これまで数多くの日本初、世界初を実現してきた東芝の洗濯機。その東芝が今回打ち出したのが、業界初を謳う“ウルトラファインバブル洗浄”搭載モデルです。「ウルトラファインバブル」とは目に見えないほど極小の泡のことで、環境や医療、農業などさまざまな分野での応用が期待される話題の先端技術。これを洗濯機で利用するとどういうメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
そもそもウルトラファインバブルって何?
まずはウルトラファインバブルについて、その基本を押さえておきましょう。普段目にする水に浮かんでいる泡はミニバブルといい、だいたい1~10mm程度の大きさです。これに対して、1~100μm程度の大きさのものをマイクロバブル、さらに微細な1μm以下の泡をウルトラファインバブルと呼びます。
このウルトラファインバブルには様々な効能があるとされていますが、洗濯機での利用で期待されるのはその洗浄効果。通常の洗濯では洗剤の洗浄成分(界面活性剤)同士が結びついて水の中でまとまりがちでしたが、ウルトラファインバブルは界面活性剤と結びつくことでバラバラとなって繊維の奥に入り込み、破裂の衝撃で汚れを浮かしやすくするという効果があるといいます。
3つのステップで繊維の奥の皮脂汚れを落とす
今回発表されたのは、前述のように洗浄効果抜群のウルトラファインバブルを洗濯機自体が生成するという画期的なモデル。もちろん、洗濯機としての機能も高く、大流水シャワーでウルトラファインバブルの水を繊維の奥に浸透させ、さらにS-DDモーターが生み出す強力な水流「ザブーン水流」で衣類を立体的に動かし、汚れを引き剥がします。これにより従来の水道水を使った洗濯よりも洗浄度が約20%アップするとのこと。
ウルトラファインバブル洗浄は特に、黄ばみの原因となる繊維の奥の皮脂汚れの除去に有効で、例えばワイシャツであれば襟元の汗ジミなど1年後の白さに大きな差が出るとのこと。つまり、長く使い続ければ続けるほどその良さがわかってくるモデルといえそうです。7月から順次発売予定とのことなので、1年先を見越し、本格的な夏をむかえる前に購入を検討してみてはいかがでしょうか?