スマホで音楽体験を強化!圧倒的コンテンツ量を誇る「YouTube Music」の魅力とは?

ink_pen 2019/10/23
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スマホで音楽体験を強化!圧倒的コンテンツ量を誇る「YouTube Music」の魅力とは?
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

1999年創刊。「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる月刊の新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを中心に、モビリティ・雑貨日用品・グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に結論を出す、がコンセプト。

強豪ひしめく音楽サブスクリクション界に、昨年彗星のごとく現れたYouTube Musicが話題を呼んでいます。他サービスとの違いや有料プラン(Premium)のメリットなど、誰もが抱く疑問点を識者と共に徹底解説します。

 

私が解説します

音楽ブロガー・ライター

レジーさん

会社員として働きながら、ブログなどで音楽関連の考察を発信。著書に「夏フェス革命 -音楽が変わる、社会が変わる-」(blueprint)など。

 

動画と音楽をシームレスに! 後発ながらも他サービスを圧倒するコンテンツの豊富さに注目

 

YouTubeはなぜ音楽サブスクに参入したのか

昨年11月に日本でもスタートしたYouTube Music Premiumは、音楽に特化したサブスクリプション(定額制)サービスです。先行大手のシェア争いが加熱する音楽サブスク市場に、なぜいまYouTubeが参入したのか。音楽ブロガー・ライターのレジーさんに話を聞きました。

 

「元々GoogleはGoogle Play Musicという音楽サブスクを展開していますが、SpotifyやApple Musicなどの同種サービスに比べると出遅れ感が否めませんでした。そこで、Google傘下のYouTubeというブランドを使い、市場でのプレゼンスを強化するのが目的と言えるでしょう。“動画と音楽がシームレスに楽しめる”という独自の魅力が伝われば、シェア拡大の可能性もあります」

 

続いて、YouTube Music Premiumならではの特徴や、他サービスとの違いを深堀りしていきます。

 

YouTubeの歴史

2005年 2月 アメリカ・カリフォルニア州サン マテオにて設立
2006年 11月 Googleに買収される
2007年 3月 日本国内の利用者が1000万人を突破
2011年 4月 ライブストリーミング機能「YouTube Live」を開始
2015年 2月 子ども向けの動画アプリ「YouTube Kids」をリリース
10月 広告なしで動画再生できる有料サービス「YouTube Red」を開始

音楽に特化したアプリ「YouTube Music」もリリース

2018年 5月 「YouTube Red」が「YouTube Premium」に名称変更

「YouTube Music」が独立したサブスクサービスとなる

11月 日本でも「YouTube Premium」「YouTube Music」の両サービスを開始

 

Q 有料プランと無料プランでは何が違う?

A 有料プランでは、弱点であった「再生が止まる問題」を解消

「有料プラン(Premium)の最大の魅力は、アプリ画面を閉じても再生が続く『バックグラウンド再生』。さらにダウンロードして聴く『オフライン再生』が可能になり、煩わしい広告も表示されません」(レジーさん)

 

Q すでに別の音楽サブスクを使っている場合、併用するメリットはある?

A ほかでは聴けない音楽が広告なしで聴ける点で価値アリ

「米津玄師、星野 源などほかのサブスクでは聴けないアーティストでも、YouTubeには音源を置いていることも。YouTube Music Premiumならそのような楽曲を広告なしで楽しめる点で価値があります」(レジーさん)

 

Q YouTube Musicに弱点はある?

A いまだ浸透は道半ば、独自機能のアピールが必要

「私が独自に行ったアンケートでは、7割が“知ってるけど使っていない”と回答。さらなる浸透には『普通のYouTubeではなくYouTube Musicで聴く理由』のわかりやすい訴求が必要ではないでしょうか」(レジーさん)

 

YouTube Music、Apple Music、Spotify主要音楽サブスク徹底比較

YouTube Musicも含め、各種音楽サブスクには、どのような違いがあるのか。スマホアプリでのホーム画面、検索機能などから、それぞれの使い心地をチェックしてみました。

 

基本情報

YouTube Music Apple Music Spotify
YouTubeの圧倒的なブランド力で一気にその名を広めた新参サービス。今年7月、楽曲にMVがある場合はシームレスに「動画」と「音声のみ」を切り替えられるようになりました(YouTube Music Premiumのみ)。 Apple提供のサービスで、最近は「Apple Digital Masters」を漸次導入。ストリーミングにも関わらず、スタジオ品質のハイクオリティなサウンドを実現しています。今年6月には、安室奈美恵の楽曲解禁が話題に。 2億3200万人のユーザーを持つ世界最大手のサービス。今年7月には、イープラスとの連携を発表。アプリ上から簡単にライブチケットを購入できるなど、アーティストとリスナーをつなぐ取り組みに注力しています。
月額料金 ウェブ・Android

無料プラン0円

一般プラン980円

ファミリープラン1480円

学割プラン480円

 

iPhone

無料プラン0円

一般プラン1280円

ファミリープラン1950円

 個人プラン980円
ファミリープラン1480円
学生プラン480円
フリープラン0円
プレミアムプラン980円
ファミリープラン1480円
学割プラン480円
無料期間 1か月 3か月 3か月(プレミアムプラン)
楽曲数 4000万曲+YouTube配信映像 5000万曲 5000万曲
ダウンロード再生 可(有料プランのみ) 可(有料プランのみ)
家族アカウント 6人まで 6人まで 6人まで
PCでの利用

 

スマホ操作

YouTube Music

動画コンテンツの充実度は圧倒的

「トップチャート」や「お気に入り」などのオーソドックスなカテゴリを押さえつつ、「おすすめのミュージックビデオ」「ライブ」といった動画コンテンツが充実している点で、YouTubeらしさが感じられます。

 

「スマート検索」でうろ覚えでも探せる

曲名やアーティスト名がわからないときは、「スマート検索」が便利。歌詞の一部や、「飲料 cm 曲」のような曖昧な情報でもヒットします。

 

話題のMVを集めた動画の「ホットリスト」

画面下部の炎アイコンが「ホットリスト」。いま日本で流行っている楽曲や、注目のアーティストなど、厳選されたMVが表示されます。

 

Apple Music

トレンド情報をキーワードで拾える

自身のライブラリのみと、いたってシンプル。iPhoneユーザーにはおなじみのiTunesライブラリとも連動します。Appleらしい直感的で洗練されたUIが魅力で「探して聴く」よりも自分でセレクトした曲の聴きやすさを重視したデザインです。

 

AppleならではのシンプルなUI

YouTube Music同様、歌詞の一部でも曲の検索が可能。「トレンド検索」には、いま話題のアーティストなどキーワードが表示されます。

 

ブレイク寸前の新人ピックアップ

「見つける」タブ内にある「今週のNEW ARTIST」に注目。ここでは、まだ無名ですがブレイク必至の新人アーティストをチェックできます。

 

Spotify

パーソナライズされ、履歴がわかりやすい

「最近再生した曲」「My Daily Mix」といった履歴に基づいたカテゴリがトップに表示されます。ほかにも、ユーザーの好みを反映したオススメや人気作など、様々なジャンルやシチュエーションのプレイリストが並びます。

 

検索ページもプレイリスト押し

検索ページにもジャンルや最新ヒット、気分やシーン別のコーナーが並びます。ユーザーがそのとき聴きたいプレイリストを簡単に探せるデザイン。

 

ライブチケットをチェック・購入可能

検索タブ内の「コンサート」では、好みのアーティストや指定した場所付近のライブ情報を掲載。イープラスと連携し、チケット購入も可能です。

 

こんな人にオススメ

YouTube Music

普段からYouTubeでMV動画を楽しんでいる人は、有料プランにすれば使い勝手は格段にアップ。「ライブ音源などほかのサブスクにはない音源を、通常の楽曲と並列で楽しみたい人にも向いています」(レジーさん)

 

Apple Music

Appleデバイスユーザー御用達のiTunesと同じ使用感で利用できるのは大きなメリット。「iPhoneを使用していて、そのままスマホで音楽サブスクを楽しみたい人にはベストな選択と言えるでしょう」(レジーさん)

 

Spotify

好きなアーティストに縛られず、幅広いジャンルの音楽に興味がある人にピッタリ。ライブに行く機会が多い人にも便利です。「レコメンドを通じ、未知の音楽に出会いたい人に向いています」(レジーさん)

 

●月額料金はすべて税別

 

文/河上 拓

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