コロナ禍で売れたもののひとつが、家庭向けプリンターです。在宅勤務が普及したことで、ビジネスにも必要なプリンターの需要も急速に伸びました。
それから5年が経ったいま、多くのプリンターが「買い替えどき」を迎えています。その買い替え需要に加えて、新たにプリンターを買おうと検討している人のニーズにも応える機種が、キヤノン「PIXUS」の最新モデル「XK510」「XK140」。双方ともに低ランニングコストと高い機能性を両立した、お得&納得のモデルです。
本稿では、いまプリンターが買いどきである理由と、おすすめする2機種の魅力を深掘りして解説します。
目次
プリンターの買い替え、新規購入はいまがベストなタイミング
まずは、いまプリンターが買いどきな理由を見ていきましょう。一般的に、家庭向けプリンターの寿命は5~6年、長くても7~8年と言われています。
長く使っているプリンターは、紙詰まりや、印刷のかすれなどのトラブルを起こしやすくなります。たとえば年賀状の作成に取り掛かろうとしてうまく印刷ができないとやる気が下がってしまいますし、ビジネスの場合は仕事が止まってしまいます。
コロナ禍が5年前からだとして、その時期に買ったプリンターは、まさに買い替えどきを迎えようとしているわけです。
また、コロナ禍では一気にプリンターの需要が増えたため、選択肢が限られてしまい「いま買える機種をとりあえず買う」ケースが少なくありませんでした。しかしいまなら多彩な機種が市場に並んでおり、ニーズに合わせた納得のプリンター選びが可能です。
これは買い替えはもちろん、新たにプリンターを買おうとしている人にとっても喜ばしいことでしょう。
プリンターを選ぶときにチェックしたいポイントは?
ではいま家庭向けプリンターに求められるニーズ、さらには購入の際にチェックしたいポイントはなんでしょうか。もちろん用途によって細かなところで求めるものは違いますが、確実に押さえておきたい部分もあります。
真っ先に挙がるニーズは、ランニングコストの低さでしょう。1枚あたりの印刷コストが低ければ低いほどいいですし、耐久性の高いプリンターを買って長く使い続けることができればランニングコストを抑えられて結果的にお得です。あらゆる物価が高騰しているなか、特に気にしたいところですよね。
操作性の高さも必要です。家庭だと子どもから大人までの「幅広い年齢層」が、学業/プライベート/ビジネスと「幅広い用途」で使うことになります。そのため、子どもであっても大人であっても使いたい機能にすぐアクセスできる扱いやすさが求められます。
こうしたニーズを踏まえると、印刷にかかる「ランニングコストの低さ」、サービス&サポートが充実している「安心できるメーカーの製品であること」、「操作のしやすさ」が購入の際にチェックしたいポイントといえます。
そして、これらのポイントに対して多くの人に納得をもたらす機種が、最新のプレミアムハイスペックモデルであるXK510と、プレミアムモデルのXK140です。次のセクションでは、この2機種の魅力を詳しく見ていきます。


低ランニングコストと高機能を両立したXK510&XK140の魅力をチェック
XK510とXK140の最大の魅力は、PIXUS XKシリーズとして低ランニングコストと高機能を両立したところにあります。そんな両機に共通する魅力を細かく見ていきましょう。
XKシリーズの魅力その1:圧倒的な低ランニングコスト
A4カラー文書印刷のランニングコストは、XK510が約4.2円(税込)、XK140が約4.1円(税込)と、従来機からさらに低水準を実現しました。ランニングコストの低さは、長く使えば使うほどメリットを発揮し、たくさん印刷すればするほど、数千円、さらにはそれ以上の単位で「お得」が積み重なっていきます。
より経済的なXK140は、あらゆるものを気兼ねなく印刷できますし、ビジネス文書などの大量印刷時にも安心。プリンターをひんぱんに使う人にぴったりな1台です。
| XK510 | XK140 | XK90 (2020年発売モデル) | |
| A4モノクロ文書 | 約1.7円/枚 | 約1.6円/枚 | 約3.1円/枚 |
| A4カラー文書 | 約4.2円/枚 | 約4.1円/枚 | 約8.7円/枚 |
| L判フチなし写真 | 約11.1円/枚 (キヤノン写真用紙・光沢ゴールド使用時) | 約10.0円/枚 (キヤノン写真用紙・光沢ゴールド使用時) | 約17.8円/枚 (キヤノン写真用紙・光沢ゴールド使用時) |
※すべて税込
XKシリーズの魅力その2:視認性の高いタッチパネルと使い勝手のいいUI
両機は、4.3型の大型カラータッチパネルで操作できます。この画面は視認性が高いうえ、チルトパネルになっているので使いやすい角度に調整が可能です。
UIには、独自開発の「Switch UI」を搭載。「仕事用」「学習用」「趣味用」など、用途に合わせてメニュー画面から使いたい機能のショートカットボタンをカスタマイズできるので、よく使う機能に素早くアクセスできます。「お父さん」「お母さん」「子ども」といったように、個人ごとのメニューを作ることも可能。家族みんなで共有しても使いやすい仕様です。

XKシリーズの魅力その3:置き場所を選ばないコンパクトデザイン
この2モデルのサイズは同じで、約幅372×奥行345×高さ142mm。リビングのキャビネットの上や、書斎のデスク横にもすっきり収まりやすい大きさです。
カラーリングは、XK510がシックなダークシルバーメタリック、XK140が清潔感のあるパールホワイト。どちらもシンプルで、インテリアにもすんなりなじむため、コンパクトなサイズと相まって置き場所を選びません。


XKシリーズの魅力その4:新登場したプリンター連携サービス「MyPrint With」
XK510とXK140は、2025年秋にリリースされたプリンター連携サービス「MyPrint With」(登録無料)に対応。キヤノンのオンラインサービスを利用するためのアカウント「Canon ID」(登録無料)と、プリンターを連携させることで利用できます。
MyPrint Withに登録すると、純正インクカートリッジの利用により、通常1年間のメーカー保証に加え+1年保証を延長するほか、サーチャブルPDF機能の提供や限定コンテンツの利用、チャットボット機能による迅速かつ的確なサポートなど、お得&便利&安心が詰まったサービスといえます。

MyPrint Withは、2026年以降さらにサービスを拡大、充実させていくことがキヤノンから発表されており、いまキヤノンのプリンターを購入するメリットのひとつといえるでしょう。
写真が好きなあなたにぴったりなXK510
続いて、それぞれの異なる魅力について見ていきましょう。一言で表すと、XK510は写真印刷の質と速さ、XK140は機能とコストのバランスにそれぞれ強みを持っています。
XK510の最大の特徴といえるのが、6色ハイブリッドインクの搭載。これは、写真に強い5色の染料インクと文字に強い顔料インクの組み合わせで、染料インクにはシアン、マゼンター、イエロー、ブラックに加え、「フォトブルー」を採用しています。
このインクにより、白や青色を表現する際に出やすい粒状感が抑えられ、美しくなめらかな画像を描き出します。「フォトブルー」の採用により、雲や雪などの白色の表現で特に力を発揮している印象でした。


もちろん、くっきりとシャープに仕上げる顔料インクを搭載していることで、文書も高品質な印刷が可能。プライベート/ビジネス問わず印刷したものに納得できるはずです。
印刷の品質に加えて速度面も高水準。本機で印刷画質を標準に設定した場合、L判フチなし写真を印刷するのにかかる時間はわずか約10秒/枚です。
文書の印刷も高速で、A4普通紙片面の場合、1分間でモノクロなら約15枚、カラーなら約10枚の印刷が可能。写真も文書も、印刷時間にかかるストレスがありません。
高機能に加えて写真印刷にこだわりたいのであればXK510がファーストチョイスになるでしょう。
機能とコストのバランスがグッドなXK140
とりわけ優れたランニングコストについて先に触れましたが、十分な機能性も確保しているのがXK140の魅力です。写真向けの染料インク・文書向けの顔料インクで構成された5色のハイブリッドインクを搭載。写真も文書も、十分な印刷品質を確保しています。

さらに、A4文書の印刷速度は上位のXK510と同じで、モノクロなら1分間に約15枚、カラーなら約10枚のプリントが可能。写真の印刷速度はXK510の方が速いですが、それでも標準画質L判フチなしで約16秒/枚と、十分な速さです。
本体価格がXK510よりも抑えられていることもあり、高機能と初期導入コストにこだわるならXK140を選びましょう。
いまこそプリンターを新しく。最新モデルで快適なプリントライフを
プリンターの選択肢が増えた現在ですが、なかでも今回紹介したXK510とXK140は、低ランニングコストと高機能を両立し、多くの人のニーズを満たすモデルです。また、プリントライフをさらに充実させる新サービス・MyPrint Withのリリースによって、キヤノンのプリンターを選ぶメリットも増しています。
5年以上前のプリンターを使っている人は、いまが絶好の買い替えどき。もちろん新規で購入を検討している人にとっても、買いどきなのは間違いありません。
ランニングコストが低く、印刷の品質は高く、長く安心して使えてサポートも充実。手にしたら満足できるキヤノンXKシリーズをぜひチェックしてみてください。
撮影/鈴木謙介