NECPCは8月1日、LAVIE史上最高峰とする個人向けのノートPC「LAVIE NEXTREME Infinity」を発表しました。価格は27万4780円(税込)で、直販モデルは同日から、店頭モデルは8月3日から発売します。
初代PC-9801の発売から40周年を記念して、4000台限定で販売されるアニバーサリーモデル。LAVIE史上最速のパフォーマンス、最上のディスプレイ、最高の操作性を追求したとうたう、フラッグシップノートPCです。
店頭モデルのスペックは、CPUが第13世代インテル Core i7-13700Hプロセッサー、グラフィックスがインテル Arc A570M グラフィックス、メモリーが16GB(DDR5)、ストレージが1TB SSD(PCle接続)。また、高いパフォーマンスを維持するため、熱による性能低下を防ぐ「Dualファン 冷却システム」を搭載しています。
ディスプレイは16型の16:10比率、解像度は3840×2400ドットの有機EL液晶を採用しています。色域はDCI-P3を100%カバー。
キーボードは、手前から奥に向かって約3.5度の緩やかな傾斜が付いたステップスカルプチャ設計を取り入れました。手前はフラットに、奥のキーは傾斜が強いため、優れた打ち心地を実現しているといいます。このほか、シリンドリカルキー、静音設計、バックライトなどを採用しています。
さらに、PCとしては初めて、波長360~400ナノメートルの可視光を照射する「バイオレットライトLED」を搭載。慶応義塾大学発のベンチャー企業である坪田ラボ監修のもと、屋内活動の多い現代人の眼に必要といわれるバイオレットライトを浴びることが可能になったといいます。
もうひとつ新機能として「バ美肉(VTuber)機能」を搭載し、だれでも簡単にVTuberを始められるガイドやアプリをパッケージングしています。
インターフェイスはUSB 3.2(Type-A)×2、Thunderbolt 4(USB Type-C)、有線LAN、HDMI出力、ヘッドホン/マイクジャック、SDメモリーカードスロットをそろえています。
バッテリーは約9.7時間駆動のほか、重さは約2.5kgとなっています。
注力エリアは3つ。LAVIE NEXTREME Infinityはハイパフォーマンス向け
発表会に登壇した同社の執行役員である河島 良輔氏は、PCにおける注力エリアを3つに分けていると説明します。
「若い世代は特に、コロナ禍において学校でPCを使う頻度が増えており、PCの浸透が目覚ましい状態です。そこをしっかりとアプローチしていきたいと思っています。次は、ハイパフォーマンス。ゲーミングやクリエーションが中心で、良いPCを使いたいお客様がいます。もうひとつはハイブリッドワーカーですね。コロナ禍ではテレワークという形がありましたが、いまは出社と在宅で働くハイブリッドなお客様が増えています。そういったところにしっかりと適したPCを提供できればと思い、フォーカスしています」
そのなかで、LAVIE NEXTREME Infinityはハイパフォーマンスを求めるユーザーを対象にした製品と位置付けています。
記念モデルとして、「PC-9801らしさ」こそ見られませんが、いまのユーザーに求められる形をLAVIEとして追求。しかも、製品の完成度を高めながら価格は30万円を切るなど、コストパフォーマンスにも優れていると言えます。加えて、バイオレットライトLED、そしてバ美肉機能といった先進性やおもしろさに振った要素も備えています。40周年の記念として、十分に注目されそうな製品です。