エンタメ
2016/8/3 19:00

【フジロック’16レポート 会場編】進化を続ける野外フェスのパイオニアの現在

1997年、山梨の富士天神山スキー場で第1回が開催されたFUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)。第3回より場所を現在の新潟県湯沢町 苗場スキー場に移し、今年で第20回目を迎えました。

 

7月21日(木)の前夜祭から24日(日)までの4日間で、延べ12万5000人が参加。20回の総述べ入場者数も200万人を突破したそうです!

( ©Yasuyuki Kasagi)
©Yasuyuki Kasagi

 

大物アーティストのライナーノーツの執筆などを手掛けるライター・油納将志さんが、前夜祭からフル参加。今回は会場での気になる変化についてレポートしていただきました。

 

日中が晴れたぶん、夜間の冷え込みが厳しい!

20回目だし、そのお祝いということでテンションが高まり、前夜祭から行こうと今年の初めあたりから友人たちと盛り上がった筆者は、有言実行で木曜日夜の前夜祭から参加した。木曜朝の東京はあいにくの雨模様だったが、苗場に到着すると晴れており、暑さもあまり感じないベストコンディション。

 

会場近くの駐車場からキャリーワゴンでテントなどの荷物を運んで、ワクワクしながらいざキャンプサイトへ。しかし、15時前の到着にも関わらず、平坦な場所はほぼテントが設営されており、やや傾斜のある場所に立てようということに。友人が購入して初めて立てるというSnow peakのテントは5人向けのサイズで、見渡してみるとあちこちで同じモデルのテントを目にすることができたので、立て方がわからなかった時は別の同じテントを見に行って参考にしたり、教えてもらったりしたので約30分ほどで設営が完了した。その後、日が暮れかかった19時過ぎに前夜祭へ。

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↑キャンプサイトは同じようなテントが多く、旗など目立つ目印は必須

 

リストバンドにICチップを搭載

明けて1日目も快晴。ここからが本番とばかりに続々とゲートをくぐって場内へ向かうフジロッカーたち。ゲート前で写真を撮るのは毎年のお約束だが、20回目というだけあって感慨もひとしお。撮影してゲートをくぐろうとすると、見慣れない機械を発見。今年からリストバンドにICチップが埋め込まれており、自動改札機のようにそのチップをかざして○のサインが出ると入場できるような仕組みとなっていた。リストバンドの偽造防止が主な理由だと思うが、入場者の数や動きを把握するビッグデータとしても活用されて、今後の運営に役立っていくのだろう。

↑リストバンドはICチップ付き
↑リストバンドはICチップ付き

 

↑ゲート下に設置された読み取り機にICチップ部をかざし、いざ会場へ!
↑ゲート下に設置された読み取り機にICチップ部をかざし、いざ会場へ!

 

GREEN STAGE後方の約1/3まで椅子ゾーンに……

ゲートからメイン・ステージ「GREEN STAGE」にたどり着くと目に入ってくるのが一面の椅子、椅子、椅子。重たい荷物などを置いておく拠点作りのためだろうが、例年はステージ後方だけだったのが、昨年あたりからどんどん前方へと進出。今年は後方の約1/3くらいが椅子で占められていて、ステージ前方へと向かう動線が減り、人の流れが滞ることも少なくなかった。運営側からの注意もあったのだが、余りに数が多くて追いつかない状況で、来年以降はゴミの分別のように参加者のマナーによって改善していってほしい。

↑約4万人を収容できる「GREEN STAGE」(写真 ©Masanori Naruse)
↑約4万人を収容できる「GREEN STAGE」( ©Masanori Naruse)

 

今年は中学生以下まで無料となり、子連れが増加

また、今年は子ども連れがさらに多く見られたのも印象的だった。回数を重ねるごとに子連れを見かけるようになっていたが、今年は中学生以下は無料とのことで、さらに増えていたように感じる。20歳で第1回目を迎えた人も今年は40歳。昔は友だち同士で騒ぎまくっていたのが、いまは家族でのんびりという人も多いはず。多彩な楽しみ方ができるようになったのも、20年という年月の経過によるものだろう。

↑「KIDS LAND」はメリーゴーランドなど子ども用アミューズメントが充実
↑「KIDS LAND」はメリーゴーランドなど子ども用アミューズメントが充実

 

飲食・グッズ販売が「電子マネー」対応に!

そして、今回画期的だったのが電子マネーへの対応。小銭を数えたり、お札を出してお釣りをもらったりする手間が省けるのと、お店側もスムーズにやりとりできるようになっていた。しかし、便利なだけについつい使ってしまって、上限までチャージしたのが最終日には残金数百円ということになってしまったのだが……。

 

3日間で12万5000人が来場し、大盛況だった20周年のフジロック。運営元SMASHの日高正博社長は回数や年数は特に意識しないし、感慨もないと語っていたが、やはり節目であったことは間違いない。これまでの運営経験、アーティストたちのフジロックへの愛情、そして何よりもフジロッカーたちの喜びが最高潮に達した20年目だったように思う。その喜びを抱きながら、早くも21年目への期待でいっぱいになっている。

 

興奮のライブレポートは次回お届けします!

 

【URL】

フジロックフェスティバルオフィシャルサイト http://www.fujirockfestival.com

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