AMDは携帯ゲーミングPC向けの次世代チップ「Ryzen Z2 Extreme」を2025年初頭にリリースすると発表しました。新規の設計により、性能やバッテリー持続時間がさらに改善される見通しです。
LenovoのLegion GoやASUS ROG Ally Xまで、ハイエンド携帯ゲーミングPCのほとんどはAMD製のRyzen Z1 Extremeチップを採用しています。
AMDは「IFA 2024」でのマイクロソフトとの共同セッションにおいて、その後継チップ「Ryzen Z2 Extreme」を開発中だと明らかにました。同社の幹部のJack Huynh氏はバッテリー持ちの改善を特に強調。例えば、現行ハードでは『黒神話:悟空』を45分しかプレイできませんが、それを3時間に伸ばしたいと述べています。
おそらく、AMDの独自技術「AFMF」(AMD Fluid Motion Framesの略。スムーズな動きを実現するフレーム生成技術)のような新機能が、バッテリー消費の節約に役立つのかもしれません。
AMDは現在、複数のパートナー企業と協力してチップを開発しているとのこと。これはASUSとLenovoを指している可能性があり、両社から新たな携帯ゲーミングPCが登場する可能性があるでしょう。
AMDはZ2 Extremeについて、これ以上の詳細を明かしていません。しかし、同社はAI PC用の最新チップ「Ryzen A1 300」(開発コード名「Strix Point」)をベースにした「Bald Eagle Point」を開発中であり、これがZ2 Extremeになるとの噂があります。
この噂が本当だとすれば、CPUコアはZen 5とZen 5cを組み合わせたものとなり、Zen 4を採用したZ1 Extremeよりパワフルかつ省電力になるはずです。
現在の携帯ゲーミングPCはAAAタイトルも動くようになりましたが、やはりバッテリー持ちに不安があります。その点がZ2 Extremeチップでは解消され、外出先でも長時間プレイ可能になると期待したいところです。
Source: Digitaltrends
via: Wccftech