最近よく「腸内環境を整えよう」という話を耳にして、意識的に乳酸菌などを摂取している人も多いでしょう。しかし、大切にするべきは腸内だけではありません。菌が集中するもうひとつの場所は「口」です。そんな口内環境を整える手助けをしてくれるのが「ロイテリ菌」という善玉菌。実はこのロイテリ菌、とても簡単な方法で摂取できるんです!
「口内フローラ」を整えてくれるロイテリ菌
ヒトの体内には1000種類以上、100兆個以上の常在菌が共生しています。成人男性では常在菌だけで2kgほどの重さになるのだとか。口内には700種類以上の細菌が花畑のように群れを作る「口内プローラ」を形成しています。この細菌のなかには、乳酸菌などの善玉菌もいれば、歯周病菌などの原因となる悪玉菌も存在します。
この歯周病はさまざまな病気の原因となる厄介なやつ。歯周病で口のなかの悪性の細菌が増え、それらが全身を巡ることで、動脈硬化、心筋梗塞・脳梗塞、メタボリックシンドローム、糖尿病などの原因になることが報告されています。最近の研究では、アルツハイマー患者の脳内で歯周病菌が発見されたという報告も。
そんな歯周病をはじめとする悪玉菌を抑制するのに効果が期待できるとして注目されているのが「ロイテリ菌」です。健康寿命を延ばすための予防医療として、善玉菌と悪玉菌のバランスをコントロールする「プロバイオティクス」が注目を集めており、このロイテリ菌はプロバイオティクスとして望ましい特性をすべて兼ね備えています。
すでに世界中でさまざまな治療に使われており、180を超える論文、1万7200人を超える被験者、さらに100以上の国と地域で使用されています。それだけの使用例があるにも関わらず、副作用の報告は1件もないとのこと。
サプリやヨーグルトで手軽に摂取できる
もともと、ロイテリ菌はアンデス山中で暮らすペルー人の母親の母乳から発見されました。その後、日本人女性の口腔内やフィンランド人女性の母乳内からも発見され、現在では4株以上のロイテリ菌株が発見されています。本来は母乳を通じて赤ちゃんの体内に定着するものでしたが、ライフスタイルの変化などが原因で、いまは日本人でも7人に1人しか保有していないそうです。
悪玉菌を抑制し、善玉菌を増加・活性させるロイテリ菌は、かつては常在菌だったこともあり、胃酸や胆汁酸に負けず、ヒトの体内で生きるチカラが強い乳酸菌です。また、口内で「ロイテリン」という天然の抗生物質を作り出すので、歯周病菌や歯垢内の悪玉菌を抑制する効果もあります。さらに、胃腸に届くことで抵抗力を高め、免疫システム全体を向上させる働きもあるなど、とにかくいいことづくめなんです!
そんなロイテリ菌を手軽に摂取できるのが、「ロイテリ ヨーグルト」と「ロイテリ お口のサプリメント」です。ヨーグルトはオハヨー乳業から、サプリはオハヨーバイオテクノロジーズから販売されています。
実際に筆者もヨーグルトを食べてみたのですが、味わいはいたって普通のヨーグルト。生乳を使っているのでミルク感もあり、砂糖ではなくキシリトールによるほんのりした甘みも感じられるので、子どもも抵抗なく食べられるはず。生きたままのロイテリ菌を2億個も摂取できるなんてすごいですね。
サプリの場合は1日1粒するだけでOK。歯磨き後に舐めるのがおすすめで、ゆっくりなめて口腔内にロイテリ菌を留めるようにしましょう。味はナチュラルミント味なので、これなら歯磨き後にも抵抗なく舐められます。
青年男女の約80%が歯周病にかかっていたり、予備軍だと言われているいま、改めて口内環境を見直すことは大切です。まずは「ロイテリ ヨーグルト」や「ロイテリ お口のサプリメント」でロイテリ菌を定着させてみませんか。