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2022/5/11 12:00

10歳の娘が30万円以上のアプリ内課金! 父親がアップルに抗議、最終的に返金を受ける

自分の子供がTikTok内で30万円以上の課金をすることを止めなかったとして、父親がアップルに抗議した結果、最終的には返金を受けられたとのエピソードが報じられています。

 

英Telegraphに寄せられた「AH」と名乗る読者のメールによると、その人物は10歳の自閉症の少女の父親とのこと。昨年のクリスマスにiPhoneをプレゼントしたところ、娘はまもなく23回にわたって2013ポンド(約32万円)相当のTikTokコインを購入したそうです。それはアップルから直接メールで請求書が送られてきてから、初めて分かったと語られています。

 

父親は23回の買い物ごとにアップルに返金を求めたものの、すべて拒否されてしまいました。アイルランドにある欧州本社に連絡してもらちがあかず、法的手続きを案内されはしたが「ほとんど情報がなかった」そうです。AH氏は「こうして数分の間に失うには、額が大きすぎる」という悲しい結論に達したと語っています。

 

AH氏いわく「アップルが私のアカウントの異常な活動を特定し、疑わしい支払いをブロックして保護してくれなかったことに失望しています」「カスタマーサポートは存在しないも同然だ」とのことです。

 

皮肉なことに、娘が以前使っていたiPhoneではペアレンタルコントロールを有効にしていた一方で、新しいiPhoneでは無効のままだったそうです。もしも有効であれば、すべてのアプリ内課金は自動的にブロックされていたはずでした。

 

しかし、AH氏がTikTokに繰り返し問い合わせて(当初は「ルール違反はなかった」と回答)調査を行わせた結果、娘は「Ohidur247」というユーザーに投げ銭するためにコインを買っていたと判明。さらに、この人物が詐欺に関するガイドラインに違反していることが突き止められました。

 

この新たな情報を聞いたアップルは、AH氏に全額返金することを回答しつつ、同時にペアレンタルコントロールが重要だと念を押し、同じようなことが再び起きれば返金はしないと明確にしたそうです。

 

未成年者が親に隠れて高額なアプリ内課金をしてしまう話は数年前からあり、米国でも6歳児が1万6000ドル(当時166万円)以上も買いまくってしまったとの報告もありました。子供が買い物した瞬間と、メールで請求書が送られてくるまではタイムラグがあるため、親御さんはしっかりとペアレンタルコントロールを設定しておく方がよさそうです。

Source:Telegraph
via:PhoneArena