サムスンは今年初め、フラッグシップ機のGalaxy S24シリーズに搭載する形で生成AI機能「Galaxy AI」を投入しました。その人気のためか、2月に同社は1969万台ものスマートフォンを販売して市場シェア20%を獲得し、アップルの18%(1741万台)を上回ったとの調査結果がありました。
今のところサムスンはGalaxy AIを無料で提供しています。しかし、「2026年以降は有料化する」可能性が浮上しました。
サムスンは全世界の7都市で特設会場「Galaxy Experience Spaces」を設けて、Galaxy AIを体験できるとのニュースリリースを発表。この生成AI機能を次期折りたたみスマホGalaxy Zシリーズなどに展開すると述べています。
ただし、気になる一文が脚注にありました。「Galaxy AI機能は、サポートされているサムスンGalaxyデバイスで2025年末まで無料で提供されます」と書かれており、2026年以降は有料にすることもあり得ると匂わせています。
GoogleのGemini、OpenAIのChatGPT、マイクロソフトのCopilotなど、各社の提供する生成AIは無料で利用できるサービスを用意しています。それと同時にGemini AdvancedやChatGPT Plus、Copilot Proなど上位の有料プランを提供しており、無料ユーザーとの差別化を図っている状況です。
サムスンも自社のGalaxyスマートフォンを購入したユーザーには無料のGalaxy AIを提供しつつ、追加の月額料金を支払えば、強化された「Galaxy AI+」が使えるなど、二段構えの料金体系となるのかもしれません。
アップルも自社の「Apple Intelligence」をしばらくは無料にしつつ、長期計画には有料プラン「Apple Intelligence+」を立ち上げる可能性があると報じられていました。生成AIサービスには莫大なサーバー施設への投資や電気代がかかるため、有料化はやむを得ないかもしれません。