ひとりでのスマホ視聴から会話が生まれる? つい話したくなるNetflixコンテンツ
みなさん、スマホでの動画視聴を活用しているのが伝わってきました。しかし、それぞれ別々で観ていても身近な家族と作品の話になることもあるでしょう。そこで3名には、「家族と話して盛り上がった動画」について聞いてみました。それでは3人の回答から。
山田が家族と話して盛り上がった動画
全世界で540億円超えの特大ヒットを記録した、アニメーション映画『ボス・ベイビー』のスピンオフ。本日も赤ちゃん社長が大暴れ。
落合さんが家族と話して盛り上がった動画
くすぐりに耐える行為が競技として撮られた動画を、人気エンタメ記者のデイビッドが発見。若い青年を陥れる悪徳事業の存在が明らかになっていく。
野田さんが家族と話して盛り上がった動画
アマチュアの自転車選手・フォーゲルが、ロードレースに勝つためにドーピングを試みようとするところから始まる、スポーツ業界に蔓延するステロイド使用に関するドキュメンタリー。
家庭環境と照らし合わせると、盛り上がった理由がわかりそうなものもあれば、なぜ!?と思ってしまう作品もありますね…。どんな経緯で作品と出会ったのでしょう?
――先ほど家族と一緒に観て楽しんでいる動画についてはお聞きしましたが、家族で共通の話題になったような動画はありますか?
山田 ある日、娘に突然「パパ、『ボス・ベイビー』って面白いよ」と言われたんです。娘は僕の使っていないスマホを自宅Wi-Fiに繋げて使っているのですが、Netflixのアプリはダウンロードしていなかったんです。けど、リビングのPlayStation 4でNetflixを観ちゃってたんですね(笑)それからボス・ベイビーを一緒に観たんですが、ワーナー・ブラザースの「ルーニー・テューンズ」に近い作風で。やたら風刺の利いた言葉が使われているんで僕は楽しめたんですが、子どもに面白さが伝わるのか?と。でも娘も「よくわからないけど面白い」と言っていて、注目する点は違っても子どもと楽しさを分かち合えるんだと実感できました。
野田さん 僕は、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「イカロス」を妻に勧めました。“マクドナルドを食べ続けるとどうなるか?”を実験したドキュメンタリー「スーパーサイズ・ミー」の、ステロイドバージョンがイカロスだと感じました。スーパーサイズ・ミーは、導入はギャグ調でポップなんだけどオチは衝撃的。イカロスはギャグ調なわけではないけれど、ミュージック・ビデオやCMのようにかっこよくテンポの良い編集がほどこされていて、その入りやすさからの怒涛の展開にスーパーサイズ・ミーに近い観やすさがありました。そういった意味でラフに観続けられる作品なので、妻に勧めやすかったんだと思います。Netflixは入り口が観やすいけれど、うれしい裏切りのある作品が多いのも特徴ですね。
落合さん 実は私もドキュメンタリーで、少し前の作品ですが「くすぐり」。でも実は、夫はあまり観る時間がとれかったので、私がストーリーを全部説明しちゃって(笑)男性がくすぐられ続ける動画を観るところから物語が始まって、どんどん怒涛の展開を迎えますが、 この作品も野田さんの言う通り導入とのギャップが強くて本当に驚きました! 「現実は小説より奇なり」を地でいく作品なので、本編を観ていない夫も私から話を聞いている内に結局動画を観てくれました!
山田 それ、ありますね。「SUITS」を妻と一緒に観ていたんですが、僕は途中で離脱しちゃったんです。すると、妻が新エピソードを観るたびにストーリーを教えてくれるようになりました。一緒に観るのもいいけど、こういった動画の共有も発展性があるのはオンラインストリーミングサービスならではですね。気になったらいつでも後追いできるし。
落合さん ですよね! あまり家から出られない私は、自然とNetflixの作品を話題にしがちな反面、夫は作品を観たくても忙しくて時間を作れない。だから、私が作品を要約して教えてあげているんです。これが夫婦の会話のキッカケになる。最近は家事の合間に動画を消化していくのも上手になりました(笑) 洗濯機をまわしているあいだに1話、もやしの根を切りながら1話、と自分なりにルールを作って楽しんでいます。
山田 うちの場合、休日に3人で外出する機会が多いんですよ。妻の買い物の待ち時間に、子どもに僕のスマホを渡してNetflixを観せているんです。それで通信規制になることも多い。だから「auフラットプラン25 Netflixパック」、すごく良いなぁと思っています。今の子どもって動画再生が遅いことを大人以上に嫌いますからね(笑)
Netflixにあふれる、将来子どもと一緒に観たい作品
動画の共有によって、家族の関係が良好になることがわかりました。そこをもっと掘ってみたい!と、子どもと将来一緒に観たい作品を続けて伺っていきます。
山田が子どもと一緒に観たい作品
アフリカから来た留学生は王子様!? 1988年、エディ・マーフィが主演し大ヒットとなった不滅のコメディ映画。
落合さんが子どもと一緒に観たい作品
1980年代のインディアナ州の架空の町・ホーキンスを舞台とし、少年たちと超能力を持つ不思議な少女が邪悪な怪物と戦うSFドラマ。
野田さんが子どもと一緒に観たい作品
余命わずかの高校教師が家族のために挑む危険な副業。それは麻薬の精製だった…。 サスペンス、ブラックユーモア、家族愛が奇跡の科学反応を起こしたドラマ。
自分の好きな作品を子どもと一緒に観るって、独身でも一度は夢見ることですよね。みなさんはどんな思いで、各作品を選んだのでしょうか。
--お子さんと一緒に作品を楽しむのも親としての夢だと思いますが、具体的に今後子どもと一緒に観たい作品はありますか?
山田 名作映画を放送するテレビ東京の「午後のロードショー」を、親父がよく観ていたんですよ。リビングで観ていたからついつい僕も一緒に観ていたんですが、午後ローで知った作品って大人になった今も心に残っています。そういった役割を今後はNetfixが担っていくんじゃないかなぁ。テレビで流しておいて、なんとなく娘も気が向いたら観れるって距離感が良いんじゃないかと思います。まだ僕は娘と一緒には観ていませんが、星の王子ニューヨークへ行くを観たいな。
落合さん 私は子どもが生まれて大きくなったらストレンジャー・シングス 未知の世界を一緒に観たいです。小学生が主役なので感情移入もできるし、話も難しくない。小さな頃にしか体験できないトキメキってあるじゃないですか。ストレンジャー・シングスは、それを感じることができる数少ない作品だと思います。親子で観て、夢を育みたいですね。
野田さん ちょっと話が飛ぶのですが、「北の国から」が大好きなんです。父親の優しさと、他人への愛など生きる上で大事なことが詰まっていると思うんですが、僕はブレイキング・バッドからも同じメッセージを感じました。主人公の行動によって周りの人や環境が変わってしまうことを丁寧に描いているし、さまざまな愛の形が登場し、泣かせるんですよ。幼いころは幼いなりに父親のちょっと情けない姿を見てショックを受けた経験もあります。でも大人になった今では、自分や家族のために頑張っていたと理解できるので、父親を尊敬しています。ブレイキング・バッドを観たとき、そんな自分の親父を思い出しました(笑)今、僕が抱いているこの父への気持ちを息子と共有したいなぁ。