提供:オーディオテクニカ
開放型ヘッドホンって何が違うの? そんな疑問に応え、オーディオ大好き声優の小岩井ことりが徹底解説! 開放型ヘッドホンの注目モデル、オーディオテクニカ「ATH-ADX7000」を使って教科別に解説する。

オーディオテクニカ
オープン価格(実勢55万8800円※公式オンラインストア価格)
オーディオテクニカが独自に定義した“真の開放型”を意味する「トゥルーオープンエアーオーディオ(TOA)」を具現化した開放型ヘッドホンのフラッグシップモデル。日本国内で設計・製造されている。
SPEC ●型式:開放ダイナミック型●ドライバーサイズ:58㎜●出力音圧レベル:100dB/mW● 再生周波数帯域:5Hz〜50kHz●インピーダンス:490Ω●質量:約270~275g(イヤーパッドにより異なる)
解説してくれるのは

声優/小岩井ことり
ポータブルオーディオに精通し、ヘッドホンを数多く所有。自宅では音楽や映像鑑賞を楽しむほか、DTMを使って音楽制作を行う。GetNaviにて「やりすぎ!? ことリズム」を連載中。
目次
1限目『国語』:「開放型」「オープンエアー」ってどんなヘッドホンですか?
ドライバーユニットを覆う「ハウジング」が開いているのが“開放型”。閉じている“密閉型”に比べ、音に広がりが生まれ、スピーカーに近い聴こえ方になると言われています。

2限目『音楽』:「ATH-ADX7000」で聴くとどんな音がしますか?
音の解像感が高くて、録音時の微小なノイズまで聴こえるほど。自分が音の中心にいるような没入感もあって、ほかではちょっと味わえない感覚も! さすがのクオリティです。

Q.音の第一印象は?
低域から高域まですべての帯域がちゃんと鳴っていて、極めて“自然な音”。その自然さが心地良くてずっと聴いていたくなります。
Q.どんな音楽に合う?
クラシックやジャズ、アコースティックな音楽にピッタリ。空間の広がりを感じられるので、ライブ音源にも合います。
Q.開放型だけど低音は出る?
身体にズンズン響くような重低音ではなく、包み込まれるような低音が楽しめます。分離がいいので中高域も埋もれません。
要CHECK「イヤーパッドを変えると音はどう変わる?」
「ATH-ADX7000」には、素材の異なる2種類のイヤーパッドが付属。小岩井先生いわく、「ベルベッドの方は音の抜けがよく、人工皮革は音に厚みが出ます」とのこと。イヤーパッドを変えて音の違いを楽しむのもオススメ!

3限目『技術』:極めて“自然”な音を可能にしたのは?
「ATH-ADX7000」は、ドライバーユニットに、新開発の「HXDT」技術を採用。バッフル、磁石、ボイスコイル、ダイアフラムを同軸上に精密に配置することで、音の芯がぶれず、細部までクリアに描き出します。

新開発「HXDT」(High-Concentricity X Dynamic Transducer)の技術を徹底解説
その1.高精度に成型された振動板
振動板には新素材を採用。独自の精密成型技術により、形状を高精度で制御している。
その2.「無方向性電磁鋼板」磁気回路を採用
磁気の流れがどの方向にも均一になる回路設計で、音の純度を高めている。
その3.ADXシリーズ初採用の空芯ボイスコイル
専用設計の空芯ボイスコイルにより、490Ωのハイインピーダンス化を実現。

4限目『美術』:デザインと装着感はどうですか?
「ATH-ADX7000」の特殊ハニカム構造のアルミハウジングや、マグネシウム成型のフレーム&アームは、日本の職人による高い金属加工技術によるもの。


メタル素材の重厚な外観からは想像できないほど軽くて、着けているのを忘れてしまうほどでしたね。デザインは一見ミニマムなようでいて、細部までこだわりが詰まっています!

こだわりを凝縮!“真の開放型”を実感できます!
今回取り上げた「ATH-ADX7000」は、オーディオテクニカの技術の粋を結集した“開放型ヘッドホンのフラッグシップ”と呼ぶにふさわしいモデルだと言えるでしょう。
空気の流れまで計算しつくしたトゥルーオープンエアーオーディオ(TOA)に加え、独自設計のバッフル一体型58mmドライバーや新開発「HXDT」など、老舗オーディオメーカーならではの音響技術が満載!
匠の技による細部の作り込みもさすがの一言で、そのこだわりの数々には驚かされました。もちろんそのぶん、お値段も張りますが、この音質やヘッドホンとしての完成度の高さは一聴の価値あり! まずは店頭などで試聴してみてくださいね。

取材・文/一條 徹
撮影/篠田麦也