Googleは、検索結果を簡単に絞り込める新機能の「トピック」を追加していくと米国で発表しました。今後数日にわたり、米国のユーザーを対象として、iOSおよびAndroidのGoogleアプリ、およびモバイル版ウェブで展開される予定です。
トピックは、検索バーの下にスクロールできるリスト形式で表示されるもの。例えば、夕食のアイディア(dinner ideas)を検索した場合、検索バーの下に「簡単」「ヘルシー」「ベジタリアン」「高タンパク」などの追加おすすめキーワードが英語で提示されます。
これまでも画像や動画、ショッピングなど、メディアの種類による「フィルター」は存在していました。新たなインターフェースでは、このフィルターとトピックが横並びになり、どちらでも絞り込めるようになります。
これらのボタンをタップすると、改めて検索をやり直さずに、検索結果を絞り込むことが可能。もっと具体的な情報を知りたければ、一度にいくつものトピックを追加することもできます。
Google検索に慣れた人がキーワードを次々と追加して、本当に役立つ情報を絞り込むのはよくあること。しかし、トピックを使えば、自分で追加キーワードを考えなくて済みます。
もっとも、テックメディアのThe Vergeが実際に使ってみたところ、まだ改良の余地はあるようです。1つには、夕食の検索に「簡単」、「安い」、「南部」の順番でトピックを追加したところ、最後に追加した「南部」を削除しないと「安い」を削除できなかったとのこと。
また、トピックのキーワードもまだ完ぺきではありません。例えば、「バケーション」で検索すると、「荷物」「夏」「家族」「安い」などは役立つものの、最初に「バンド」(おそらくオーストラリアのインディーズバンド)が提案され、この用語はほとんどの人に使いものにならないと指摘されています。
これらトピックは、Google側でユーザーの検索とウェブ上のコンテンツを分析した結果に基づき、自動的に表示されているそう。もしも希望のトピックがない場合は、「すべてのフィルター」から手動で選ぶこともできます。
トピックがうまく機能するようになれば、ユーザーは素早く必要な情報にたどり着けたり、さまざまな検索結果を手軽に見比べたりすることもできるはず。日本語での展開も、楽しみに待ちたいところです。