アップルが先日発表した新型「iPad Pro」は、Macに先駆けて「M4」チップを搭載したことでも話題となりました。さらに、その性能向上を裏付けるデータがベンチマークアプリのGeekBenchで報告されています。
M4は、第2世代の3nmプロセスにより製造されたチップです。最大10コアのCPUと10コアのGPUを搭載し、「M2」チップと比較してCPUは1.5倍も高速になったとのこと。また、人工知能処理を担当する「Neural Engine」も強化されている一方、電力効率も改善されており、M2と同じパフォーマンスを半分の電力で発揮できるようです。
GeekBenchに報告されたM4(10コアCPUバージョン)のスコアによれば、シングルコアは3695ポイント、マルチコアは14550ポイントだったとのこと。これは、シングルコアで「MacBook Pro」の「M3 Max」の3128ポイント、マルチコアで「M3」の11702ポイントを上回る、見事なスコアです。
また、M2と比較すると、M4はシングルコアで46%、マルチコアで55%も性能が向上していました。このデータは、性能向上をアピールするアップルの主張を裏付けるものです。
今後、M4チップはさまざまなMacに搭載されることでしょう。一方でM4を搭載した新型iPad Proの販売が始まったことで、M3を搭載したMacの買い控えが起きないかどうかが、気になるところです。少なくとも個人的には、「M3 Pro」を搭載したMacBook Proの購入はやめ、「M4 Pro」へとアップグレードされるのを待ちたいと思います。