ヘルスケア
2018/11/4 20:30

脳疾患のおそれは30-40代にも!「スマート脳ドック」はネット予約・時短・低価格

健康意識の高いビジネスパーソンに話題の、「スマート脳ドック」をご存知でしょうか?

 

“脳ドック”とは、頭部MRI(放射線を使わず、磁場と電波を利用して体内の臓器や血管を撮影する検査法)などを使い、主に脳血管の破裂リスクとなる脳動脈瘤、脳の血管がつまる脳梗塞、そして脳腫瘍などの自覚症状のない異常箇所を調べる検診のこと。これまでも医療機関で検診はできましたが、高額で、しかも時間もかかることから、若者はもちろん、アラフォー世代にも敷居の高いものでした。

 

こうした脳ドック検診の敷居を下げ、ネット予約・低価格・短時間検診を実現したのが、東京・銀座「メディカルチェックスタジオ」の「スマート脳ドック」です。今年1月のオープン以来、すでに約1万人が受診したそう。編集部スタッフも、早速予約をして、初めての脳ドックに行ってきました。

 

【予約】24時間いつでも予約できる

脳ドックの受診を思い立っても、普段あまり病院に行くことのない人にとっては、どこへ行って、どう予約をすればいいかなど、戸惑うことばかり。メディカルチェックスタジオは、24時間いつでも、WEBから予約できるのが大きな特徴です。

↑WEBサイトにアクセスをして「脳ドッグを予約」をクリックします。ページが開いたら書式に従って検診場所、日時を選ぶだけ。3ヶ月先まで予約ができます。あとは個人登録や、脳ドック受診者確定 (本人・ご家族)、問診票入力をすれば完了です。支払いはクレジットカード決済のほか、楽天ペイまたは当日現金での支払いもできます

 

スマホでサイトにアクセスし、希望する時間帯を選ぶだけで予約が完了しました。医療機関と違って土日もオープンしているので、平日は多忙な“働き世代”にとってはありがたいのではないでしょうか。

 

【受診・検査】出社前や昼休みに立ち寄れる気軽さ

さて、検診当日。採血や尿検査がある健康診断とは違い、食事制限などはありません。検査時間は約10分。すでにサイトで決済していたので、滞在時間は20分足らずでした。

 

1.受付

↑WEBサイトの予約時に問診も済んでいるので、受付では身分証明書を提示し、整理番号を受け取るだけです

 

2.検査

↑検診室に入る時に金属チェックを受けます。飾りの多い服などを着ている場合は更衣室で着替えが必要ですが、多くの場合は靴を脱ぐだけ

 

↑すでに予約をしているので、待ち時間はほとんどありません。室内に入るとすぐに技官の方に誘導され、MRIのベッドに寝ました。ここまでの所要時間は約5分です

 

↑検診中に守ることは、動かないことだけです。手元にブザーを渡されますから、検診中に何かあればボタンを押して技官に知らせることができます。モニターに映し出された画像データに、重大な問題が見られれば駐在の医師から指導がありますが、異常がなければ約10分で検査は終了。すでに予約時にネット決済を済ませていましたから、領収書だけ受け取り、そのまま帰りました

 

平日は朝9時から夜8時まで開いているので、出社前や会社帰り、勤務先が近ければランチタイムでも利用できますね。銀座という場所柄、買い物や食事のついでに訪れる人も多いとか。

 

【検査結果】約1週間後にインターネット上で確認できる

検査結果は、予約登録の際に与えられるマイページに反映され、メールでお知らせされるので来院は不要です。問題が見当たらない方はこれで終了となります。仮に問題があった場合は、医師との面談を予約し、来院時に所見の説明を受け、検査もしくは専門医への紹介をしてくれるので安心です。

 

↑スタッフの検査結果は、「問題なし」。自分の脳内の画像も初めてじっくりと見ました。問題はなくとも、「異常なし」と知る自体、必要な情報です。脳を健康に保つには定期検診が大切なことを実感しました

 

気になる費用は、1回1万7500円(税込1万8900円)。ネットで調べると、これは一般的な医療機関の検診費用の半額以下。この料金なら1年に1回は継続して検診しようという気になりますね。

 

では、なぜこんなに短時間で便利でありながらリーズナブルに、脳ドックを提供できるのでしょうか。その疑問を院長にぶつけてみました。

30代、40代にとっても脳ドックは重要

こんなにカンタンに脳ドックが受けられることに驚いたのは、どうやら私だけではないようです。利用者のコメントを見ても、“早い”、“便利”、“リーズナブル”という声が多くあがっており、今までなかったのが不思議なほど。そこで、医学博士でもある「画像診断クリニック メディカルチェックスタジオ」の知久正明院長に、オープンした理由や目的などを尋ねました。

↑知久正明院長。東京都出身、1994年日本大学医学部卒業、2000年日本大学医学部大学院修了。医学博士。国立甲府病院、国立循環器病センター、日本大学医学部循環器内科、敬愛病院付属クリニック院長を経て、2017年12月からMCS東京銀座クリニックを開業。専門は循環器内科(心臓血管内科)

 

――「スマート脳ドック」をはじめたきっかけを教えてください。

 

知久院長「一般に、脳ドックを受ける方の大半が60代以上ですが、私どもが独自に行なった調査によると、30代、40代も、脳の病気への関心が高く、検診を受けたいという方が大勢いることがわかったんです」

 

――関心があるのに受ける方は少なかったのですね。

 

知久院長「ええ。忙しくて検査に時間を割けないこと、また料金面が理由ですね。この2点がネックとなって、脳ドックの敷居を高くしていました。つまり、予約も検診も簡便で、手頃な料金であれば多くの方が気軽に利用できるのですが、そういった施設がなかったので、開業するに至りました。医療機関の検診に比べてうちのカスタマーは若く、口コミの効果もあり、平均すると40代の方が最も多く利用されていますね」

 

――なぜ低料金にできたのですか?

 

知久院長「まず、低料金とはいえ、検診に使用するMRIなどの機器は、一般の医療機関でと同じものを用意していますし、専門医師2人によるダブルチェック体制で見逃しを防いでいますので安心してください。安くできるのは、機器を脳ドック専用にセッティングしてあるからです。MRIは脳の検査だけに用いるわけではありませんので、一般の医療機関では、部位に合わせてセッティングし直す必要があります。この準備を考えると1時間に検診できるのは2名程度です。当院は脳ドック専門ですので、セッティングを変える必要がありませんから、1時間に4名の検診ができます。効率性を高め、時間あたりの検診回数を増やすことで、料金を抑えることができました」

 

――スマホやPCで検査結果や画像データを確認できるのも便利ですね。

 

知久院長「検査履歴などをクラウド化できるのも、メリットのひとつです。大きな災害によってカルテが消失するという心配もありませんし、仮に発症した場合も、過去のデータをもとにより適切な治療を受けることが可能です」

 

――そもそも、30・40代でも、脳の病気を発症する可能性は高いのですか?

 

知久院長「現代の若いビジネスパーソンはとにかく多忙ですから、睡眠不足、運動不足、ストレスから脳動脈瘤や脳梗塞を起こす数も増えています。スマート脳ドックでは、クモ膜下出血の原因となる自覚症状がない未破裂動脈瘤もチェックできますから、定期的に検査を受けることで、予防対策にはとても有効といえます」

 

――最終的な狙いはそこにあるわけですね。

 

知久院長「脳の病気は自覚症状がなく、ある日突然発症します。発症すると、後遺症として麻痺などの障害が残る場合も少なくありません。脳の病気は何より発症前に予防し、もし発病しても軽い段階で治療する考え方が必要です。予防によって今後健康なお年寄りが増えれば、健康寿命も伸び、ひいては保険診療の破綻も防ぐことができます。日本という国も健康でいられると考えます」

 

――特にどういう方が検診を受けるべきでしょうか?

 

知久院長「親・兄弟、親戚に、クモ膜下出血を起こした方や、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの病歴がある方がいる場合は受けていただきたいですね。また、成人病や生活習慣病を持っていたり、健康診断で、中性脂肪、尿酸値、コレステロール値が高いと判断された方にも早急におすすめします。脳の病気で困る前に早期発見することが何よりも重要です。もちろんこうした条件に当てはまらなくても、定期的な検診を受けていただきたいですね」

 

健康をギフトにすることも!

画像検診から1週間後、サイトにあるマイページに「問題なし」の検査結果と画像データがメールで届きました。スマホを見ながら、これでホッとひと安心。このマイページ機能はとても便利で、予約管理や検査結果の確認だけではなく、継続して検診をすると過去の検査履歴もまとめて管理ができます。

 

さらに、家族の脳ドック予約も出来る機能が付いているので、家族の健康管理にはぴったり。予約時にカード決済ができますから、年齢的にも健康が心配な両親に脳ドック検診をプレゼントすれば、いい親孝行になりそうです。

 

【クリニック情報】

メディカルチェックスタジオ

所在地:東京都中央区銀座1丁目2-4 サクセス銀座ファーストビル 2F
電話番号:03・6263・2571(問い合せ、予約)
営業時間:月曜日~金曜日9:00 ~20:00、土・日曜日10:00 ~19:00
休診日:祝日

 

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