提供:ハイセンスジャパン株式会社
中国の大手総合家電メーカー・Hisense(ハイセンス)は、2025年第一四半期において「100インチ以上の大型テレビ」「MiniLEDテレビ」「レーザーテレビ」の3カテゴリで世界出荷台数シェア1位を獲得。日本市場でも、自社ブランドの薄型テレビが2024年の国内シェアで4割を超えるなど、テレビ市場でもっとも存在感のあるメーカーの1つです。
そんなハイセンスに、「冷蔵庫」のイメージを持っている人は少ないでしょう。そこへ2025年、ハイセンスは日本の白物家電事業を本格始動することを宣言! その冷蔵庫の第一弾として、ハイセンス 450L 冷蔵庫(HR-DCH450)を発売しました。開発者いわく「日本向けに本気で作った」とのことですが、その実力は果たしてどれほどのものか……? 自宅に設置して使ってみましたので詳しくチェックしていきましょう!

この記事でわかること
壁にぴったり寄せられるから収納が増えた!
ハイセンス 450L 冷蔵庫(HR-DCH450)は、名前の通り容量は450L。以前使っていたのもほぼ同容量で、3人家族のわが家ではゆとりをもって使えます。カラーはホワイト系の「ブラッシュドメタルホワイト」と、ブラック系の「ブラッシュドメタルブラック」の2色を展開。黒系もかなりカッコよく、わが家のキッチン家電も黒が多いので、思い切って黒にしてみようか? と迷いましたが、やはりキッチンになじませたほうがいいと考え、ホワイト系をセレクトしました。
本製品の最大の特徴は、冷蔵庫幅ギリギリの場所にも置けること。冷蔵庫は一般的に側面と上面、古い機種だと背面からも排熱しているため、左右それぞれ5mm以上、必要に応じては背面も開けなければなりません。しかし本製品は珍しく底面から排熱する構造のため、左右はそれぞれたった3mm開けておけばOK。背面は壁にぴったりつけて設置することが可能なのです。

これは冷蔵庫の設置スペースが狭い日本の住宅にはうれしい仕様! わが家も冷蔵庫置き場は、システムキッチンと壁の間とガッチリ決められてしまっていますが、これなら問題なく置けます。実際に置いてみると、幅自体は今まで使っていたものとあまり変わらないのですが、左側に今までより広いすき間が! 以前は左右のすき間を広めに取っていたこともあって、15cm以上のゆとりが生まれたのです。せっかくできたスペースを活用したいと、さっそくネット通販で15cmのすき間収納を購入して入れたところ、ぴったりキレイに収まりました!

「ぴたよせドア」で食品が出しづらいプチストレスがなくなった
ただし、通常の冷蔵庫だと、壁にピッタリ寄せてしまうと日常使いに不便が生じる可能性があります。ドアを開閉する際、ドアの角が本体側面より飛び出してしまうため、壁が近いと引っかかって90度開けないのです。実際、わが家の以前の冷蔵庫は両開きのフレンチドアでしたが、やはり右側のドアが開けづらかったので、食品の出し入れがしにくく、小さなストレスを感じていました。
その点、本製品は、これまでビルトインタイプを多く手がけてきたノウハウを活かし、扉をスライドさせながら開く「ぴたよせドア」を採用。これによりドアの角が飛び出なくなり、壁に寄せて設置してもドアが90度きちんと開くことができました。これは快適! ぴたよせドアに感動すると同時に、実は今まで不便を強いられていたんだな……と痛感しました。


マットな質感と直線的なフォルムがキッチンになじむ!
また、本製品を設置したところ、キッチン空間がとても洗練された雰囲気になったのを感じました。今までとは異なり、冷蔵庫の全体がマットな質感のうえ、ドアにはヘアライン加工が施されていて、家具のように空間になじんでいるのです。キリッと直線的なフォルムもキッチンカウンターのラインにマッチし、スタイリッシュな雰囲気になりました。


このほか、特に気に入ったのが、野菜室や冷凍室のドア上部に配されたプラチナカラーのアクセントです。ゴールドでもシルバーでもない、プラチナカラーがシンプルさの中に上質さを感じさせ、見るたびに「キッチンを素敵に演出してくれているな」とうれしくなります。


ちなみに当初迷ったブラック系の「ブラッシュドメタルブラック」も実物を見ましたが、こちらもマットな質感で黒光りすることなく、モダンな雰囲気でした。黒基調のインテリアなら、こちらを選ぶとよりインテリアが引き締まりそう。これはデザイン優先で選ぶ人も多いに違いありません。


庫内はとても明るく、菌やニオイを抑制する効果もあり
続いて、使いやすさや機能についてチェックしていきましょう。まず便利に感じたのが、庫内LEDがとても明るいこと。おかげで中に入っている食品がきれいに見渡せるので、食材の見落としを防いでくれそうです。食品をおいしそうに見せる効果もありそうですね。
さらに冷蔵庫内には庫内を浮遊菌や付着菌を99%以上抑制し、脱臭効果もあるイオン技術「HI-NANOα(ハイナノアルファ)」を搭載。菌やニオイが発生しやすい庫内を清潔に保ってくれるので、食品を安心して保存しておくことができます。こうしたイオンは大手メーカーの上位モデルに搭載されていることが多いのですが、ミドルクラスの本製品に搭載されているのはうれしいですね。


鮮度が保てて調理もしやすい「微氷結」が便利!
もう1つ、これはぜひ活用したいと思ったのが「微氷結」機能です。本製品のチルドルームは「セレクトチルド室」となっていて、ボタン1つで「チルド」(0~3℃前後)から「微氷結」(―3℃~0℃前後)に切り替えが可能。「微氷結」は凍るか凍らないか、ギリギリの温度帯で保存することで、肉や魚などの食品の鮮度をより長く保ってくれる機能です。
「微氷結」は、調理にも便利です。たとえば、まとめ買いした肉や魚を冷凍することが多いですが、上手に解凍できなくて味が落ちてしまいがち。その点、この「微氷結」なら表面が少し凍っているだけなので、解凍なしで手軽に調理できてしまうんです。




野菜室が真ん中で見やすく、フードロスも防げそう
野菜室は真ん中に設置されています。私は野菜室が真ん中のタイプを使うのが初めてでしたが、野菜が見やすく奥まで把握できるので、フードロスが防げそう! しかも、二段目の奥に入れた野菜は、冷気ガード仕切板によって冷気が直接当たらないため、野菜の乾燥が防げ、7日後でもうるおいある状態を保ってくれるそうです。実際、筆者もレタスなどの葉野菜を保存してみましたが、1週間以上経ってもシャキッとした食感がキープされていました。


これからの季節に重宝する自動製氷機能もついています。「急速製氷」モードなら約80分で氷が作れて140〜160個の氷をストック可能。かき氷を作りたいとき、ワインクーラーなどに氷をたっぷり入れたいときは大活躍してくれますよ。






片開きの良さを実感し、お手入れがラクになるポイントに感動
冷蔵庫を使い続けるとどうしても出てくるのが、整理収納とお手入れの問題。うまく収納できず、モノを乱雑に詰め込んでしまうと、探すのに時間がかかって開けっぱなしが多くなり、電気代が上がります。さらには食材が見つからなくてフードロスにつながる、お手入れできず不衛生になる……という悪循環に陥ることも。そうならないためにも、自分にとって使いやすい冷蔵庫選びは大切です。
個人的には、フレンチドアから片開きドアの本製品になって気づいたメリットが多くありました。まず、当然ながら片手で開けられるので、もう片方の手に食材を持っていても問題なし。「ぴたよせドア」のおかげでストレスなく開けられて、ドアポケットも広いので使いやすい。庫内をひと目で確認できますし、改めて片開きの良さを再発見した思いでした。
また、もうひとつ私にとってよかったのが、「野菜室が真ん中」になったこと。田中家の今までの冷蔵庫は下段が野菜室でしたが、かがむのが面倒でゆっくり整理できず、奥に入った野菜の存在に気づかずフードロスが続出していました。それが真ん中になると一気に見やすくなり、上手に使い切ることができるようになったのです。また、立ったままお手入れできるので、頻繁に野菜クズを集めて捨てています。冷凍室はさほど汚れないのと、冷凍食品はフードロスになりにくいので、下段で問題ありませんでした。


そのほか、地味ながら感動したのが、棚板を簡単に外せることです。冷蔵庫の棚板は、年に数回棚板を丸洗いしているのですが、これまでは棚板を左右に微妙に傾けながら、あちこちにぶつけながらなんとか引き出していました。その点、本製品は左右に傾けることなく、スッと引き出せるのです。これなら、より手軽にお手入れできますね!


日本の暮らしにフィットする、価格以上の価値が感じられる一台
冷蔵庫は家族みんなが何気なく、何度も開ける“暮らしの一部”のような存在です。だからこそ、派手ではないけれど、「あ、これは助かる!」と思える小さな工夫が、生活にじわじわと効いてきます。「微氷結」「HI-NANOα」といった機能にも注目ですが、底面排熱や「ぴたよせドア」、明るい庫内や取り外しやすい棚板、手入れしやすい野菜室など、日々の使いやすさを第一に考えた本製品には、大きな意義があると感じました。
海外メーカーながら、「設置スペースが狭い」という日本固有の課題にユニークな技術で挑んでいる点でも、日本市場への本気が伝わってきます。さらに、万が一故障などがあった際は、コールセンターが365日受付対応し、国内に約300ある修理拠点と連携してくれるのも安心ですね。
デザイン性と機能性、使いやすさやお手入れのしやすさをバランスよく兼ね備えたハイセンスの「HR-DCH450」。設置スペースの関係でこれまで300L台にとどめていた人や、450L台でもスマートに使いたい人、さらには“黒い冷蔵庫”を探していた人にもフィットするはず。価格以上の価値を感じられる一台なので、ぜひチェックしてみてください。
撮影/湯浅立志(Y2)