ホン・モノ・ケイカクの商品スタイリングを手がけるスタイリストの石川英治さん。時計・宝飾からアパレル、デジタルガジェットまで、世界中のさまざまなアイテムに触れてきた石川さんが、実際に自腹で購入し「買って良かった!」と絶賛する、ギフト向けの逸品をご紹介します。
【その1】どこからどう見ても紙コップ! ユーモアのセンスに感服!!
アメリカ本国ではすでにあったティファニーの雑貨シリーズ「ホーム&アクセサリー」ラインが、日本でも本格的に展開スタート。目移りするコレクションだけど、中でもこの「エブリデイ オブジェクト ペーパー カップ」がおすすめです!
これ、見た目は紙コップに見えますが、素材はペーパーではなく、日本製のボーンチャイナ(陶器)なんです。陶器なんですが、飲み口がクルンと丸くなってるところとか、うしろの継ぎ目で紙っぽく塗装が少しズレているところとか、熱いの注意!のコーション書きとか、どう見ても紙カップにしか見えなくて、芸が細かい!
こういうディテールの作り込みを本気でやる、ユーモアのセンスが素晴らしいですよね。
【その2】ちょっとしたギフトにふさわしい美しい極上オーナメント
クリスマスのオーナメントにもトレンドがあります。2017年は純金使いと、ガラスの中に羽根を入れたものが流行しました。たとえば吹きガラスとハンドペイントにこだわって作られた、ドイツ製のオーナメント。24金のゴールドを使ったあしらいで、贅沢なオーナメントです。吹きガラスなので、引っかける部分が金具じゃなくガラスでできています。さすがドイツのグッズ、おもちゃのオーナメントとはレベルが違いますよね。
オーナメントって、実はたくさんなくてもいいんですよね。ツリーの中にひとつあるだけで美しい。リボンをかけてひとつだけプレゼントしても喜ばれると思います。しかもどれも5000円以内。ちょっとしたギフトとしてプレゼントしやすいし、いただく方もうれしいですよね。
24-carat real gold collection.
価格:各4320円(税込)/リビングモチーフ
ガラスの中に羽根を入れたオーナメントもトレンドです。会社や自宅のデスクに彩りとしても置くのもいいですよね。 ちょっとしたプレゼントにぴったりです。
価格:各1944円(税込)/リビングモチーフ
【その3】存在感抜群! カラークリスタルの「まねき猫」
猫好き&クリスタル好きな私にとって、カラークリスタルは最も重要なコレクターズアイテムです。世の中にいい素材の猫グッズが少ないのが悩みどころでした。そんな中で見つけたのがこのバカラの「まねき猫」! 小さく控えめなサイズの置物ながら、どんな部屋でもキャッチーなアイテムになる存在感を放っています。
今回購入したのは、このシリーズで新たに登場したというレッド。首にはバカラのロゴ「B」マークが入った鈴をさげています。
【その4】40代以上の男性の懐かしい思い出につながる洒落の利いたアイテム
ヨーヨーは、小学校時代を思い出しますね。その頃流行っていたのが、コカコーラとスプライトのヨーヨー。家にたまたまふたつあって、コカコーラが欲しかったのに、兄貴とケンカになってスプライトになっちゃったんだよね。その時の無念をここで晴らそうと思いまして…思わず食いついてしまいました。ルイ・ヴィトンのヨーヨー(笑)。
創業以来、トランク製造にとどまらない、こうした遊び心あふれるアイテムを創作してきた歴史があるルイ・ヴィトン。フラワーモチーフのモノグラムは、ヨーヨーが回転するとカラフルな色が浮かび上がって楽しいです。40代以上の男性の懐かしい思い出につながる、洒落の利いたアイテムですね。
コレクションのひとつとして手元に残したい鋏の名品
鋭利なシルエットに、スマートなフォルム。たかがハサミと思いきや、歯と歯が擦れ手に伝わる時の摩擦感がゾクゾクします! アドラーは日本の刃物ブランドである木屋が、日本人の使い勝手を考えぬき、刃物の街であるドイツ・ゾーリンゲンのハサミメーカーに特注したオリジナルモデルです。
材料は高級ステンレスで全身鍛造。リングは指にやさしい手仕上げで、板からつくったハサミと比較すると、切れ味が全く違います。残念ながら、職人がもういなくなって、生産ができなくなっているようで、在庫も少なくなっています。名品が少なくなる世の中ですが、コレクションのひとつとして殿堂入りにしました。