国内最大のボードゲーム専門店・すごろくや。同店の売り上げ上位ゲーム10タイトルを、オーナー・丸田さんの解説とともに紹介します。
※ランキングは2017年「すごろくや」の店舗においての売上本数を集計しています
【教えてくれた人】
すごろくや オーナー・丸田康司さん
15年間のテレビゲーム制作を経て2006年にボードゲーム専門店を開業。オリジナルゲーム・すごろくやの制作も手がけています。
メディアで紹介された誰でも遊べるゲームが人気
「ボードゲームは種類が豊富すぎて、何を遊んだらいいかわからない」と悩む読者も多いことでしょう。そこで、すごろくやのオーナー・丸田さんに人気のゲームを聞いてみました。
「テレビやYouTubeで紹介された、ルールが簡単で初めてでも楽しめるゲームが人気です」(丸田さん)
ランキングには以前「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)で紹介された「ナンジャモンジャ」や、「そっとおやすみ」を筆頭に、子どもでも楽しめそうなゲームが多く並んでいます。しかし、ボードゲームの魅力に気づいたら、いろんなゲームを楽しんでほしいと丸田さんは話します。
「本当はもう少しルールが複雑なゲームに、もっと面白いものがたくさんあるんです。考えるタイプのゲームが好きな方なら、そちらもぜひ遊んでみてほしいですね」(丸田さん)
【第10位】駆け引きのある棒倒しゲーム
ハバ
スティッキー
3024円
【プレイ人数:1〜4人】【プレイ時間:15分】【対象年齢:3歳以上】
倒したら負けという簡単ルールで小さな子どもでも遊べますが、実際には大人の高度な駆け引きも存在する二重構造が魅力です(丸田さん)。
【第9位】読み合いが楽しい2人専用ゲーム
メビウスゲームズ
ガイスター
2800円
【プレイ人数:2人】【プレイ時間:10〜20分】【対象年齢:10歳以上】
シンプルなルールのなかで、「こんなに面白い読み合いが脳内で展開できるんだ!」と思えます。ドイツ様式の魅力溢れるゲームです(丸田さん)。
【第8位】素早く判断しコマをつかみ取る
メビウスゲームズ
おばけキャッチ
1800円
【プレイ人数:2〜8人】【プレイ時間:20分】【対象年齢:8歳以上】
カードの絵柄にある形や色を把握して正解のコマをつかみ取るゲーム。ルールは簡単ですが、頭の切り替えの早さが必要なゲームです(丸田さん)。
【第7位】遊ぶたびに毎回ドラマが!
メビウスゲームズ
ハゲタカのえじき
1500円
【プレイ人数:2〜6人】【プレイ時間:20分】【対象年齢:8歳以上】
全員が同じ1〜15までの数字カードを使い、場の点数カードを取り合います。シンプルなのに、どんな人にも喜ばれる外さないゲームですね(丸田さん)。
【第6位】幅広い人数に対応しみんなで遊べる!
すごろくや
イチゴリラ
1512円
【プレイ人数:2〜6人】【プレイ時間:10〜20分】【対象年齢:3歳以上】
2枚ペアだけではなく3枚セットや4枚セットのカードもある神経衰弱の“笑える”進化版です。対応人数が幅広く、みんなで楽しめます(丸田さん)。
【第5位】揃ったら伏せるだけ!単純だけどハマる
すごろくや
そっとおやすみ
1400円
【プレイ人数:3〜7人】【プレイ時間:10〜15分】【対象年齢:5歳以上】
手札が揃ったらそっと伏せます。それに気づいた人は自分も伏せます。気づいた人は伏せていき、最後に残った人が負けというシンプルなゲーム。伏せるときのさりげなさがポイントです。
【ココがオススメ】
自信がある人ほど気づかないもの
ルールを説明すると、「そんなの気づかないわけないじゃない!」と、言う人もいますが、実際やるとそういう人こそ気づかない(笑)。シンプルなゲームですが、大人になるほどハマる人が多いゲームですね(丸田さん)。
【第4位】紙のカードを柱にして高いビルを建てていこう
すごろくや
キャプテン・リノ
1728円
【プレイ人数:2〜5人】【プレイ時間:10分】【対象年齢:5歳以上】
床カードを土台に、折り曲げたカードを置いてビルを作り、どんどん高く積み上げていくゲーム。ビルが壊れてしまった人が負け。慣れれば1メートル以上の高さまで積み上がります。
【ココがオススメ】
高く積み上がるけど紙だから安全です
積み上げるおもちゃは危険もありますが、紙なので安全。それゆえに、プラスチックや木の素材のバランスゲームよりも高く積み上がります。ルールが簡単で扱いやすいのもいいですね。小さな子どもも遊べます(丸田さん)。
【第3位】【第2位】名付けのセンスで個性が浮き彫りに!
【第3位】
すごろくや
ナンジャモンジャ・シロ
1400円
【プレイ人数:2〜6人】【プレイ時間:15分】【対象年齢:4歳以上】
【第2位】
すごろくや
ナンジャモンジャ・ミドリ
1400円
【プレイ人数:2〜6人】【プレイ時間:15分】【対象年齢:4歳以上】
テレビやYouTubeで紹介されたことで話題となり大ヒットとなった人気ゲーム。ミドリとシロの違いはキャラクターの種類。それぞれ入っている12種のナンジャモンジャのイラストが異なります。もちろん混ぜて遊ぶことも可能。
【ココがオススメ】
名前付けの面白さを楽しむ大喜利ゲーム
記憶ゲームと思われがちですが、実は名前付けの面白さを楽しむゲーム。大喜利的な楽しさはもちろんですが、名前を付けるときに自然とその人の個性が出ます。知らなかったパーソナリティも垣間見られるのも魅力です(丸田さん)。
【第1位】犯人カードを持っているのは誰?ドキドキの心理戦が展開される
すごろくや
犯人は踊る
1296円
【プレイ人数:3〜8人】【プレイ時間:10分】【対象年齢:8歳以上】
1枚だけある犯人カードを持っている人を当てる推理ゲーム。渡り歩く犯人カードの持ち主を言い当てることができれば勝利。最後まで逃げ切れば犯人が勝利します。
手番では手札からカードを1枚出し、そのカードに書かれた指示にプレイヤーは従います。誰かの手札をすべて見ることができる目撃者カードや犯人を言い当てる探偵カードを使って犯人を捕まえましょう。
【ココがオススメ】
ゲーム後、犯人カードの移動の検証が楽しい
犯人カードが手札にあるドキドキや、持っておきたかった手札が急になくなったりする予想外のハプニングを笑って楽しめます。終わったあとに犯人カードがどのように渡っていったかを検証するのも面白いですよ(丸田さん)。
丸田さんがチョイスする属性別オススメゲーム
丸田さんが、膨大な量のゲームのなかから選んだ、読者のニーズに合いそうなイチオシゲーム4本を紹介していきましょう。
【その1/家族で楽しみたい!】
子どもが夢中になる要素がたくさん!
すごろくや
ファイアドラゴン
5940円
【プレイ人数:2〜4人】【プレイ時間:20分】【対象年齢:5歳以上】
竜使いとなり火山のまわりを飛び回って、火山の噴火で飛び散るルビーを集めるゲーム。ルビーを多く集めるには、火山の噴火するタイミングでの位置取りが重要です。子どもだけでも遊べるほど簡単なルールですが、慣れると大人が遊んでも考えどころがある戦略性の高さも魅力です。
【丸田’sEYE】
ルールが簡単で派手さもあってコマがドラゴンと、子どもが好きな要素が詰まっています。5歳くらいから楽しめます(丸田さん)。
【その2/勝負は短時間で!】
深い読み合いが短時間で楽しめる
ピグフォン
ごいた カード版
2160円
【プレイ人数:4人】【プレイ時間:15分】【対象年齢:8歳以上】
ごいたは石川県鳳珠郡能登町の伝統ゲーム。現地では竹製のコマを使用しますが、こちらは手軽に遊べるカード版。32枚のカードを使って4人で2対2のチーム戦で遊ぶ短時間ゲームです。何がすでに出ていて、どれを出すのが最善かといった麻雀に近い読み合いを手軽に楽しめます。
【丸田’sEYE】
20分ほどで終わる手軽さで、夢中で何度も遊んでしまいます。私が“夜通しゲーム”と呼んでいるラインナップのひとつです(丸田さん)。
【その3/RPGが好き!】
仲間と一緒にファンタジーの世界へ
アークライト
アンドールの伝説
6048円
【プレイ人数:1〜4人】【プレイ時間:60分】【対象年齢:10歳以上】
ファンタジーテーマの協力型ゲーム。仲間と連携を取り、みんなで試行錯誤しながら、怪物たちから城と王国を奪還する、全5章構成のシナリオをクリアしましょう。シナリオを進めるごとに段階的に新しい要素とルールが追加されていくので、初心者でも遊びやすく奥が深いです。
【丸田’sEYE】
ゲームデザイナーがグラフィックも兼任。ゲームとグラフィックの融合具合が素晴らしく、ゲームの世界に入り込めます(丸田さん)。
【その4/斬新さ重視!】
1度しか味わえない斬新なゲーム体験
ホビージャパン
パンデミック:レガシー
7560円
【プレイ人数:2〜4人】【プレイ時間:60分×12〜24回】【対象年齢:13歳以上】
遊ぶたびにゲームが変わる「レガシーシステム」を取り入れた話題の協力ゲーム。ストーリーに合わせてカードやボードにシールを貼ることでゲーム自体が変化します。海外ドラマのような驚きの展開が待ち受けます。クリアには時間がかかるため、一緒に遊べる仲間を探しましょう!
【丸田’sEYE】
協力型ゲームの金字塔・パンデミックをベースに、段階を持った演出と驚きのストーリーを存分に楽しめるゲームです(丸田さん)。
すごろくや
海外製を中心としたボードゲーム・カードゲームを見て、触って購入できる専門販売店。600種類以上のゲームを扱っており、知識があるスタッフの案内でゲームを選べます。
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