9月にアメリカで行われたAppleの開発者向けイベントWWDC 2016にて発表され、リリースが待たれていたタイトル「スーパーマリオラン」がついに、12月15日より配信開始されました。
今年リリースされた「Miitomo」に続く任天堂オリジナルのスマートフォンアプリですが、同社の顔ともいうべきマリオが題材となれば、日本どころか世界中で注目されるのは当然です。 ちなみにこの夏、世界中でブームを巻き起こした「ポケモンGO」はナイアンティックが開発したもので、任天堂製のアプリではありません。
スーパーマリオランは有料になると聞いていたのですが、実際はアプリのダウンロードは無料で、ステージ1-3までは無料、それ以降の全6ステージを遊ぶためには1200円支払わなければなりません。
基本無料で一部課金のシステムがデフォルトとなったスマートフォンアプリにおいては、1200円払わなければ先が遊べないシステムに二の足を踏んでしまう人もいるかと思われますが、とりあえず1-3までは無料で遊べるのでどんなゲームかは十分理解できます。むしろ、1200円で一通り遊べてしまうので、ガチャやキャラ集めなどに何万円もつぎ込む必要がなく、ある意味安心して遊べるともいえるでしょう。
基本は横スクロールのアクションを踏襲
スーパーマリオランは基本的には今までのスーパーマリオと同様に、左から右に進行する横スクロールのアクションゲームです。違うところは横移動は自動的に行われ、プレイヤーが能動的に行える操作はジャンプだけになります。
ただ、そのジャンプもいくつかのテクニックがあり、よくあるランゲームのように、障害物を避ける、アイテムをゲットするという単純なものにはなっていません。
クリボーなどの地上を移動する敵や1段分の高さの段差はジャンプしなくても、自動で小ジャンプを行い避けてくれます。小ジャンプをした時に画面をタップすることで、敵を避けると同時に踏みつけ、倒してくれます。
壁を利用しての壁ジャンプ、ジャンプ降下中に回転して飛距離を伸ばす空中スピン、長押しすることでより高いジャンプができるハイジャンプなど、さまざまなジャンプを駆使することで、ステージをクリアしたり、通常では獲得することができないコインをゲットできたりします。
ステージ数は6ワールド4エリアの全24ステージとなっています。スーパーマリオやランゲームに慣れている人だと、あっという間にクリアしてしまえそうなステージ数ですが、そこはスーパーマリオの名を冠しているだけあって、一筋縄では行きません。
コインを集めるなどやりこみ要素も
ステージにはゴールドの通常のコイン以外に、色が付いたコインが5枚用意されています。色のついたコインをすべて獲得してステージをクリアすると、違う色のコインが出現し、色の付いたコインの獲得が難しくなっていきます。コインの色は、ピンク→パープル→ブラックと変わっていき、ブラックはさまざまなテクニックを駆使しないとゲットできないうえ、いくつかは画面上に表示されていないので、探さなくてはなりません。このコインによる難易度アップが、やりこみ要素となり、24ステージという数字以上のボリューム感を出しています。
この色の付いたコインの獲得を目的にすると、ミスアンドトライを繰り返してゲットする方法を考えてプレイするようになります。何度もやり直しをして、ようやく全コイン獲得ができるので、買い切り制で無制限に遊べるのが本当にありがたく感じます。
これが時間でプレイ回数が回復するタイプのゲームであれば回復時間を待っているのはかなりストレスを感じますし、課金でプレイ回数を回復できるとしても、きっと1200円なんて、2~3日くらいで軽く吹っ飛ぶ気がします。
ステージ終了後、いくつ色の付いたコインをゲットできたか表示されます。また、色の付いたコインは通常のコイン10枚分としてカウントされます。
ゲームモードは3つ。マリオ以外のキャラでも遊べる
また、通常のワールドツアーモード以外に、キノピオラリーモードが用意されています。ワールドツアーモードでステージをクリアするなど、一定条件をクリアすることで貰えるラリーチケットを使って遊べるモードです。
キノピオラリーでは、制限時間内にエンドレスに流れるステージをさまざまなテクニックを擁して、カッコよさを競い合い、応援するキノピオを集めるのが目的です。集めたキノピオの数によって、クッパに破壊された城や王国を立て直すことができます。
この王国づくりも、箱庭ゲームのように自由に建物を立ててデコレーションできるようになっており、やりこみ要素のひとつとして楽しめます。
また、 キノピオを集めることで、マリオ以外のプレイキャラクターもゲットできます。
筆者はまだ数時間しか遊んでいないので、全貌を語るには足りませんが、満足度の高い作りであることは間違いありません。スーパーマリオとしては新たなゲーム性を見出していますし、ランゲームとしてはゲームの作り込みのレベルが違うといった印象です。
とりあえず、無料で1-3まで遊べるので、騙されたと思ってとりあえずダウンロードしてみてください。きっと買い取りで全ステージ開放したくなること間違い無しですから。