デジタル
2023/9/22 10:40

注目はゲームだけじゃない、東京ゲームショウ2023で見た「未発売ガジェット」を一挙紹介!

9月21日に「東京ゲームショウ2023」が開幕しました。今年は4年ぶりにリアル会場となる幕張メッセを全館利用。44の国と地域から過去最多787の企業・団体が出展する、大規模なイベントとなっています。また、オンラインではTOKYO GAME SHOW VR、公式番組、Steam特設サイトなど、充実した内容が用意されています。

 

ここでは、リアル会場で展示されていた新製品や未発売製品をいくつかピックアップしてお届けします。

 

パナソニックのネックスピーカーは最新のワイヤレスモデルと有線モデルの比較が可能

パナソニックは9月12日に発表したばかりのゲーミングネックスピーカー「SC-GNW10」を展示。ブース内には防音ブースを設け、その中で製品を体験しながらゲームを試遊できます。

↑手前に設置されているのが新製品のSC-GNW10、奥が有線モデルのSC-GN01

 

↑会場はあらゆる方向から大きい音が聞こえてくるので、防音ブースを設けてSC-GNW10の音質などをチェックできる環境を作っています

 

また、ワイヤレスのSC-GNW10と、2021年に発売された有線モデルの「SC-GN01」の比較も可能です。音質のほかに、装着感、ワイヤレスと有線の使い勝手などを試せる良い機会といえるでしょう。

 

ちなみに、体験で使われているディスプレイはすべて42V型の有機ELビエラ。ゲーミングディスプレイではありません。テレビとゲームの相性も確かめられます。

↑ブースに展示されている65V型の有機ELビエラ。試遊はできませんが、ゲーム画面を視聴することは可能で、映像美は一見の価値ありです

 

ASUSは540Hzディスプレイなど未発売製品の参考展示が多数

ASUSはゲーミングブランド「ROG」が出展しています。ブースの中央にはポータブルゲーム機「ROG Ally」の試遊が可能なほか、ゲーミングスマホの「ROG Phone 7」やゲーミングPCも試遊できます。

↑ROGブースはガジェット系のブースとしては大きめ

 

↑複数台のROG Allyが用意されています

 

さらに太っ腹なことに、国内未発売の製品も多数、先行展示されています。たとえば、リフレッシュレートが最大540Hzのディスプレイ「ROG SWIFT PRO PG248QP」や、幅115×奥行き323×高さ286.9mm、重さ約8kgのデスクトップ「ROG G22CH」など、特徴的な製品が展示。

↑540Hz駆動のディスプレイ「ROG SWIFT PRO PG248QP」。サイズは24.1型で解像度はフルHD(1920×1080ドット)です。先日、デルから500Hz駆動のディスプレイが発表されていましたが、それを上回るリフレッシュレートを実現しています

 

↑ゲーミングデスクトップとしてはかなり小型の部類に入る「ROG G22CH」。それでいてインテル Core i9-13900KF、NVIDIA GeForce RTX 4070、32GBメモリー、1TB SSDと、スペックも決しておろそかにはなっていません

 

これらの製品の国内展開は未定ですが、展示されているということは今後の展開にも期待がかかります。また、国内発売が決まっている製品も先行で展示されています。

↑9月20日に発表された、「エヴァンゲリオン」の2号機 EVA-02とアスカのコラボレーション製品も展示。写真はPCケースの「ROG Hyperion EVA-02 Edition ケース」です。10月に発売予定で、「すぐに売り切れるかも」とのこと

 

発売間近のROG Ally対抗ゲーム機も展示

ONEXPLAYERのブースでは、ROG Allyの対抗製品として注目されているテックワンのポータブルゲーム機「ONEXFLY」が展示されており、試遊も可能です。

↑7型ディスプレイを搭載した「ONEXFLY」

 

ONEXFLYは約590gの軽いボディに、AMD Ryzen 7 7840UとAMD Radeon 780Mグラフィックスを搭載。さらに32GBメモリーを搭載し、AAAタイトルでも高いFPSを保てるとする製品です。発売は10月14日からで、10月2日までにOne-Netbook公式サイトから予約すると特別価格の13万9800円~で購入できます。

 

限定50台、Dynabookとしては初めてのゲーミングノートPCが登場

インテルブースではいくつかのデスクトップPCやノートPCの中に、dynabookが展示されています。実はこの製品、dynabookとしては初のゲーミングノートPCです。参考展示ではありますが、発売も決まっており、なんと50台の限定。

↑11月に発売予定のゲーミングノートPC「dynabook RZ」

 

↑dynabookのキーボードがゲーミング仕様になっており、個人的には驚きました

 

ただ、まったく新しいモデルというわけではなく、プレミアムモバイルの「dynabook R9」をベースにした製品です。CPUやストレージこそアップグレードされていますが、ゲーミングらしく外付けのグラフィックスを搭載しているなどではないとのこと。

 

ゲーミングらしいところでいうと、5色に光るバックライトキーボードと、Xbox Game Passの1か月無料体験版。どちらかというと試作モデルに近い印象を受けます。

 

Dynabookとしてはこれを足掛かりにゲーミング市場に出たい考えがあるそうです。そこを考慮すると、50台限定ということもあり、ガジェット好き的には「かなり貴重な1台」なる可能性を秘めています。なお、価格は決まっていないそうですが、仕様などを見る限りでは30万円前後になるのではないかと予想します。

 

ヤマハのゲーミングオーディオミキサーはコラボモデルを展示

最後はヤマハブースで見かけたゲームストリーミングオーディオミキサー「ZG01」。体験できるのはすでに発売されている製品ですが、アニメ 『NieR:Automata Ver 1.1a』とコラボした「ZG01 042/ZG01 153」が参考展示されています。

↑特別コラボモデルの「ZG01 042/ZG01 153」

 

ZG01はPCやコンソールゲーム機、スマホなどに接続して、本体に付いている各ツマミを操作することによって、ヘッドホン/イヤホンから聞こえる音声を調整したり、マイクの音量を上げたりできる製品です。ボイスチャットをしながらゲームプレイ時は、チャットの音量だけを上げることができ、ゲームを楽しみたいときは音声をサラウンド再現に変換できる、といった機能が備わっています。

↑ゲーム時の音声周りを調整できる機能が備わった製品です。ツマミの直感的な操作は楽器メーカーらしさを感じます

 

ブースでは、ゲームをプレイしている最中に音量をいじったり、ボイスチャットがどう聞こえるかを試したりできます。

 

なお、コラボモデルは製品の本体デザインが変更されるほか、梱包箱のデザインや専用コントロールアプリ「ZG Controller」のデザインも特別仕様になります。発売は12月末ごろを目指しているそうです。

 

リアル会場はやはり、大手のゲームメーカーが出展する新作ゲームの展示が目立ちます。今年も注目度の高い作品を試遊でき、そうしたブースは人気も高いです。ただ、会場を見て回ると発売前の製品を触ることができたり、発売されていたけど知らなかった製品を試すことができたりします。そうした製品を探してみるのもおすすめですよ。