もしも、レゴが自由自在に動いたら・・・。子どもの頃に抱いたそんな妄想が現実になったような新製品「レゴ ブースト」が日本で発売開始! お披露目体験発表会に参加してきました。
「レゴ ブースト クリエイティブ・ボックス」には、840ピースのレゴブロックのほか、インタラクティブモーター、距離センサー、カラー&チルトセンサー、プレイマットが付属。レゴブロックの形に成形されたセンサーを搭載したムーブハブというベース部分に、レゴブロック、さらにモーターや、カラーセンサー、距離センサーのパーツを組み合せることで、5つのタイプに組み立てることができます。
完成したブロックは、タブレットやスマホにダウンロードした無料の専用アプリを使って、プログラミングすることで自由に動かすことができるという仕組みです。
当日の記者会見に登場したのは、ロボットのバーニー。インストラクターの男性との掛け合いトークや、ダンス、ダーツシュートなどを披露しました。
このように60種類以上のプログラミングコードの書かれたタイルを組み合わせて、さまざまな動きが可能です。
プログラミングの部分がなんとも難しそうに見えますが、実際どうなのかを5つのタイプ紹介と合わせてレポートします。その前に、各タイプのモーションを確認できる動画をご覧ください。
ロボットバーニー
記者会見にも登場したロボット、バーニーから遊んでみました。足は左右が独立したキャタピラとなっていて、ダンスのような複雑な動きも表現できます。首をかしげたり、首を振る動きで感情を表現できます。残念ながら、手のプログラムによる可動はありませんが、手の角度を調整して左右のキャタピラを交互に動かすことで、ボクシングのような動きは可能。
2体のバーニーを持ち寄れば、レゴで作ったオリジナル武器を装備してバトルする、なんてこともできそうです。組み立てはさほど難しくなく、当日解説してくれたインストラクターの女性によると、小学校低学年の息子さんがひとりで3日かけて完成させたくらいの難しさだとか。
専用アプリを使って、早速、プログラミングを体験してみました。画面の下からプログラミングコードのタイルを選び、すでに出ているオレンジのタイルにパズルのピースのようにつなげていきオレンジの再生ボタンを押せば、つなげた動きどおりにバーニーが動きます。触ってみるとシンプルで直感的な操作性に驚きました。
さらに色センサーを使って、「赤色を認識したら、右を向く」などの自動認識的な設定も可能です。障害物の絵が描かれたプレイマットを使って遊んでいると、パズル感覚でどんどん複雑な動作を試したくなっていきました。
子猫のフランキー
こちらはセンサーを使ったペットロボット。頭をなでると甘えたり、尻尾をつかむと怒ったり、ミルクやおもちゃをあげると反応します。それぞれのセンサーに対応するアクションを登録することで、まるで感情を持っているようなリアルな動きをみせとても愛くるしいです。
しかし、あくまで個人的な感想ですが、見た目もリアルな海外仕様のためか、動きがちょっと怖くも感じてしまいました…! 尻尾を握った際のリアクションに、叫び声を上げてしまったり…。しかし、もちろんレゴなので、好きなように組み替えてカスタマイズすることができるので、自分好みのカワイイペットにすれば愛着がわくでしょう。
ブロック組み立てマシン
プログラムによって、ベルトに乗ったブロックを順番につかみ、自動でミニロボットなどを組み立てるマシンです。
大人目線で見ると、元のプログラムは少し物足りない気がしましたが、頭の中で完成図を描いてプログラムする作業は小さな子でも楽しめそう。導入にうってつけのモデルと言えるかもしれません。
ギター4000
色センサーを使って、音階を変えてギタープレイが楽しめちゃいます。ギターだけでなく、ドラムやベースなどいろいろな楽器の音色も奏でられます。
演奏自体が入った特殊アクションタイルも用意されているため、じっくり触ってみたくなりました。録音機能を使っていろんな音を取り込んだり、ドラムを重ねたりもできるため、プログラムで複雑なオリジナル曲を使ったり、やりようによっては想像を絶するスーパープレイも実現しそうです!
ブースト車
個人的には一番グッときたのがこのブースト車です。4つの道具を装備して「回転して全方位をハンマーで叩きまくる」など、どうかしてる特殊アクションも多く用意されており、ハンマーをブンブン振り回して爆走する物騒すぎるマシンを思い通りに動かすのは大人でも超楽しかったです!
ラジコンのように操作するモードもあるため、ガシガシ遊べて、他のレゴシリーズとも汎用性が高そうなオモシロメカです。
正直、実際触れてみるまでは、最近、さまざまなメーカーが相次いで参入する2020年のプログラム教育必修化を見据えた子ども向け知育玩具のひとつと思っていたのですが、遊んでみるとめちゃめちゃ面白い! まさに子どものころの夢が現実となったようなホビーと言えます。他のレゴシリーズと組み合わせれば、例えばレゴシティシリーズの乗り物を動かしたり、レゴニンジャゴー(NINJAGO)シリーズの最終兵器神殿のギミックを自動で発動させたりと、アイデア次第でさらにいろんな遊びができそうです。
実際に教育現場用に開発されてすでに活用されている「レゴWeDo」の家庭向けモデルのため、プログラミング教育としての効果も、もちろん保証済み。レゴ好きのお子さんがいる家庭はもちろんのこと、大人が買っても十分遊べます。というか、プログラム教育目的で購入しても、子どもよりお父さんが夢中で遊んでしまうはず!