2016/10/15 6:30

今週末はいよいよミニ四駆日本一が決定! ファイナルに参加する東京大会チャンピオンに改造のコツを聞いた!

6月19日から、約4か月にわたり、全国各地で激戦が繰り広げられた「富士通 乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2016」。いよいよチャンピオン決定戦が、10月16日(日)に東京・江東区のMEGA WEBで開催される。

 

ここでは、そのチャンピオン決定戦に参加する「東京大会3(9月25日開催)」オープンクラスの覇者、松尾仁史さんのインタビューをお届け。マシン改造のポイントなどを聞いた。さらに同時開催されたマシンの美しさはアイデアを競う“コンクールデレガンス”入賞作品も紹介する。

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なんと日本各地のエリア代表決定戦に8割も参戦!

今年のジャパンカップ東京大会は雨が続いていたが、3回目となるこの日は快晴! 会場の品川シーサイドフォレストには2634名ものミニ四駆レーサーが訪れた。

 

オープンクラスの決勝戦は異様な熱気に包まれ、声援があちこちから飛ぶなかスタート! ハイレベルな高速レースを制したのは、ミニ四駆歴3年6か月という松尾仁史さんだ。

 

今年のジャパンカップでは全国各地をまわり、これまで行われたエリア代表決定戦にも8割方参戦した末、ついにチャンピオン決定戦への切符を手にしたという。

↑これが見事オープンクラスを制した松尾さんのマシンだ!
↑これが見事オープンクラスを制した松尾さんのマシンだ!

 

――今回の勝因は?

「一次予選では、フェンスのつなぎ目の段差が気になりました。“ジ・アルプス”を上る前のと、飛び降りる直前です。ですので、二次予選以降は、ストロークがすごく長いスライドダンパー(自作)に載せ変えたら、走りが安定しました。

 

予選は複数のコースを使いますが、決勝のコースは、自分が予選で走ったコースでした。セッティングがうまく合ったのも良かったですね。

 

あとは、手元の電池を空転させて、自分のマシンにベストな状態でレースに挑んだのも勝因でしょうか。アルカリ電池の使い始めは、すごい電流値が出るのですが、その元気な部分は使わないようにしています。決勝レース前も1分ぐらい空転させていましたよ」(松尾さん)

 

――今回のジャパンカップは各地の大会に出場されたそうですが、何度も走らせて見えてきたことはありましたか?

「今年はコースが難しいですね。ハイスピードで走れるコースじゃない。私の場合は、5周のタイムで38秒前半が出た時点で、そこからは0.5秒とか0.8秒を縮める形で、少しずつ落とすように調節を続けました。タイムを追いつつも無理をしないで完走することを目指したんです」(松尾さん)

 

――マシンの改造に関してこだわりはありますか?

「特別な改造よりも、バランスとか、調整しやすさにこだわっていますね。私の場合、1台をその都度、オペレーションすることが多いので、パーツ交換のしやすさは重要です。あと、自分のマシンのコンディションを常に理解していることが大事。私の場合、何台も持っていると、状態を把握できなくなるので1台をピークに持っていく感じです」(松尾さん)

 

――ではチャンピオン決定戦に向けての意気込みをお願いします!

「私よりも優れたマシンを作れる人はたくさんいます。コースのコンディションを見極めて最適なパーツを選ぶといったことでその差を補いたいですね。頑張ります!」(松尾さん)

 

コンデレも印象に残る作品が続々参加!

コンクールデレガンス(コンデレ)とはマシンの美しさや改造のアイデアを競うもので、タミヤの公認競技会では常に開催されている。東京大会3も印象に残る作品が続々とエントリー。入賞作品を紹介しよう!

 

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最優秀賞
「OVER THE HORIZON」
Gotos(ゴトス)さん

「コロコロアニキ」(小学館)で好評連載中の漫画「ハイパーダッシュ!四駆郎」に登場した新マシン「オーバー・ザ・ホライゾン」をフルスクラッチで忠実に再現。なんと作者の武井宏之先生公認という作品で、驚異的な完成度だ。

「2か月ちょっとかかりました。何度かくじけそうになったんですけど、タミヤさんの公式ツイッターにリツイートしていただいて。そのあと武井先生からもコメントをいただいたことで、作り上げることができました。難しかったのは、プラ板で作った後部のファンの部分ですね」(Gotosさん)

 

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優秀賞
「ライキリ☆アメリカン
NASCAR風 ガッツを添えて」
S.I.Oさん

ライリキのボディを前後逆にすることでNASCAR風の車両にアレンジした意欲作。エンジンや内装にもこだわりを詰め込んだ。スポンサーロゴのステッカーのなかには手作りのものも!

「ライキリが発売されたときにリアをフロントにもってきたら面白いかなって思っていたので、今回挑戦しました。足りない部分はプラバンで作製。見えないんですけど、裏がカーボンになっているのもポイントです」(S.I.Oさん)

 

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優秀賞
「雷竜」
LAD(レンジャー)さん

作者は台湾から参加。サンダードラゴンをベースに、作り込まれたマシンは扉の開閉などギミックが満載だ。

 

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MCウッツ賞
「悪鬼降臨」
MARTINさん

こちらも海外からの参加。ボディはバックブレーダーとエアロ アバンテを合体させている。

 

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櫻井なる賞
「リバティーオオカブト」
ばにらさん

リバティエンペラーがカブトムシに!

「丸太はタミヤカラーのスプレー缶を使っています。塗装の虫感にこだわりました」(ばにらさん)

 

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MC GUY賞
「ベルダーガ-TAURUS-」
まりなさん

ラップ塗装で星座を描いた。牡牛座生まれのため、牡牛座をマスキング。

 

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MCガッツ賞
「仮面舞踏会~secretname~」
ミヤビさん

ハロウィンということで仮面舞踏会をテーマにした作品。

「Z ウイングマグナムを見たときにカウルが仮面に見えたのが、きっかけです。仮面の下に車高が低いレイホークガンマが入っています」(ミヤビさん)

 

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タミヤ賞
「ランチトランポ6WD
ライキリのおまけ付き」
あいざわ(重要G)さん

ランチボックスが6WDのトランスポーターに。マットブラックのボディにホワイトのタイヤが映える。上に乗せたライキリは、なんと車両マスダンパー!?