エンタメ
2020/12/18 20:30

ついにM−1ファイナリストになったウエストランド−−「決勝の舞台でもいつもの僕らが出るだけ」

M-1グランプリ2020の決勝で、吉本以外からファイナリストになった3組の中でも、早くから売れる売れると言われていたのがウエストランド。なにしろ、あの『笑っていいとも!』のレギュラーを経験している上、ネタにも定評があったのだが、遂にファイナリストになった2人に、ネタ作りの秘密、先輩・爆笑問題とのエピソード、同郷芸人との交流、そしてM-1決勝への意気込みを聞いた。

 

(企画・撮影:丸山剛史/文:金田一ワザ彦 )

 

↑ウエストランド。井口浩之(左)、河本 太(右)

 

決勝にやっと行けた、ホッとしたというのは一番(井口)
全然ウケてなかった、なんてもう言いません(河本)

――ファイナリストになった感想から聞かせてください。

 

井口 本当にホッとしたというのが一番で、やっと行けた感じですね。M-1が一旦中断していた2012年に「THE MANZAI」の決勝にギリギリで行けなくて、そこから8年かかっているので、安堵の気持ちが大きかったですね。ラストイヤーまではあと3年ありますけど、そんなことより早くこの戦いから抜け出したいという思いが強いです。

 

河本 僕も周りが喜んでくれているのがうれしかったです。家族や関係者の方にちょっとでも恩返しができればいいなという気持ちだったので、ホッとしてます。行けてよかったって……行けないと思ってたので。

 

井口 なんでだよ!

 

河本 何となく……自信がないわけじゃないんですけど、あまりにも落ち続けていたので。準決勝が終わって、お酒飲んじゃったので、そのまま帰るつもりでいたので……。行けてよかったんすね(笑)。

 

井口 結局何が言いたいんだよ! どれなんだ! まとめにくいよ! 7個ぐらい言ってるけど。行けてよかったねで、いいな!

 

河本 じゃあ、よかったねで。

 

――お酒飲んじゃったというのは?

 

井口 ネタが終わってから結果発表まで3時間ぐらい空くんですが、コロナ対策で会場にいられなくて外に出されるので、それで僕も外で一杯は飲みました。

 

河本 錦鯉さんも飲んでました。金属バットさんも。

 

井口 巻き込むなよ! みんなラジオとかで言ってるからいいけど。

 

――この状況で大勢では行けなかった?

 

井口 そうなんです。少人数でおのおの。

 

河本 散り散りに。

 

井口 結局、大阪吉本2年目のタイムキーパーっていう初めて会ったやつと行くという、めちゃくちゃトリッキーは過ごし方をしましたけどね。

 

――同じタイタンのキュウのお2人とは?

 

河本 僕は一緒になりました。だからキュウも飲んでます。

 

井口 いいよ、いちいち言わなくても! でも準決勝に同じ事務所のコンビがいることが初めてですごくうれしかった。会場でも仲間がいる安心感がありました。

 

――決勝の日は、敗者復活に登場するキュウを見ながら待つことになりますね。

 

井口 タイタンから2組になったらすごい。決勝に上がってきてほしいですね。応援して待ちたいです。

 

――手応えは今までとは違いましたか。

 

井口 今回はコロナ対策で、ネタ直前に会場入り、ネタが終わったらすぐに出なくてはいけなかったので、ほかのコンビのネタが見られないので比べようがないんですが、会場の反応だと、2018年に準決勝に行ったときよりは手応えがありました。

 

河本 僕は反応とかあまりわからなくて、周りの人に聞かれて「いや全然ウケなかったです」みたいなこと言っても実はウケてることがよくあるので……。

 

井口 それが反感をかっているんです。三四郎さんに「全然ウケなかったと言ってるクセに受かってるよ」ってラジオで言われちゃって。河本には、マジで余計なこと言うなよ、語るなって思います。

 

――テストで「全然できなかったよ~」と言いつつ、いい成績のやつみたいな。

 

井口 そうそれ!「ウケなかったよ」なんて言うなよ~。

 

河本 いつもわからない。ウケたと感じたときも全然ウケていなかったらしくて。緊張してバグってるんですね。

 

井口 「わからない」と言ってほしいです。

 

河本 言います、今度から。

 

――井口さん的には手応えは?

 

井口 祈って待てるぐらいの感じです。決勝に行ったことがある人に聞くと「今回は行っただろう」ってわかるらしいですけど、行ったことがないので、そこはわからなかった。

 

ネタを1人で作るスタイルが、このご時世よかったのかも(井口)
しゃべっているうちに喉が焼けるように(河本)

――コロナ禍でいろいろと活動も制限された中、大変だったことは?

 

井口 もちろん緊急事態宣言中はライブも何もなかったですし、コンビで会うこともなく、家にいましたけど、事務所にネットに詳しい人がいたのでZOOMはいち早くやっていました。ゲームの中でラジオ的に配信をしたりとか。緊急事態宣言が明けてからは、ライブ主催会社のK-PROさんが対策をきちんとしながらライブをやってくれていて、お客さんの数としては制限されて少ないですが、下半期は例年と同じぐらい舞台には出させていただいたのが、本当にありがたいですね。

 

――お客さんの数の少なさは影響ありましたか?

 

井口 それも慣れてきたというか、徐々に変わってきて、50%まで入れるぐらい制限がゆるくなると、めっちゃいるな~って感じてうれしくなりましたね。まだMAXまではお客さんを入れられないので、パンパンになったらもっと感動するかもしれないですね。

 

――河本さんはコロナ禍の影響は?

 

河本 僕はかなり振り回された感じがあります。人前に立つ期間が空くと、声が出なくなるし、緊張度合いも増すのでネタが飛んだり噛んだり……。コンスタントにライブに出ていないと通常通りにできない。そういう意味ではK-PRO さんがライブの用意をして下さったので、M-1にはギリ、ネタを間違えたりせずにできました……ね?

 

井口 できてないし! 現在進行形でできてない(笑)。昨日のライブでも間違えてますから。声も小さいし、センターマイクからも遠いし。さも乗り切ったみたいに言ってますけど、乗り切りれていないです。

 

河本 何とか乗り切れましたね~。

 

井口 それはもう想定の範囲内だっていうだけで……。

 

河本 もっとひどいことになった可能性もあった。

 

井口 確かに。自粛明けとかはもっとやばかった。声も出なかったし。

 

河本 喉が退化して、10分ぐらいしゃべっていると喉が焼けるように……。

 

井口 芸人はけっこう言ってましたね。舞台の声って普段とちょっと違うから、しゃべってないとすぐに喉が痛くなったりするって。

 

――ネタの作り方をお聞きしたいのですが、M-1の舞台やルールなどは常に意識されているんでしょうか?

 

井口 意識は毎年しているんです。4分で暗転しちゃうし、賞レースという特殊な空間なので、いつもいろいろ考えるんですけど、今回、もういいやと思って。M-1だからこういうの言っちゃダメとか、こういうの言ったら落とされるとか、勝手にコンプラやルールに縛られていたのを全部取っ払って、好きなこと言ってやれって開き直ったのがプラスに働いた。いつもやっていることをやるのが一番だなと思いました。

 

――ネタ作りはお二人で集まって?

 

井口 僕一人で作ってます。こいつは何もしていないですよ。台本を印刷したのを渡して、合わせて、演出して、こういう言い方してくれって100回言って、いざ舞台に出たら違う言い方する(笑)。

 

河本 ははは!

 

井口 何でそんなことになんだよって!

 

河本 メンタルが弱いので……。

 

井口 100回やってるネタでも違う言い方しますからね。

 

――アドリブということではなく?

 

井口 じゃないです、間違いです。アドリブもたまにやるんですけど1回もウケたことがないので本当にやめてほしいです(笑)。

 

河本 はっはっは。

 

――ファイナリストの記者会見でも司会の麒麟・川島さんに、河本さんはしゃべらないほうがいいと言われていましたね。

 

井口 あいつにしゃべらすなと、ファンの声も殺到しているんです。

 

――それはファンからの壮大なフリじゃないですか?

 

井口 じゃないです。本当にしゃべらないほうがいいんですよ。

 

河本 フリになってるんすかね?

 

井口 なってねえわ! 絶対やめとけ(笑)。でも、今考えたらそもそも1人で作っているからコロナ禍でもよかったのかもしれないです。2人で作るコンビは直接は会えなかったわけですから。自粛期間中、「note」っていうブログみたいなウェブサイトに時々ネタを書いたりしていました。1人でやるスタイルが、このご時世でもよかったのかもしれないですね。

 

河本 M-1に出るのに、みんなひとつのネタを磨いていって持って行くじゃないですか。僕の場合、準決勝も準々決勝も3回戦も、当日に台本を渡されるんですよ。案の定、その日では覚えられなくて間違えたり飛んだり噛んだりするんですけど、今年はちょっと前にネタを教えてもらえて、練習もちゃんとできて、ちゃんとセリフが入った状態で臨めたので……、よかったです。

 

――これまでと違って、コロナの影響で逆によかったみたいな?

 

井口 河本は大げさですけど、直前ギリギリの調整はいつもすることで、僕らはいつもと同じスタンスでできただけ。2人で会ってネタ合わせするコンビは大変だったかもしれないですね。

 

――M-1を意識せず、いつも通りのスタンスでやったらファイナリストになれた?

 

井口 いろいろ細かいことはありますけど、ネタに関して開き直って、M-1に合わせずに言いたいことを言ったというのが一番ですかね。

 

――事務所の大先輩である爆笑問題さんから何かコメントは?

 

井口 決勝が決まってから初めて昨日お会いできたんです。タイタンライブのエンディングが爆笑問題さんとゲストのおぎやはぎさんのスペシャルトークだったんですが、その前に僕らは呼びこまれて舞台上でお客さんに発表できた。お2人が喜んでくれている感じが伝わってきて、うれしかったですね。舞台袖で爆笑問題さんの漫才を見続けてきたのに、漫才で結果を出していないのがずっと悔しかったんです。

 

――これまでにアドバイスなどはあったんですか?

 

井口 太田さんはタイタンの新年会で年に1回だけお酒を飲むんです。5~6年前の新年会のとき、喫煙所に呼ばれて「開き直れよ!」と言われました。その一言だけ。どういう意味なんだろうって思いつつ、年を重ねるごとに何となく忘れちゃう感じで……。それで今年、ネタを好きなようにやってやれと思って、受かっていく中で、あのときの太田さんの「開き直れ!」は、こういうことだったんだと思いましたね。

 

――河本さんは言われた言葉で覚えているのは?

 

河本 M-1の舞台は、どうやら僕の立ち位置は審査員が見えるらしいんです。ただでさえ緊張しがちなのに、錚々たる審査員たちを見ながらネタなんか怖くてできないって昨日のタイタンライブで僕が言ったら、太田さんが「1回がっつり見ろ」って言ってくださったので、試しにやってみようかなと思って……1回がっつり見てみようかな、まっちゃん(笑)。

 

井口 松本さんって言え!

 

河本 気にして視線をそらすよりは、1回がっつり見ようかなと思ってます。

 

ファイナル用の2本目のネタ、もちろんまだできてない(井口)
キャンプに行っててセンターマイクから離れないということを忘れました(河本)

――敗者復活組も入れると出場者は10組ですが、出番は何番目ぐらいがいいですか?

 

井口 いろいろな人がウエストランドは絶対1番だろうって言いまくってるんですよ。確かにトップバッターを任されることが多いので、嫌ですけどもうトップバッターだと思って心の準備をしていくことにします。M-1の公式動画でもウエストランドが1番っぽいっていうコメントがめちゃくちゃ書き込まれているんで、これだけ言われるのに実はならないというのを裏切ってなるパターンだと予想しています。

 

河本 ははは!

 

井口 やっぱり意外とならないんだよな~じゃなく、結局なるっていうパターンな気がしてます。

 

――本当はどの辺がいいんですか?

 

井口 5番とか6番(笑)。

 

河本 そうですね。

 

井口 ただ今回、ほとんど変なメンバーじゃないですか。上沼さんに怒られそうなやつしかいないので、マジで順番の問題じゃねえなっていう気がします。正統派、正統派、トムブラウンとかじゃなくて、全員トムブラウン、トムブラウン、トムブラウンみたいな(笑)。僕らがまともな可能性ありますからね。

 

――毎年上沼さんから怒られる「怒られ枠」、今年はどうなりますかね。

 

井口 全員怒られたりして(笑)。もう公開説教みたいな!

 

――河本さんは審査員が見える問題以外で気になることは?

 

河本 一昨年の敗者復活戦のときにふざけて、僕もくじ引くってボケやったら1番を引いちゃって……。

 

井口 どういうボケだよ。誰が笑うんだよ! 意外とこいつが引いた~とかないから。

 

河本 あの時くじが残り2本で、井口が1本持っているのに僕も持つというのをやりたかったんですけど、持った勢いで出ちゃった札に「1番」って書いてあった。1番を引くという、その持っていない感じ。2人ともそうなんですけど。

 

井口 巻き込むなよ!

 

河本 お前もそういうタイプじゃん。だから僕も1番という覚悟はできてます。

 

――決勝ではネタは2本用意する必要がありますが、ネタや順番はもう決まっていますか。

 

井口 2本目はもちろんできていない(笑)。ある程度はありますけど、本番までにあと何回かライブがあるのでそこから調整します。あと2本目に行けるってことは1本目がウケたということなので、それを踏まえた戦い方でいいんじゃないかな。器用に全然違うことができるタイプじゃないので。もう1回ストレス発散できるぞみたいな感じですね。

 

――河本さんは?

 

河本 不安しかないです。ネタ覚えるのに時間かかるので、早く教えてほしいです。

 

井口 早く教えたからって、できないし! できるんだよ、ほかのみんなは!

 

河本 できないんだよ、僕は!

 

井口 こいつができないだけです、僕が悪みたいになってますけど。

 

河本 ネタを教えてくれるのが遅いんすよ!

 

井口 違うんだよ、慣れればできるんだよ。

 

河本 あはは!

 

井口 ネタを書いてないほうは覚えづらいのかなって思ったときもあったんですけど、ほかの人に書いてもらったネタをやったとき、僕はできましたよ。ただ単にこいつができないだけだった。

 

河本 本当に覚えられないんすよね~。

 

井口 覚えたとしても結局緊張で100回やったネタでも間違える。

 

河本 メンタルの問題。

 

――間違えたところを笑いに持って行くみたいな?

 

井口 そんなのしたくないですよ。普通にやりたいんだから! せっかく作ったネタを台無しにしたくないんですよ。

 

河本 あははは!

 

井口 ライブで82回連続でネタを間違えてるんです。79回の記録を更新して。

 

――数えてるんですか!

 

井口 わかんないですけど(笑)。1回もちゃんとできたことはないので、何か起きても何とかするしかないけど起きないことを祈りたい。こいつは緊張するとセンターマイクから遠ざかるというクセがあるので、それだけ本当にやめてほしいんですよね。昨日、1回ツッコんで押したら返ってこなくなっちゃって(笑)。M-1はピンマイクがなくてセンターマイクだけなので、離れたら終わりです。声も小さいので。準決勝のときもそれを口酸っぱく言ってできたのでよかった。

 

河本 昨日は人前に立つ期間が5日ぐらい空いたんですよ。キャンプに行ってて。だから忘れちゃったんですね、マイクから離れないということを。離れるなって言ってくれなかったから。

 

井口 理解できるだろそれぐらい!

 

河本 言わなかったこいつのせいです(笑)。

 

――今回の決勝メンバー、破天荒なタイプが多いですが気になるコンビはいますか?

 

井口 気になるというか他事務所の東京ホテイソン、錦鯉さん、吉本でもニューヨークとかマヂカルラブリーさん、オズワルドとか、いつも一緒のライブに出てる人が多いので、そこはリラックスしていける、どうなっても楽しくなりそうだなという感じはありますね。そういう9組が選ばれたというのは、めちゃくちゃな1年なんだろうなっていう気がします(笑)。

 

――事前の予想では今年はとくに劇場を持っている吉本が有利じゃないかと言われていましたが、蓋を開けてみたら吉本以外が3組いましたね。

 

井口 僕らもコロナの前は吉本の無限大ホールとかルミネに呼んでもらうこともありましたけど、今年はこんな状況で情報が遮断されていて、吉本の方たちがどんな感じだったかわからなくて。ただライブ数に関しては多分同じぐらい出ていると思うんです。そういう意味では吉本の人たちにも引けを取っていなかったし、もしかしたら吉本の人たちのほうが大変だったかもしれないですね。

 

――とにかくライブで結果を残してきた9組が残ったという感じですかね。

 

井口 そうですね……僕らがライブで結果を残しているかどうかは怪しいところがありますが(笑)。

 

若手に岡山出身がこれだけいるので何かしたいです(井口)
井口のSNSの炎上、僕はもっとすごい炎上をしたかったです(河本)

――東京ホテイソンのたけるさん、見取り図のリリーさん、そしてウエストランドのお2人と岡山県出身者がファイナリストに4人いますが、岡山芸人のつながりはあるんですか。

 

井口 インスタに仕事で行った岡山駅なんかの写真を載せると、たけるは岡山について載せた投稿にだけ「いいね」してくるんですよ(笑)。あいつ異常に岡山が好きなのか。僕らが芸人を始めたころは、東京にいる若手で岡山出身は1人もいなかったんですが、最近の若手ではハナコの秋山、空気階段の水川かたまり、かが屋の加賀、蛙亭の中野とか岡山出身が多い。岡山芸人のみんなでライブやろうという話もあります。岡山でも仕事したいので、何とかアピールしたいですね。岡山の遊園地のキャラクターを、関係ないデニスがやっていましたから(笑)。ロングコートダディの兎も岡山だから、準決勝の段階で大阪出身の次に岡山出身が多かったんですよ。これはせっかくのムーブメントなので、本当に何かやれたらいいですね。

 

――SNSの炎上騒動がありましたが、ネタ作りや芸能活動に影響や変化はありました?

 

井口 あれで10本ぐらいテレビにも出させてもらいましたからプラスの部分もありますけど、それを差し引いてもなかったほうがいいです、これからの人生考えたら。結婚しようと思っても言われちゃう、たぶん結婚できないですよ! そういうことがあったからにはせめて武器にしようっていうことで、準決勝でも言っちゃえという感じでした。それも言わなきゃ変だなってお客さんが違和感を持っちゃうと嫌だなって思ってネタに入れました。あれだけ嫌なことがあったから、その分よいことがあって決勝に行けたのかもしれないですね。

 

――河本さんは騒動のときどう感じていたんですか。

 

河本 僕はもっと超えたかったですけどね、こいつを。局部をSNSで晒されるなんて、いかにも芸人らしいじゃないですか。

 

井口 いいよ! 普通でいてくれよ!

 

河本 僕はもっといきたかったです。僕がやりたかったです。

 

――では最後にお世話になった方、応援しているファンに向けて、決勝への意気込みを!

 

井口 決勝の舞台でもいつもの僕らが出るだけだぞっていうことは言っておきたいです。今までやってきたことを出すので、あまり晴れ舞台とか思わずに見てほしいです。

 

河本 僕もおんなじです。

 

井口 さぼるな! 考えろ何か!

 

河本 本当に爆発してほしいです。頑張ってほしいです。

 

井口 他人ごとか! 頑張れお前も!

 

河本 面白いというのを僕はずっと信じていて、あとはもう世に出るか出ないかだと思っていました。

 

井口 マジでこいつじゃなきゃもっと早く出ていたと思うんです。

 

河本 邪魔しないようにするので、頑張ってもらいたいですね。

 

井口 これが邪魔するんだ。

 

河本 邪魔するんですよ、自覚があるんです、さすがに10年やると。

 

井口 まだ邪魔するでんすよ(笑)。

 

河本 昨日もしたんですよ(笑)。あと、ご飯を食べられるようになったら、家族にちょっとは贅沢させてあげたいと思ってます。真面目なこと言っちゃった。

 

井口 いいんだよ、真面目で!