ヘルスケア
体重計・体組成計・活動量計
2021/3/18 19:10

この機能で3960円? スマホ連携が便利すぎるシャオミ「Mi 体組成計2」のコスパに驚愕!

在宅勤務や外出自粛で運動不足になったという話はよく聞きますよね。かく言う筆者もほとんど在宅勤務となり、外出しなくなった分、お腹の肉が気になってきました……。よし、ダイエットを始めよう! という時に強力なパートナーになるのが体組成計です。せっかくならスマホ連携機能があるものがいい! と思って調べてみると意外とお高い……。

 

3960円のスマホ対応体組成計をお試し!

↑Mi 体組成計2(Mi Body Composition Scale 2)

 

そんな中、スマホ連携&高コスパな体組成計が発売されました。その名も「Mi 体組成計2」。実売価格は3960円(税込)。スマホ対応体組成計は、日本メーカー製なら実売価格で8000円からという価格となっているなかで、この製品は群を抜く安さです。

 

Mi 体組成計2は中国企業「シャオミ」の製品。もともとスマホメーカーとして創業した企業です。コスパの高いスマホが強みのメーカーですが、スマホと連携する家電や周辺機器も多く手がけています。スマホメーカーが手がけるだけに、家電でも「スマホ・ファースト」な機能が盛り込まれています。実際に使い込んでみると、安いだけではない使い勝手やデザインの良さも見えてきました。

 

ボタンが無い! 省略の美学

多機能な家電なら、ボタンがたくさん並び、案内の文字が並ぶもの……そう思っている人が「Mi 体組成計2」をみると、あまりにすっきりとしたデザインに驚くかもしれません。

 

上下左右が対称で、中央のささやかな「mi」ロゴ以外に一切文字がないシンプルな外観。裏返すと背面の中央に単3形乾電池を入れるボックスはありますが、電源ボタンらしきものはありません(ちなみに、電池は付属しません)。

↑外観はシンプルでロゴも控えめ

 

実は、台座の部分がセンサーになっており、人が乗ると起動する仕組みになっています。乗ってみるとガラスの下にデジタル数字が現れて、体重が浮かび上がります。

↑裏面もシンプル

 

スマホとの接続は極めてスムーズ

Mi 体組成計2の真価はスマホをつないでこそ発揮されます。まずはiPhone/Android対応の「Mi Fit」アプリをインストール。Mi Fitアプリでアカウントさえ作ってしまえば、接続はこれ以上ないほど簡単です。アプリから機器の追加メニューを選んで、体組成計に乗るだけ。体組成計が起動すると、自動でアプリに登録されます。一度登録すれば、あとは乗るだけでスマホにデータが転送・記録されます。

↑スマホへの登録も体組成計に乗るだけと簡単

 

家族みんなで使いたい場合も大丈夫。ひとつの体組成計を最大16人まで使うことができます。複数台のスマホで家族それぞれのMi Fitアカウントを登録できますし、1つのアカウントに親子など複数のメンバーを登録することも可能です。

 

Mi 体組成計2には、誰が乗ったかを判別する自動識別機能もついています。つまり、体組成計に乗るだけで誰が乗ったかを識別して、個人ごとにデータを保存できるというわけです。

 

筆者は以前、とある国内メーカーの体組成計を使っていましたが、1万円弱の製品でも、体重を計測するまでに操作に手間がかかっていました。まず、「電源」オンボタンを押し、「矢印」ボタンで測る人を選んで、「設定」ボタンで確定して、ようやく計測……といった具合です。

 

それに対してMi 体組成計2は乗ったら起動して、そのまま個人を識別して測定、というシンプルさ。デザインも良い上にスマホ連携に対応してこの価格とは……。シャオミ、なかなか侮れませんね。

 

結果に対する評価をわかりやすく表示

肝心の測定内容ですが、体重のほかにBMI、体脂肪率、筋肉量、水分率、タンパク質率、内臓脂肪レベル、基礎代謝など13種類の指標が表示可能です。本体上には体重の結果しか表示されないため、詳しい結果はアプリで確認する形です。

結果が表示されても、それぞれの指標にどのような意味があるのかが分からないと役立ちません。Mi Fitアプリでは、その点もきっちりカバー。例えば体脂肪率は年齢に応じて「非常に低い」~「高い」の5段階の線グラフで表示されます。

 

タンパク質を適切に取れているのか、骨量はどうなのかといったことも一目瞭然。身体全体の健康状態は「ボディスコア」という数値で可視化されます。

↑ボディスコアの表示例

 

↑同じ身長・年齢のユーザーとの比較も表示されます

 

↑目下在宅勤務中の筆者はやや運動不足気味という結果に

 

バランス能力もゲーム感覚で計測できる

さらに、Mi 体組成計2では「バランス能力」も計測できます。目をつぶって体組成計の上で片足立ちをして、立っていられた時間を計測します。計測中は体組成計の表示部がタイムカウントになり、まるでWii Fitのバランスゲームのような感覚です。33秒間、片足立ちを保っていた筆者はなんとか「良い」の評価を獲得できました。

↑片足立ちでバランス感覚を測定できます

 

ちなみに、Mi Fitアプリでは同社の活動量計「Mi スマートバンド5」のデータも同期可能。Mi スマートバンド5では活動状況や睡眠状態を記録できるので、より総合的なデータを保存できます。

 

シャオミ製品はこの体重計しか使わないという人にも便利な機能があります。Mi Fitアプリの健康データはiPhoneの「ヘルスケア」アプリやAndroidスマホの「Google Fit」へ送ることができるのです。スマホの歩数計や食事管理アプリや睡眠記録アプリのデータと一緒にまとめて登録すれば、ダイエットの進捗管理も捗ります。

 

人以外の小さなモノの重さも測れる

体組成計とバランス能力の計測以外に、Mi 体組成計2には隠し機能があります。人以外の小さなものの重さを測る機能です。

 

小物計測機能では、0.1kgから10kgまでの小さなものの重さを測れます。100g単位と大雑把ではありますが、計量秤の代用になります。

 

小物を測るには、まず一度体組成計に乗って起動し、測りたいものを置くという手順になります(手でギュッと押しても起動します)。

↑100g単位で小物の重さを測る機能も。小物を計る際は、天面のガラスをアルコール消毒をするなどして使うと良いでしょう

 

普段は足を乗せている台で食べ物のようなものを測るのはちょっと気が引けますが、普段はあまり使わない秤を購入せずに使えるのは便利です。料理好きな人であれば、たとえば梅酒やジャムを作るときにたくさん用意した果物の重さを測るといった用途で使えるでしょう。

 

さらに、Mi Fitアプリには「赤ちゃん測定」という機能もあります。自分では立てない生まれてすぐの赤ちゃんでも、おくるみに包んで体組成計で体重を測ることができ(測定できるのは体重のみ)、記録を残すことができます。犬やネコの体重測定にも役立つことでしょう。

 

実用的なスマホ連携と優れたデザインでこの価格は安い!

「スマート家電」というとハードルが高いようにも思えますが、Mi 体組成計2の場合、スマホアプリとの連携方法から洗練されていて、使い始めるときのハードルも高くありません。

機能面で他社の体組成計と遜色ないうえ、スマホ連携機能を取り入れつつ、3960円という低価格に仕上げたという点でも魅力的。デザインの面でも余計な要素を廃しており、家の中に置いたときの佇まいも優れたものに仕上がっています。総じて、「スマホ連携ができる安価な体組成計が欲しい」という人に加え、「スタイリッシュなデザインの体組成計がほしい」という人におすすめしたいと思える製品でした。昨今の“コロナ太り”に立ち向う強力なパートナーになることは間違いありませんね。

 

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