くて。でも、家の中でも移動はするので、スマホを充電しながら持ち歩けるのが便利なんですよ」

 

↑スマホの充電には欠かせないケーブル。MOTTERUでは、USB-Type-Cタイプ、USB-A-USB-Cタイプ、Type-C-Lightningケーブルタイプ、USB-A-Lightningケーブルタイプで、それぞれ1メートル・2メートルのラインナップが販売されている

 

――外出先だけでなく、家の中で使ってもいいですからね。でもこれだけモバイルバッテリーやスマホアクセサリーの種類があると「何を基準」に選んだらいいか正直わからなくて……。

鈴木さん「どういう使い方をするか? から決めるといいですよ。とりあえず、いざという時に備えて持ち歩きたいなら、10,000mAhのモバイルバッテリーで十分。あとは、すぐにフル充電にしたいのであれば急速充電に対応しているものを選びたいですし、出張など長距離移動の際も安心して使いたいならPCも充電できるような10,000mAh以上の大容量モバイルバッテリーがいいですよね。もちろん、容量以外にも必要なポートが搭載されているか、数は足りるのかもチェックします」

 

――用途や使い方に合ったスペックからってことですね。

鈴木さん「私の考える優先順位だと、1位:スペック 2位:持ち歩きやすい形状 3位:色・デザインの好みですね。最近では、ついデザインから買ってしまう人もいるのですが、内部で使われている電池がどういうものなのか、信頼できるメーカーから販売されているものなのか、しっかりスペックを確認してほしいです。私はガジェット類をポーチにまとめて持ち歩くのですが、角が丸い形状だと傷つきにくく、おすすめです。デザインや色も昔のように白と 黒だけではなくなっているので、自分好みのデザインを探せる楽しさもありますよ」

 

――個人的にはデザインと安さ優先で買ってしまっていたので反省です(笑)

鈴木さん「中に入っている電池の質は見えませんからね。あと、スペックでいうと、容量と重量のバランスも大切です。たくさん充電がしたいからと20,000mAhのバッテリーを購入しても、重くて持ち運ぶのが億劫になることもあります。持ち運びたい方は、どれくらいの重さなら許容できるかも考えておくと良いでしょう」

 

現代のニーズにフィットする、MOTTERUの充電アクセサリー

――確かに重さは重要ですよね。

鈴木さん「例えば、MOTTERUのモバイルバッテリーなら10,000mAhで重さはわずか174g。20,000mAhは、350gほどです」

 

●MOTTERU充電アクセサリーNo.1:MOT-MB20001

●MOTTERU充電アクセサリーNo.2:MOT-MB10001

↑MOTTERU製モバイルバッテリー。写真左の「MOT-MB20001」(スモーキーブラック/税込7990円)は、PD(Power Delivery)60W対応に20,000mAhと十分な性能を誇る。写真右の「MOT-MB10001」(ラテグレージュ/税込3780円)は、食パン6枚切り3枚分と同じ重さの174gもの軽量性が特徴

 

MOT-MB10001の購入先

 

 

MOT-MB20001の購入先

 

 

「350gはジュースの缶1本分程度なので、正直少し重いかな? と思うところもありますが、長距離を移動する電車や新幹線でPC作業したい時には、おすすめです。あと、MOTTERUのモバイルバッテリーは、カラーバリエーションが豊富なだけでなく、角丸な形状なので持ち歩きもしやすく、細かい部分まで考えられていると感じます。スペック、形状、デザインと大事な3点全ての観点で選べるのは魅力ですよね」

 

――新幹線でコンセントが使えないケースって結構ありますよね。スマホもPCもタブレットもピンチ! みたいなこと、私も経験しているので、この重さで安心が手に入るなら持っておきたいかも。

鈴木さん「そうそう、コンセントって全部の席にあっても数が足りない問題ありますよね。これから旅行する機会も増えるでしょうし、旅行先のホテルや駅の待合場所やカフェでも使える、小型のAC充電器を持ち歩いていると便利ですよ。

 

●MOTTERU充電アクセサリーNo.3:MOT-ACPD65WU1

↑AC充電器「MOT-ACPD65WU1」(左・エアリーホワイト、中央・ラテグレージュ、右・ピスタチオ/各税込3980円)。高出力45WのType-Cポートと、15WのType-Aポートを搭載する取り回しの良さがポイント

 

MOT-ACPD65WU1の購入先

 

 

「社会人になった娘に『これ欲しいなぁ』ってねだられちゃいました(笑)。バッテリーより軽いし、コンセントがある場所も増えてきたのでニーズが高い商品だと思います。USBがPD対応のType-CとType-Aで2種類用意されているのも便利です。同時充電できる他社製品もありますが、直接コンセントにつなげるものなので、信頼しているメーカーのものじゃないと心配ですよね。MOTTERUのAC充電器なら2年保証付きで、安心して使えるのが嬉しいです。家の中はもちろんのこと、小さくて軽いので持ち歩きやすいのはポイントですよね」

 

――なるほど! MOTTERUの製品は、かわいいデザインにフィーチャーされることが多いですけど、それ以上にスペック面でもレベルの高い製品なんですね。

鈴木さん「日本のメーカーですし、スペックが保証されていることは大切な要素です。このケーブルも見た目のかわいさだけじゃないんですよ」

 

●MOTTERU充電アクセサリーNo.4:MOT-SCBACG100

↑USB A to USB Type-Cケーブル「MOT-SCBACG100」(各色/税込1280円、バンドは別製品)。柔らかいため絡まずにまとめられるのが特徴。くすみカラーのバリエーションも豊富に揃えている

 

MOT-SCBACG100の購入先

 

 

「しなやかさがケーブルの中でもトップクラス。断線しやすい根元も保護されているので安心ですし、持ち歩く時にくるっとまとめやすくて使いやすい。固いケーブルだと、うまくまとまらずポーチの中で広がっていることもあるので、柔らかさって意外と重要なんです。ケーブルの長さの選び方は、持ち歩き用なら邪魔にならない1メートル程度、ご家庭で使うならベッドサイドやコンセントから遠い場所でも充電しやすい2メートル程度がおすすめです」

 

――ケーブルって取りまとめも含めて、ちゃんと管理できた覚えがありません……。

鈴木さん「ケーブル自体を色分けして管理するのもいいと思いますよ。あと、MOTTERUのケーブルを購入するとケーブルバンドが1つ付いてくるので、それを活用して整理するのもいいかも。ケーブルバンドだけでも販売されているので、買い足して使うのもいいですよね。これまで使っていなかったんですけど、一回使い始めると色々な便利さのあるアイテムだと実感できました」

 

●MOTTERU充電アクセサリーNo.5:MOT-CBBAND01

↑ソフトタッチ ケーブルバンド「sofmo MOT-CBBAND01」(各色/税込1280円)。柔らかくてしなやかな耐久性抜群のシリコン製で、ケーブル自体にバンドを固定できるから安心して使える

 

MOT-CBBAND01の購入先

 

 

――どんな部分で便利さを実感できましたか?

鈴木さん「恥ずかしいのですが、よくモノをなくすんですよ。ポーチの中で使わずに眠らせてまた別のモノを買い足してしまう無駄なこともたまに……。そもそもケーブルを結んで収納すると耐久も気になりますし。そういった複数の悩みが、このケーブルバンドで解消できると思いました」

 

↑ケーブル自体にバンドを固定できるので一括管理しやすい

 

「私は、常時USB-AとUSB-C、Lightningケーブル、有線イヤホンとケーブル類を持ち歩きたいので、ケーブル・バンド共にカラー展開してくれているのは嬉しい部分でした。ポーチを開いた瞬間に必要なケーブルがどれかわかりますから」

 

みんなが使えて防災面もバッチリ!

――これまでお話を聞いてくると、MOTTERU製品は本当に幅広い世代で使えるモバイルアクセサリーですね。

鈴木さん「使いたい用途に合わせて製品を選ぶのが大切ですが、若い女性だけでなく、男性にも好まれるデザインですし、中学生のスマホデビューにもあわせておすすめしたい製品ですよね。またシニアのスマホユーザーも増えているので、わかりやすいビジュアルなのもポイントです」

 

↑MOT-MB10001は、シンプルな4段階の残量ランプでわかりやすく残量を表示

 

「モバイルバッテリー自体の充電を忘れがちな人も多いのですが、MOTTERUのモバイルバッテリーなら、残り容量を光で視覚的にお知らせしてくれます。ディスプレイに残量を数値で表示するモデルもあるのですが、シニアやガジェットに慣れていないユーザーにはこれくらいシンプルな表示の方が直感的で使いやすいと思います」

 

――確かに、充電したい時にモバイルバッテリーの充電がないというのは、あるあるですね。

鈴木さん「あと防災面で考えても、モバイルバッテリーは欠かせないアイテムです。災害による停電や、今年は電力供給ひっ迫で節電を呼びかけられたこともありましたよね。大容量のモバイルバッテリーがあれば、家族と分け合いながらスマホ充電ができますし、それ以外にもヘアアイロンとかゲーム機、デジカメやKindleなどのタブレット端末も充電できますから。日ごろから使い慣れておくと、いざという時にも焦らず使えます。こまめに使っておくことで、充電忘れも防げますよ」

 

↑いつもカバンに入っている充電式のハンディアイロンも充電できる

 

――スマホを充電する際に気をつけたほうが良いことってありますか?

鈴木さん「常にフル充電、残量も100%が良いって思っている人が多いと思うんですけど、実は電池残量20〜80%くらいで運用するのがベストという調査結果も出ています。100%を続けているとバッテリー寿命を短くしてしまうこともあるので、注意しておきましょう。充電してもすぐに電池が減る時は、バッテリーそのものが劣化している場合があります」

 

「また、バッテリー管理はアイテムだけではなく自身の使い方にも気を配ることが大事です。現状のバッテリーの状態はiPhoneの場合、「設定 > バッテリー > バッテリーの状態」から確認できるのですが、普段どういった頻度での使い方をしているかを細部まで確認できます。こういった管理をすることで安全な充電環境を作ることにつながります」

↑iOSの「バッテリー」ではアプリごとのバッテリー使用状況もわかる

 

――快適に使い続けるためにも電池の状況も把握しておくのは大切ですね。最後に、鈴木さんが「今後こんなアクセサリーがあったらいいな〜」と思うものを教えていただけますか?

鈴木さん「我が家だと、充電ケーブルが取り合いなんですよ(笑)。なので、MOTTERUのように製品スペックもデザイン性の高い商品で、Qi(チー)対応のテーブルの上に置いておくだけで、複数台のスマホを充電できるインテリア性の高い製品があるといいですね。家族と過ごす時間が増えたので、家の中の充電事情も進化していくともっと面白くなるだろうと思います」

 

ITジャーナリスト・鈴木朋子さんに、細かい工夫が散りばめられたスマホアクセサリーMOTTERUの魅力を伺いました。何から選んだらいいか迷っている方は、スペック、形状、デザインの順で考えて、選んでみてくださいね。仕事先、旅行先、移動中や自宅でも、利用シーンを選ばず使えるスマホアクセサリーを取り入れて、快適なスマホライフを過ごしましょう!

 

撮影/篠田麦也