「龍星王」25年ぶりの再会と感慨
「大連王」は、スーパー戦隊で活躍するメインのロボ(いわゆる1号ロボ)としては劇中での出番が遅めで、初登場は第8話まで待つことになります。そのかわりに、5体合体の中心になる「龍星王」は単独でも人型ロボに変形することができ、番組初期より活躍。当時は「龍星王」のおもちゃが単体でも発売されており、筆者の子ども時代にも「龍星王」だけは買ってもらえたことを覚えています。
この「龍星王」は単体で商品化されただけあって、当時から非常によくできていました。人型ロボが股を広げた状態を龍に見立てる変形機構が秀逸で、わりとシンプルな変形なのにとても楽しい。この変形を25年ぶりに体感できたのは感無量……! しっぽの黒いパーツ、当時はわりとすぐになくしたような気がする(笑)
5体合体のわくわく感が半端じゃない
そして、(個人的には25年越しの初体験になる)5体合体です。しかしその前に、「龍星王」以外の4体が合体するという設定がありました。
この「天空気殿」、プレート状の台座(台車)に4体をちょこんと乗せているだけなので“合体感”はそれほどないものの、合体前にワンクッションがあることで遊びの幅が広がっています。あと、台車を使ってコロコロ転がせるようになっているのがうれしい。子どもの大好きな転がし遊びは大人向けのおもちゃで省略されがちなギミックですが、当時ものの復刻版である「DX大連王」にとっては案外大事なポイントだったりします。
「天空気殿」に「龍星王」を加えたら、いよいよ5体の合体です。
全高約34cmとボリューム満点、「DX大連王」の完成です。全身にはけっこう細かい模様が施されているのがわかりますが、1993年発売版ではそのほとんどが購入後に貼るシールで表現されていました。新しい「DX大連王」では全身が塗装済みになり、シールを1枚も貼らなくても写真のように完璧な出来ばえになるのがすごい。