ゲームファンだけでなく、ゴルフファンも待ちわびていた「みんなのゴルフ」のスマホ版が7月4日に配信開始となりました。さっそくどんな仕上がりか、プレイレビューをしていきましょう……と、その前に、まずは簡単にシリーズの振り返りから。
もともと「みんなのゴルフ」は、1997年にPlayStationで発売されました。ファミコン時代も任天堂の「ゴルフ」などゴルフゲームはいろいろと出ていましたが、画面が地味で「渋い」という印象がありました。それを覆したのが「みんなのゴルフ」です。個性的なキャラとにぎやかでコミカルな演出。ショットの爽快さもあって、年齢性別問わず大人気となりました。
しかも、ただカジュアルなだけでなく、ゴルフゲームとしても奥が深いのがシリーズの長所です。タイミングを合わせてボタンを押すショットは直感的ですが、それ以外の部分でボールにスピンをかけられたり、フェアウェイに傾きの概念があったり、キャラやクラブによって弾道が異なったり……。コース設計も非常に練られていて、頭を使わないとスコアが伸びないようになっています。「みんなのゴルフ」は、間口は広いのに突き詰めていくと奥が深いんですよね。
でもって、肝心のスマホ版はどんな感じかというと、数日じっくりプレイしてみての結論は、「これまでのシリーズの良さをしっかり継承している!」。人気作がスマホアプリになると元の良さが台無しになってしまうケースも多いのですが、本作はスマホらしさを採り入れつつも、シリーズが培ってきた「カジュアルと本格派の両立」を実現しています。
操作方法に変更あり。インパクトが重要に!
ショットの操作方法は、コンシューマ版から変更が加えられています。従来はパワーとインパクト、2回タイミングを合わせる必要がありましたが、スマホ版はパワーに関しては“引っ張り操作”で任意に決められます。
インパクトは、ゲージではなく丸い円「タイミングサークル」が中央に収束し、一番小さくなった時に引っ張っている指を離すとショットになります。パワーが狙い通りになる分、インパクトの重要性は増加。最初はあまりど真ん中のジャストインパクトにこだわらず、大きくタイミングを外さないことを念頭にプレイすると大崩れしません。
モードは3種類、ソロプレイも充実!
モードは「ひとりでゴルフ」「ランクマッチ」「みんなでゴルフ」の3種類。ひとつずつ紹介していきましょう。「ひとりでゴルフ」はスタミナを消費して1ホールずつクリアしていくソロプレイのモード。スタート時は、東京タワーや都庁が建ち並ぶ「東京グランドゴルフガーデン」だけがプレイ可能ですが、プレイを進めていくと中世の砦や兵舎が印象的な「スコティッシュクラシック」や、タヒチの海岸沿いにあるラグジュアリーな「オーシャンラグーンリゾート」などが開いていきます。世界各地の美しい景色のコースを回れるのは気分がいいものです。
「ランクマッチ」は、他のプレイヤーのゴーストデータと1ホールのマッチプレイを行うモード。リアルタイムではないため、サクサクと進みます。このモードでは、クラブやボールの「ギア経験値」が入手できたり、また、自由に割り振れる「ギアポイント」がもらえたりと、クラブとボールの強化を狙うことができます。
3つ目の「みんなでゴルフ」は、最大8人でリアルタイムにコースを回ってスコアを競うモード。「3ホール」「6ホール」「9ホール」のいずれかを選べます。リアルタイムといっても8人一斉プレイなので待ち時間はなく、制限時間内に回ればいいだけとお手軽です。ただ、対戦相手の打ったボールの軌道は見えるので、ショットを少し遅らせて他人のプレイを参考にするのもアリ。周りの人がバンカーやラフなどに捕まっているようなら自分は刻んで安全策……なんて作戦も取れます。なかなか1位になるのは厳しいですが、その分勝ったときの喜びはひとしおです!
ガチャ要素&知ってると差が付く小ネタ!
もちろん、スマホ版らしくガチャ要素もあります。ガチャではウェア、靴、アクセサリーなどがゲットできますが、なんといっても重要なのがクラブとボール。特にパワーの数値が高く飛距離が出るクラブを引き当てると、プレイがかなり楽になります。まずは、初回ログインでもらったコインでガチャを引いて、いいクラブをゲットするのが勝利への近道かもしれません。といっても、それなりに飛距離が出れば技術や攻め方でカバーできるのがゴルフのいいところですが。
最後に、スマホ版はチュートリアルがあまり丁寧ではないので、知っておくと少し差が付くテクニックをご紹介!
1:ショット前にダブルタップで到達予測地点を瞬時に確認できる
→自分がどのあたりに打とうとしているのか、まずはしっかり把握しましょう。2本指スワイプでカメラ角度の調整もできます。
2:ショット前にキャラをタップして、芝をまいておおよその風の勢いをつかむ
→思ったよりも風が強く、ボールが流されて池ポチャ!? なんて事態を避けやすくなります。
3:グリーンを狙うときはピンとの高低差に注意
→画面中央上に出ている数字が現在地とピンとの高低差。低い位置にピンがあるとき(打ち下ろし時)は、予定よりも距離が伸びるので少しパワーを控えめに。
まだサービスはスタートしたばかり。これからさまざまなイベントも開催され、じっくりと長く遊べるゲームになりそうです。