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2023/12/29 11:30

4Gスマホも関係あり! ソフトバンク3Gサービス終了で起こる影響とは?

第5世代移動通信システム「5G」の普及が進む昨今ですが、以前からある通信規格「4G(LTE)」や「3G」もいまだ現役で使用されています。

 

しかし、このうち3G回線はドコモ・au・ソフトバンクともに停波が決定しており、はじめにauが2022年3月末でサービスを終了。そして、2024年1月31日にはソフトバンクの3Gサービスも終了します(ドコモは2026年3月末まで継続)。

ソフトバンクのサイトから

 

本記事では、ソフトバンクの3Gサービス終了が与える影響について、格安SIMやスマホのお得な情報・最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説します。

 

3G回線契約数は1400万超え? 親世代やビジネスユーザーは特に注意

「2世代も前の通信規格が終了したところで大きな影響はない」と考えている人は多いかもしれませんが、そうではありません。

 

総務省が公表した文書「通信市場の動向について」によると、2022年末時点の3G回線契約数は1433万件にのぼっています。約1年経過した現在はこれより減少しているはずですが、それでも一定数の3Gユーザーが残っていることは間違いないでしょう。

 

2022年末の回線別契約数

3G1433万契約
4G(LTE)1億3005万契約
5G6316万契約

※出典:総務省「通信市場の動向について」

 

まず気をつけるべきは、ケータイを使っているユーザー。スマホと違い製品寿命が長いので、3Gのみに対応したケータイを使い続けているユーザーが残っています。親や祖父母など高齢者世代、またビジネス利用でケータイを使っている場合は要注意です。

 

一方、ケータイ以外のユーザーでもまったく影響がないわけではありません。一部のスマホやモバイルルーターを利用している場合、3Gサービス終了にともない音声通話ができなくなったり、使用できるエリアが狭くなったりする可能性があります。

 

4Gスマホも関係あり? 3Gサービス終了で起こる影響とは

2024年1月31日にソフトバンクの3Gサービスが終了すると、下記4つの影響が出ることが考えられます。当てはまるものがないかをチェックしましょう。

 

・契約が自動的に解除されることがある

「3G専用プランを契約している場合」や「特定の3G機種を利用している場合」などは、自動的に契約が解除されます。なお、解約は2024年2月1日の午前0時から順次行なわれるので、サービス終了後に手続きをしようとしても間に合いません。

 

・通話や通信が利用できなくなることがある

上記の自動解約に該当しない場合でも、使用している機種や設定方法によって通話、メール、データ通信などの機能が利用できなくなります。

 

特に気をつけたいのは音声通話「VoLTE」に非対応の機種を使っている場合。4GスマホでもVoLTEに対応していない機種は2月1日以降通話ができなくなります。また、VoLTEを設定でオフにしている場合も通話が不可能になるので、設定を見直す必要があります。

 

・エリアが狭くなることがある

使用している機種によっては、3Gサービスが終了することでサービスエリアが縮小されてしまいます。旧型のiPadや、モバイルルーター「Pocket WiFi」の一部製品なども影響を受けるので注意しましょう。

 

・一部のサービスが終了する

3Gサービスの終了にともない、一部のサービス提供が終了します。「Yahoo!ケータイトップ」などケータイで使用するサービスだけでなく、ソフトバンクの「みまもりホームセキュリティアプリ」などスマホで利用するサービスも終了することに要注意です。

 

これら4つに関する詳しい内容や該当機種などは、ソフトバンク公式「3Gサービス終了のご案内」を参照してください。

 

「Google Pixel 7a」も無料! 3Gからの変更特典がお得

3Gサービス終了を目前に控え、ソフトバンクでは複数の特典を用意して早期の変更をユーザーにうながしています。

 

3Gプランからの変更を対象にした特典

特典名概要
3G買い替えキャンペーン3Gサービスのみに対応した機種を使っている場合、対象のスマホまたはケータイに無料で交換可能
【3G】基本料無料特典対象の3G専用の料金プランから「基本プラン(音声)」に変更のうえ、VoLTE対応機種へ変更すると、翌月の請求から2024年2月分まで、月額基本料1078円が無料
【3G】事務手数料0円特典対象の3G専用の料金プランから4Gまたは5G向けの料金プランに変更のうえ、VoLTE対応機種へ変更する場合、契約事務手数料(3850円)が無料
【3G】1年おトク割+延長特典対象の3G専用の料金プランから対象の料金プランに変更のうえ、VoLTEに対応した機種へ変更すると、「1年おトク割+」の割引期間が2年に延長される
60歳以上通話おトク割60歳以上の人が「スマホデビュープラン+」または「ケータイ4GBプラン」に加入のうえ、「60歳以上通話おトク割」に申し込むと、「音声定額オプション+」の月額料金1980円が翌月からずっと1100円引き

 

どれもお得な特典ばかりですが、この中でも特に注目したいのは「3G買い替えキャンペーン」です。

 

こちらは、3Gのケータイ・スマホ・タブレットから対象機種に機種変更または乗り換えをすると、機種代金が無料になるもの。対象機種の中には通常6万9300円(直販価格の税込)の「Google Pixel 7a」も含まれており、通常では考えられない値引き額となっています。

ソフトバンクのサイトから

 

上記特典のほかにも、2年間限定で月額1078円(税込)で利用できる「スマホデビュープラン+ライト」など、3Gケータイから変更する人だけが利用できるお得なプランも用意されています。

 

これらのプランや特典を組み合わせれば、新たな金銭負担が発生しないばかりか、3Gケータイ利用時よりも月額の支払いが安くなる可能性もあります。

 

サービス終了直前で、もっとも特典が充実している今、忘れずに切り替えをするようにしましょう。

 

モバワンではこのほかにも、ソフトバンクに関するさまざまな解説記事を多数アップしています。ぜひアクセスしてみてください。