腕時計は、懐中時計に革紐などを通して腕に巻きつけたところから歴史が始まっています。時計のストラップメーカーは、歴史ある名門も多く、中には世界の一流ブランドに特注品を納めているところもあります。そんな、腕時計のレザーストラップについて、メーカー別に魅力を探っていきます。2回目は、ヨーロッパで圧倒的なシェアを誇る「モレラート」です。
イタリアならではのセンスと素材感で知名度は世界No.1
モレラートは、19世紀の終わりに、北イタリアの小さな町パドヴァで創業したストラップメーカーです。本格的なベルト工場を創設したのは第1次大戦末期のこと。産業レベルでのベルト工場は、それまでイタリアになかったそうです。
![↑創業者のジュリオ・モレラートと3人の息子たち](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/96-97実A-4-のコピー.jpg)
現在、モレラートはイタリア本国でシェア50%、ヨーロッパ全体でも16%を占めています。これはニッチながらライバルの多いストラップ業界にあって、トップクラスのシェアとなっています。
モレラートの製品の持ち味は、イタリア製皮革製品に特有の鮮やかな発色や、流行を巧みに取り入れた先進のデザイン性、滑らかで艶やかな素材感にあります。
長年の技術と経験から有名時計ブランドのレザーストラップを手がけることも多数。さらに近年は、自社で培ってきた加工技術などを駆使して、各種レザーグッズコレクションやジュエリー分野にも進出し、成功を収めています。
自社の品質管理センターで厳格なテストを実施
高品質な素材を美しく仕上げるだけでなく、モレラートでは自社の品質管理センターを設置。そこでは、耐紫外線や耐水性など、15項目以上に及ぶ厳格なテストが実施されています。
世界で最も厳しいともいわれる基準に則り、徹底した品質管理が行なってきたことも、世界的な信頼感を得ることができた理由と言えるでしょう。
もちろん日本でも、有名正規時計店の店頭に並んでいます。品質が高く、種類も豊富なモレラートの製品は、厳しい目を持つ日本のウオッチラバーにも不可欠な存在となっています。
![↑「アマデウス」中南米産のカイマンワニの脇腹の皮革を使用。クラシカルなフォルムと発色の良さ、豊富なカラーで人気のコレクション。価格1万6200円(全14カラー)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/96-97実A-1-のコピー-760x506.jpg)
![↑左:「バイキング」ラバー素材にカーボンの型押しを施したモデル。素材のブラックとカラーステッチの組み合わせが絶妙のマッチング。価格5400円(全6カラー)。右:「ボーレ」カーフにアリゲーターの型押し。落ち着いたマットな質感が好評な定番モデル。価格5400円(全17カラー)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/96-97実A-2-のコピー-760x506.jpg)
【取材協力】
モレラート プレミアムショップ BEST新宿本店
![↑クロコやアリゲーターなど定番人気ラインを中心に、カラー・サイズともバリエ豊かに展開している。実際に腕や時計と見比べながらベルトを吟味したい、という方にオススメのフラッグシップ・ショップ。シーズンごとに発表される新作も最速で入荷](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/96-97実A-3-のコピー.jpg)
【URL】
モレラート http://www.morellato.jp
BEST新宿本店 http://www.ishida-watch.com/