ミニ四駆のレーサー日本一を決定するレース大会「ミニ四駆 ジャパンカップ2017」も終盤戦に突入! 東京大会3のジュニアクラス、チャンピオンズの優勝者に攻略のポイントを聞いてみた。
ジャパンカップ2017のエリア地区代表決定戦も残すところ4大会となった。10月15日(日)に行われるジャパンカップ2017チャンピオン決定戦では、全国からエリア地区代表が集結し、日本最速を決める頂上決戦が行われる予定だ。
今回の公式コース「グレートクロスサーキット2017」は、4パターンのコースレイアウトがあり、事前に大会ごとに候補の2つのコースが発表されるのだが、どちらのコースが使用されるかは当日発表となる。それぞれのコースによってマシンセッティングが大きく変わってくるため、事前の発表の時点である程度の対策が必要だ。
8月27日(日)に品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデンで開催された東京大会3のコースは「Aミラー」。スタート直後の複合「富士通ポップ」のスロープでコースアウトするマシンが続出。特に2周目以降のスピードに乗った状態でのコースアウトが目立った。
この「富士通ポップ」を見事に制し、チャンピオン決定戦の切符を手に入れた2名に、攻略のヒントを伺った。
BかAミラーなら、低い姿勢でカーブに入るのが重要
まずは、安定した走りでジュニアクラスの優勝を手にした、髙山友輝くん(東京都)に話を聞いた。
――トップのマシンがリタイアする波乱の展開のなか、見事な勝利でした。抜群の安定感でしたね。
髙山くん:今回の大会は、事前の発表でコースがBかAミラーだとわかったので、どちらのコースにもある、スタートしてすぐの富士通ポップの攻略をメインに調整しました。最初のスロープからカーブへ、どれだけ低姿勢で入れるかということを考えました。
――具体的にこだわった改造は?
髙山くん:リアのプレートを下げることによって、わざとコースに当てて低姿勢のまま飛ぶっていうのを心がけました。シャーシもできるだけ肉抜きして軽量化しています。コースが変わってくるので難しいですが、今日の同じ、BかAミラーのコースなら、あまり高く飛ばず、低い姿勢でカーブに入ることをまず考えるのが重要ですね。
10月1日(日)に京セラドーム大阪・9階スカイホールにて開催となる大阪大会2は、コースがB、もしくはBミラーと発表されている。Bだった場合は、髙山くんの攻略法が有効なはずだ。
会場でコースをよく観察し、マシンのバランスを調整
続いてチャンピオンズで優勝した海地翔太さん(大阪府)にもお話を伺った。昨年末のワールドチャレンジで優勝するなど、近年、目覚ましい活躍をみせる海地さん。今回は左右非対称のチューンナップが目を引く異色のマシンで熱戦を制した。
――今回はマシンの左右が非対称ですね。
海地さん:今日のコースに合せて調整しています。各部の左右の違いは、いろんな兼ね合いがあるので、ひと言では説明できないのですが……。
――非対称にすることでいちばん大きく変わってくるところは何ですか?
海地さん:わざとまっすぐ走らないようになっています。コースのレイアウトだけでなく、路面の継ぎ目のちょっとした凸凹などを意識して、調整しているんです。
――レーンのなかでコース取りをしているんですか。
海地さん:そうですね。例えば左側に段差があったら、できるだけ右側に沿うように走らせています。細かい部分は当日見てみないとわからないので、会場に来てから調整する感じです。3回、4回走っても同じような走りができるようにイメージして調整しています。
――昨年はワールドチャレンジでも優勝されていますが、今年の目標は?
海地さん:ここまで来たから、ジャパンカップ2017のチャンピオン決定戦優勝と、チャンピオンシップ2017の優勝と、ワールドチャレンジの2連覇を狙いたいですね!
2人のマシンの詳細な写真は現在発売中のゲットナビ11月号「MINI 4WD TWIN STAR CLUB」に掲載している。
ジャパンカップ2017は大阪、福井、西日本EX、東京EXの4戦を残すのみ。2人のマシンを参考に、10月15日のチャンピオン決定戦への切符を手に入れよう!
【ジャパンカップ2017日程】
10月1日(日) 大阪大会2 京セラドーム大阪・9階スカイホール(大阪府・大阪市西区)
10月8日(日) 福井大会 福井県産業会館(福井県・福井市)
10月9日(月) 西日本大会EX 福井県産業会館(福井県・福井市)
10月15日(日) 東京大会EX / チャンピオン決定戦(お台場MEGA WEB)