2009年にフランスで誕生したパフォーマンスフットウェアおよびアパレルブランドの「HOKA」の国内最大の直営ストア「HOKA Harajuku(ホカ 原宿)」が東京・原宿のど真ん中に堂々のオープン。現在、訪れる人の8割が疲れているという「原宿の足」に寄り添ったキャンペーンを展開中です。
急成長を遂げている注目のブランド「HOKA」
2009年に2人の創業者によって、「楽に下り坂を走る」という単純な問題解決のためにフランス南東部の山で誕生した「HOKA」。2012年には、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置くデッカーズブランドの傘下に入り、現在では海外のセレブをはじめ、日本でも芸能人御用達のブランドとして急成長を遂げている注目のブランドです。
日本では2店舗目となる直営ストア「HOKA Harajuku」のオープンを迎え、デッカーズブランズ シニアバイスプレジデント、EMEA・ジャパン・DAPジェネラルマネージャーのマルコ・エラカー氏が駆けつけました。
「都内で最もエネルギッシュで活気あふれる原宿に完成した店舗を紹介できることを大変うれしく思います。HOKAにとって、この数年間は非常に実り多い、エキサイティングなものでした。2024年度第3半期の純売上高は、昨年の3億5210万ドルから21.9%増加し、4億2930万ドルに達しました。デッカーズにとって、この3半期は過去最大の売上高と利益を記録した期であり、HOKAはこの3半期の例外的な業績を牽引したブランドの一つです」(マルコ氏)
ブルーを基調にHOKAの世界観を演出
神宮前交差点という原宿の中心地にオープンしたHOKA Harajuku。1階は“HOKAブルー”を基調にしたクリーンな店内にHOKAの定番アイテムをはじめ、最新のフットウェア、アパレルやアクセサリーなど、HOKAの商品がラインナップされています。デッカーズジャパン合同会社・リテール ディレクターの黒田里和氏が店舗の特徴を説明してくれました。
「HOKA Harajukuのスペースは、それぞれテーマを設けています。1階のスペースはテクノロジーやイノベーションを感じるようなストアデザインとなっています。そこに最新の商品、アパレル、アクセサリーも含めた幅広いラインナップを揃えることで、皆さんのご期待に添えたい。2階は、富士山のアートやロッカーがあり、日本人の方には馴染みのある、日本のカルチャーである銭湯をイメージした作りになっています」(黒田氏)
1階ストアスペースでは、フットウェアが陳列されている壁面の上部に配された液晶画面にブランドのルーツである山々が映り、HOKAの世界観を演出しています。
そしてユニークなのが、2階のコミュニティスペース。タイルで描かれた富士山にロッカー、さらには靴を脱いでくつろげる畳のスペースが目に飛び込んできます。ここはHOKAの公式ランクラブ「HOKA RUN CLUB」のコミュニティスペースとなり、HOKAの最新シューズを試走したり、HOKAアンバサダーやHOKAアスリートに会える特別なイベントを実施していく予定です。
次は名古屋での出店を計画中
このHOKA Harajukuは、HOKAの直営ストアとしては国内2店舗目になります。2022年に横浜のMARK ISにオープンしたフルプライスの直営店があり、その後はポップアップストアとして東京の丸の内、渋谷、六本木、さらには大阪の御堂筋などで展開してきました。どのようなエリア、どのような環境がHOKAを知ってもらえるかを検討し、今回のHOKA Harajukuに至りました。また、今後の出店計画としては近日中か、近い将来に名古屋にも直営店をオープンさせる予定とのこと。
「スピードや広さを重視するのではなくて、あくまでお客様のニーズと私どもがお客様に届けたいものが一致する場所を慎重に選びながら進めていきたい」と語る黒田氏。
「エリアは、人がアクセスしやすい場所をイメージしています。多くの方にHOKAを知っていただきたい気持ちと、イノベーション、テクノロジーを基礎としているので、実際に履いてみて、感動していただきたいという気持ち。多くの方にアクセスしやすい場所を選んでいます。もう一つは『HOKA RUN CLUB』。お客様と体を動かすことを通じて繋がっていきたいという思いがあり、それを実行できる場所ということをメインにして、場所を慎重に選ばせていただきました」(黒田氏)
原宿を訪れる人の8割は足が疲れているという事実
最後に登壇したデッカーズジャパン合同会社 HOKA ディレクターの矢倉淳一氏からは、これまでHOKAを知ってもらうために、HOKAの良さを分かってもらうために行ってきた施策や、これからHOKA Harajukuで行っていくことが紹介されました。
HOKAは大阪で毎年1月に開催されている、大阪国際女子マラソンのスポンサーを2年前から行なっています。この大会は一般のランナーも参加できるイベントですが、非常に厳しい制限タイムがあり、それを越えないと出場できません。本大会に一般ランナーが出場すること自体が、すでに偉業でもあるのです。そこでHOKAは、大阪国際女子マラソン内での「一般ランナー」カテゴリーを「スーパー一般ランナー」へと名称を変更しました。
「ランナーの方はなかなか称賛されにくい。周りの人から褒めてもらえることを通じて、走る喜びを持ち続けてもらう。そこから一歩進み、大阪駅やレース会場で一人ひとりの顔写真や名前がデザインされたポスターが掲示されたことによって、自分がトップレベルの選手かのように賞賛されているという感覚を皆さんに感じていただいています」(矢倉氏)
そして、今回のHOKA Harajukuを出店する前に、同社では原宿に訪れた10代から60代の人に「何が困っていますか」というアンケートを行いました。すると、8割以上が「とにかく疲れる」「足が疲れた」と答えたそうです。そこで企画されたのが「FEEL HOKAキャンペーン」(期間は3月31日まで)です。
「原宿は非常にユニークな場所にあると思っている。代々木公園があり、そもそもランナーの方も多くいらっしゃいますけど、観光、買い物、いろんな用途で多くの方が行きかっている。疲れを訴える8割の方は、もし足が疲れにくい靴があると助かる。ということを受けて3月末までの間、通常「HOKA RUN CLUB」でしか使わない予定の2階のスペースを解放し、試し履きをしていただきます」(矢倉氏)
同社ではこれまで、ランニングの際に試し履きをすることはありましたが、デイリーユース用の試し履きは初めてだそうです。貸し出すシューズは、HOKAを象徴する汎用性の高い「CRIFTN(クリフトン)」シリーズの最新モデル「CRIFTN 9」と、HOKAの中でもクッション性が高い「BONDI(ボンダイ)」シリーズの「BONDI 8」が用意されています。
貸出時間は、HOKA Harajukuの営業時間となる11時から20時まで。約半日シューズを借りて原宿で買い物をすることもできます。予約制ですが、シューズの貸出しの空きがあれば、予約なしでも試すことができるそうです。
「お店に来ていただいて、お求めいただくのは一番ですが、そこまでいかなくても、ぜひ2階に上がってきていただいて、履いてちょっと買い物に、ちょっと公園に行ってみよう。何かしらの用途で私どものイノベーションを感じていただくことができます」(矢倉氏)
多くの芸能人が自身のSNSでHOKAのシューズを愛用していることを投稿し注目されているHOKAを無料で試せるチャンス。日本は最初普段履き用途で知れ渡るようになった経緯があり、それは世界の中でもユニークだそうで、「これからも普段履き用途で皆様に履いていただくブランドでいたいとは思いますが、実績がある凄いシューズなんだな、でも普段でも履いてみようと選んでいただくことができるようになれば最高です」と語る矢倉氏。
“まるでマシュマロのようだ”と形容されるHOKAのシューズを実際に体感すると、その足で1階のストアに行ってしまうかも。原宿の新たな楽しみとして、原宿のど真ん中に誕生したHOKAは見逃せません。
■店舗名:HOKA Harajuku (ホカ 原宿)
■場所:東京都渋谷区神宮前1丁目11−11 グリーンファンタジアビル 1階 2階
■営業時間:11:00〜20:00
■定休日:不定休
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