ファッション
2022/11/21 11:00

気温10℃前後の日のメンズファッション回答集。今買うべき秋冬アウター10選

2022年も秋冬シーズンがやってきました。この時期は、気温に合わせてファッションのコーディネートが楽しいタイミング。一方でウェブを見てみると「気温 ●℃ 服装」と1℃刻みで検索候補が出てきて、服選びが悩ましいシーズンでもあります。この記事では、そのなかでも汎用性の高い「気温10℃前後の日」に向けて、メンズファッションの回答集を用意しました。

 

11〜12月の日本の気温の話

近年の日本の動向で言うと、11〜12月の平均気温は10℃前後です(※)。厄介なのは寒暖差で、日中は暖かったのに夜になると一気に冷え込んだり、朝は寒かったのに昼間は、やや汗ばむような陽気になったりと、防寒や重ね着が難しい季節でもあります。

 

服装に困って「10℃ メンズ 服装」、「11月 メンズ 服装」で検索してしまうという人も多いのではないでしょうか。ということで、ここからは最低気温10℃(気温10℃以上)、最高気温10℃(気温10℃以下)、平均10℃の3つのカテゴリーに分けて、おすすめアイテムを宮崎さんのコメントともに紹介していきます。

※)国土交通省気象庁調べ。

<識者紹介>
スタイリスト:宮崎 司さん

さまざまなメンズファッション誌、Webメディアでも活躍しているスタイリスト。そのほかにも、有名ブランドカタログや著名人のスタイリングを手掛けるなど、幅広く活動中。

 

メンズ最低気温10℃(気温10℃以上)の「服装のポイント」&「おすすめアイテム」

日本の本州で言えば11月頃の気温。カットソーの上に羽織るちょっとしたものから、肌寒いときにも対応してくれるライトアウターなど、あると便利と言えるアイテムを紹介します。

 

【その1】デサント/【ZERO STYLE】ウィンドプルーフニットジャケット

1万4300円(税込)

デサントのラインナップのなかでも人体解剖学から生まれた機能美を追求する「ZERO STYLE」シリーズのニットジャケット。独自開発のZEROカッティングにより、ストレスフリーな着心地を提供してくれるほか、ニットながら防風性のある素材を採用しているのが特徴。デザイン的にも立ち襟仕様で防寒性が強化されているので、普段着としてだけでなく、ゴルフでの使用もおすすめ。

<スタイリストコメント>

「個人的にもですが、立ち襟のジャケットは注目しています。もともとレイヤードしやすいシンプルなアイテムですが、ニット素材でアウターとの重ね着が好相性。そこにウィンドプルーフ(防風機能)も備わっているとなると便利なので、うまいところついてきたなと思いました。秋はカットソーの上に羽織っても、襟の見せ方で表情が変わってくるので合わせるパンツによってアレンジを楽しんでほしいですね。」(宮崎さん)

 

【その2】デサント ディーディーディー/ライトウエイトシャツジャケット

1万8700円(税込)

デサントが長年スポーツウェアの開発で培ってきたノウハウを活かしたカジュアルウェアを展開する「デサント ディーディーディー」。同ラインのシャツジャケットはタスラン加工糸を経糸に用いてシワ加工を施すことで、コットンライクなタッチを実現。さらに、緯糸はストレッチ性のあるPrimeflex(R)を使用しているので、ストレスフリーな着心地を提供してくれます。

<スタイリストコメント>

「ミリタリーテイストのライトなシャツジャケットはどんなインナーにも合わせやすいので、汎用性が高いと思います。シワにもなりにくいから、カーディガン感覚でサラッと羽織れるので便利。無骨な感じで着こなすのも良いと思うんですけど、きれいめなパンツやニットと合わせてテイストをミックスさせるのがおすすめですね。」(宮崎さん)

 

【その3】デサント ポーズ/コーデュロイシャツブルゾン

2万2000円(税込)

トップアスリートのために開発してきたテクノロジーやハイスペックなマテリアルを使用し、リラックスできるデイリーウェアを展開する「デサント ポーズ」。ヴィンテージライクな雰囲気を出すために光沢感、テカリを抑えたフルダル糸で仕上げたコーデュロイシャツブルゾンです。

<スタイリストコメント>

「インナーにはタートルネックがおすすめ。それだとハードルが高いという人は、モックネックシャツでも良いでしょう。全体のバランスを見ながら使うことが大事で、ブルゾンとインナーの色味を合わせればコーディネートが決まりやすいです。大人っぽく見せるのにも適したアイテム。短丈ブルゾンは、太いパンツなど合わせるアイテム次第では野暮ったく見えてしまうので注意ですね。」(宮崎さん)

 

【その4】ルコックスポルティフ/エアスタイリッシュサイクリングシェルジャケット-Hard-【Glambike】

1万9800円(税込)

1882年フランス生まれのスポーツブランド、「ルコックスポルティフ」のシェルジャケットは、自転車×アウトドアという新しい自然の楽しみ方を快適に過ごすためのサイクリングウェア。ボディはソフトな風合いのナイロンストレッチ素材を採用し、生地の裏面にポリウレタンコーティングを施しているので、透湿性と防水性を兼ね備えた機能性が魅力です。

<スタイリストコメント>

「コロナ禍によって、自転車移動する人も増えたのでこういったシェルジャケットがあると便利ですよね。直球にスウェットパンツを合わせてスポーティーに着こなしても良いし、あえてきれいめなスラックスと合わせてみるのも良いんじゃないでしょうか。ただ、シャツなどを合わせるのは難しそうなので、インナーはカットソーかスウェットなどが相性良いですね。」(宮崎さん)

 

【その5】ペンギン バイ マンシングウェア/ビッグシルエットメッセージカーディガン

1万9800円(税込)

ストリートとトラッドを融合したデザインが特徴的な「ペンギン バイ マンシングウェア」のカーディガン。身幅にゆとりを持たせたビッグシルエットに、ロゴやメッセージをデザインに加えたことで、ブランドらしいストリートテイストを表現。毛羽立ちと膨らみのある糸で編み上げた素材感により、軽量かつ保温性も優れています。

<スタイリストコメント>

「色はモノトーンですが、デザイン性は強いので合わせるアイテムは慎重に選んだほうが良い。合わせやすいのはスラックスですけど、ストリートテイストに着こなすならトラックパンツなども良いですね。中に着るインナーはシンプルなカットソーを選ぶのが無難。ただ、ユニセックスで使えるので、恋人や家族とシェアできるアイテムとしても便利ですね。」(宮崎さん)

 

メンズ最高気温10℃(気温10℃以下)の「服装のポイント」&「おすすめアイテム」

続いて、本格的な冬に向けた10℃以下に対応するアイテムを紹介していきます。本州で言えば12月下旬〜2月中旬。優れた保温性をはじめ、高い機能性を持ったアイテムたちは寒い日々でも快適な着心地を提供してくれます。

 

【その1】デサント/ダウンジャケット

2万1890円(税込)

防風、はっ水機能を併せ持ったマットで落ち着いた風合いの表地を採用した大人顔のダウンジャケット。従来よりも高く設計した襟により、保温性を高めながら、見た目もすっきりとした印象に進化。軽量なので、ダウンジャケットながらサラッと羽織れるのが魅力です。

<スタイリストコメント>

「まずダウンジャケットでこの価格はコストパフォーマンスがすごい。あと、襟をスタンディングさせたデザインはスポーティーさがあり、単色デザインの使いやすさもあるので、これまでダウンジャケットを通ってなかった人にうってつけ。もちろんダウン派で使い勝手の良い1着を探している人にも◎。」(宮崎さん)

 

【その2】デサント/【ALL MOUNTAIN】インシュレイテッドパフジャケット

4万2900円(税込)

ミニマムパターンS.I.Oと、特殊なキルティング手法i2Cを採用したことで、運動性と保温性を追求させたストレッチパフフーディーモデル。その高い機能性により、スキーやスノーボードなど、ウィンタースポーツでもそのまま使えるアクティブウェアです。

<スタイリストコメント>

「このくらいボリューム感があるとファッション的要素も強くなるので、タウンユースにも合わせやすい。タイトなパンツと合わせることでメリハリが生まれ、スタイルアップ効果が期待できます。ストレートにアウトドアテイストのアイテムをミックスさせて楽しむもよし、幅広いシーンで活躍してくれるアウターですね。」(宮崎さん)

 

【その3】デサント オルテライン/H2OFF ドゥリズルDWRコート

4万2900円(税込)

無駄を極力省き、機能性を追求したシンプルで飽きのこないデザインが魅力の「デサント オルテライン」のコート。ノンコーティング素材でありながら防風性、はっ水性に優れたH2OFF(R) DWR TWILLを採用しているので、快適な着心地を持続してくれます。また、フードには水や雪だまりを防ぐパラフードシステムを搭載した機能美もポイント。

<スタイリストコメント>

「オルテラインなので、やはり機能性はこれまでのラインナップのなかでも上位にいますね。シンプルなデザインは、カジュアルだけでなくビジネスも合わせたオンオフの両シーンで活躍してくれます。個人的にもオフシーンはなるべくシンプルを基本にしています。モノトーン系のアイテムでまとめて、シンプルさにこだわるほうがおしゃれ感を演出できますよ。」(宮崎さん)

 

メンズ平均気温10℃「服装のポイント」&「おすすめアイテム」

3つ目のカテゴリーとして紹介するのは平均気温10℃。本州で言うと12月上旬・2月下旬〜3月上旬で、先ほどの10℃以上でも10℃以下の気温でも対応してくれるバランサーをピックアップ。機能的にもデザイン的にも汎用性の高いアイテムを選んでいるので、ぜひちょうど良い秋冬アウターとして参考にしてください。

 

【その1】デサント/【ALL MOUNTAIN】インシュレイテッドミッドレイヤージャケット

2万9700円(税込)

身体を包み込むように精巧に形成したミニマムパターンS.I.Oと、快適性と保温性を追求した特殊なキルティング手法i2Cというデサントがこれまで培ってきた技術を搭載したミッドレイヤージャケット。運動性と保温性に優れており、厳冬期でも快適な着心地を提供してくれます。

<スタイリストコメント>

「タイトなアイテムだと思うので、太いパンツはあまり相性が良くないでしょう。また、山感の強いアイテムなので、チノパンツぐらいのシンプルアイテムが街中を想定すると良さそう。ジップに関しても全部閉めるよりは開けるほうがカジュアル感が出ますね。」(宮崎さん)

 

【その2】デサント/【ALL MOUNTAIN】インシュレイテッドミッドレイヤージャケット

2万4200円(税込)

こちらもミッドレイヤージャケットで特殊な3層構造ニット生地を使用しているため、保温性と防風性は抜群。スポーツテイストのスタイリッシュデザインに加え、ストレッチ性も優れているのでファッションシーンだけでなく、ジム着やランニングなどアクティブシーンでも活躍してくれます。

<スタイリストコメント>

「よりスポーティーなアイテムなので、薄めのカットソーやニットを着て打ちっぱなしに行くなんてときは便利。少し難易度が高いかもしれませんが、寒ければこの上にあえてきれいめなコートを合わせてみるのも面白いかもしれませんね。」(宮崎さん)

 

気温10℃前後のメンズNGコーディネート

ここまで紹介してきました気温10℃前後のアイテムと着こなしのポイント。その着こなしのなかでもスタイリストの宮崎さんからもらったNGコーディネートをおさらいしていきましょう。

 

まずは注意したいのが季節感。トップスはヘビーアウターなのに、パンツは裾短めで肌が見えるとバランスがどうしても悪くなってしまいます。ということで、最初に季節感を意識しながらアイテムを選びましょう。

 

また、ヘビーアウターになると上にボリュームが出てくるので、パンツのシルエットも注意したいところ。太めが良いのか、細めが良いのか、カジュアルかきれいめか、着ていくシーンも想定したパンツを選ぶようにしましょう。また、その際にシューズや小物などでボリュームのバランスを取るのもポイントです。

 

デサントストア

 

撮影/中田悟 文/マイヒーロー

 

 

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