ファッション
2023/8/27 6:30

【素材で選ぶ腕時計】限られたブランドのみ使用!「カーボン」の魅力と注目の3モデル

Tシャツやサマーニットなどを着て、腕元がオープンになる季節。そこはぜひ、お気に入りの腕時計で飾りたい。休日をアクティブに過ごすのであれば、外装素材にこだわりのあるモデルをオススメする。今回紹介するのは宇宙開発やF1マシンに使われている「カーボン」。炭素繊維と樹脂などを融合した先進素材で、成型加工が難しく、時計界では限られたブランドのみが使用している。表面に繊維パターンや斑模様が出るのが特徴のひとつだ。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【POINT】スポーティなイメージ

↑ カーボンの模様は様々だが、本機は積層成型によるストライプで全ケースが同じパターンとなる。これはカーボンファイバーコンポーネントを100%コントロールできているからこその技術だ

 

時計界唯一の特殊カーボンケースを採用

オリス
プロパイロット
アルティメーター
Ref.01 793 7775 8764-Set
88万円

カーボンファイバーと高分子化合物「PEKK」の複合素材をケースに使用し、金属よりも強靭な外装を実現。これは時計界初の技術で、インナーケースを必要としないため98gの軽量化も達成した。機械式高度計を備えるキャリバーOris 793を搭載。自動巻き。直径47㎜。10気圧防水。

↑チューリッヒに拠点を置くハイテク企業「9T研究所」が、積層造形と成型をもとに特別な3Dプリンターを駆使。同ケースの量産化に成功した

 

【最新カーボンウォッチ】

ノルケイン
ワイルド ワン スケルトン
Ref.NNQ3000QBQ1AS/B007/
3W1QBR.20BQ 
83万6000円

カーボン複合素材「ノルテック」のケースに、チタン製コンテナやターコイズブルーのラバー製ショックアブソーバーを組み合わせたスポーツウオッチ。78gという軽量性や堅牢性を特徴とする。自動巻き。200m防水。

 

ティソ
シデラル
Ref.T145.407.97.057.00
14万4100円

1970年代のアイコンピースをモダンに再解釈したフォージドカーボンケースモデル。ダイバーズとレガッタの目盛りを刻んだ逆回転防止ベゼルを備える。80時間パワーリザーブの自動巻きムーブメントを搭載。30気圧防水。

 

軽く、高強度で、腐食しないカーボンはデザインも個性的

時計ケースの素材として徐々に利用が増えているのが「カーボン」だ。製造方法で複数のグレードが存在しており、リシャール・ミルのような超高級時計からG-SHOCKまで採用例の幅がある。

 

そのなかでもオリスの新作「プロパイロット アルティメーター」のケースは、金属からの代替素材として注目が集まるカーボンと、熱耐性や機械的性質に優れるPEKKの融合物。タフな作りながらプラスチック並みに軽い独自のケースを実現した。さらにコストが抑えられている点も見逃せない。

 

またカーボンは、表層のルックスが製造方法の種類で異なるため、個性が生まれるのも特徴と言える。オリスの場合は積層が見えているし、カーボンファイバーとバイオ由来原料から成るノルケインの時計は大理石のような質感だ。一方、ティソの時計が使っているフォージドカーボンは、短い繊維を樹脂に含浸させて高温高圧でプレスして成型するため、一つひとつ異なるまだらなパターンとなっている。

 

【COLUMN】機械式時計なのに高度計! 東京スカイツリーで使ってみた

文字盤外周の回転マーカーが高度/気圧を示す

プロパイロット アルティメーターには高度計が付いており、最高6000mまで計れる。黄色マーカーが表示するが、地上階(右下写真)では0mを、天望デッキでは350m付近を示して正確さを証明した。さすがの本格機能だが、高層建築物に上ったり、登山中に高さを把握できて楽しめる機能と言える。なお、赤いマーカーは気圧計だ。