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調理家電
2017/7/25 20:36

この「透ける薄さ」の氷は何物にも代えがたい! ドウシシャの「売れている」かき氷器、その魅力と欠点

ドウシシャ「電動ふわふわとろ雪かき氷器」 vs ハイアール「アイスデリ プラス」 第2回

前回は真夏に体を芯から冷やすために最適な調理家電、ドウシシャ「電動ふわふわとろ雪かき氷器」 と ハイアール「アイスデリ プラス」の2機種をザッと紹介した。今回は、メーカーによると、かなり「売れている」というドウシシャの「ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17BK」(実売価格4980円)にスポットを当て、その使い勝手について検証していこう。

↑ドウシシャが2017年3月に発売した電動式かき氷器「ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17BK」(実売価格4980円)
↑ドウシシャが2017年3月に発売した電動式かき氷器「ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17BK」(実売価格4980円)

 

DTY-17BKはドウシシャが2017年3月に発売した電動式かき氷器だ。一般的なかき氷器のほとんどは「バラ氷」、つまり冷蔵庫の製氷皿や自動製氷機能で作った小さめの氷を使ってかき氷を作れるようになっているが、DTY-17BKは違う。専用の製氷カップで作った円柱状の氷だけを使ってかき氷を作れるようになっていて、「台湾風かき氷」(味を付けた氷を使ったかき氷)も作れるのが特徴。容器は2つ付属しており、1個100円で別売もしている。バラ氷は使えないので、氷を作ってはジップロックなどの容器に保存してたくさん作り置きしておくか、製氷カップを増やしておかないと、食べたいときに食べられなくなってしまうので注意したい。以下では筆者が感じたメリット、デメリットを見ていこう。

 

【メリット1】 ふわふわからザラザラまで仕上がりを調節できる

DTY-17BKの大きな特徴は、仕上がりを好みで調節できる点にある。昔ながらのかき氷器で作ったかき氷のようにザクザクとした仕上がりが好みなら刃の高さを高めに(削る厚さを厚めに)、フワッとした仕上がりが好みなら刃の高さを低めに(削る厚さを薄めに)できるようになっている。

↑刃の高さ調節ネジを回すことで、仕上がりを調節できるようになっている
↑刃の高さ調節ネジを回すことで、仕上がりを調節できるようになっている

 

まずは製氷カップにジュースなどを入れ、冷凍庫でしっかりと冷やして氷にする。ガチガチに凍った氷は取り出しにくいこともあるが、フタをしたまま裏返して上から体重をかけると取り出しやすい。

↑練乳を凍らせた氷を、できるだけ薄めにして削ったもの
↑練乳を凍らせた氷を、できるだけ薄めにして削ったもの

 

↑こちらはブドウジュースを凍らせたもを使った。糖分が多いためか薄く削れなかったので、ザラザラの口当たりになった。これはこれでおいしい
↑こちらはブドウジュースを凍らせたものを使った。糖分が多いためか薄く削れなかったので、ザラザラの口当たりになった。これはこれでおいしい

 

【メリット2】 作り方が簡単で、手入れもしやすい

本体の上部にレバーが付いており、レバーを回すとスタンドと本体・モーター部に分かれる。スタンド部分には氷を削るための氷ケースを載せられるようになっている。氷ケースの中に製氷カップで作った氷を入れ、本体・モーター部に取り付けたスパイクベースで氷を押さえ、回転させて削っていく仕組みだ。なお、本機は氷ケース、スパイクベース、スタンドまで水洗いできるようになっている。どうしても溶けた氷が下にたれてしまうのは避けられないので、水洗いで清潔さを保てるのはうれしい。

↑本体上部。手前にかき氷を削るボタン、中央には本体・モーター部を取り外すレバーが付いている
↑本体上部。手前にかき氷を削るボタン、中央には本体・モーター部を取り外すレバーが付いている

 

作り方は実に簡単だ。氷をセットしたら、上にあるボタンを押すだけ。ただし少しだけコツが必要になる。水だけで作った氷に比べて、糖分など混ざり物の多い氷は柔らかいため、水だけの氷と同じ厚さでは削れない。そこで最初は最も薄い設定にしておき、様子を見ながら少しずつ厚くなる方向に回していくと、氷が削れるようになる。ただしあまり回しすぎるとせっかくのふわふわな氷がザラザラになってしまうので、いい頃合いを見つけよう。

↑氷ケースの中に氷をセットする
↑氷ケースの中に氷をセットする

 

↑こちらが本体・モーター部に取り付けるスパイクベース。簡単に取り外して水洗いできる
↑こちらが本体・モーター部に取り付けるスパイクベース。簡単に取り外して水洗いできる

 

↑最も薄い設定にすると、最初はほとんど出てこない。刃の高さ調節ネジを回しながら頃合いを見つけるといいだろう
↑最も薄い設定にすると、最初はほとんど出てこない。刃の高さ調節ネジを回しながら頃合いを見つけるといいだろう

 

器にギリギリ入らないくらいの大きさ(本体の幅よりも若干大きい)のガラスボウルを使って作ってみたところ、氷1個ではテレビや雑誌などで見る台湾式かき氷のような“盛り”にならなかった。同じ氷を2個使うか、もしくは2種類の氷を使ってツートンカラーのようにして作るなどすれば、イメージ通りのかき氷を作れそうだ。このあたりはいろいろと試行錯誤してみるといいだろう。

↑できあがったところ。なかなかふわふわに仕上がったものの、1個では台湾式かき氷のイメージ通りの“盛り”には至らない印象を受けた
↑できあがったかき氷。なかなかふわふわに仕上がったものの、氷1個ではイメージ通りの“盛り”には至らなかった

 

【デメリット】 事前に氷を作っておかないと作れない

腕のいい大工が削るかんなくずのように、向こう側が透けて見えるようなかき氷を手軽に作れるのはとても魅力的に感じる。ただし、先述のようにバラ氷は使えないので、間に合わせでかき氷を作ることができないのが最大の弱点。ぜひとも本体だけでなく製氷カップも追加購入し、常に氷を複数個ストックした状態でふわふわとろ雪かき氷を楽しんでほしい。

 

応用の幅は広くないが夏の納涼にはピッタリ!

せっかくなのでスイーツだけでなく、料理にも使えないかと試してみた。まずはそうめんのつゆを凍らせて、ゆでて冷水で締めたそうめんに載せ、キンキンに冷やした「冷やしそうめん」を作ってみた。そうめんは氷水で締めるものの、やはりすぐにぬるくなってしまう。しかしそうめんつゆをかき氷にしてふりかけると、割に長い間、つめた~いそうめんを味わい続けることができた。これはなかなか楽しいし、そうめんの柔らかい口当たりとかき氷の食感のアクセントも新鮮で面白かった。

↑そうめんつゆを凍らせてみた
↑そうめんつゆを凍らせてみた

 

↑そうめんの柔らかい口当たりと、ザラッとしてキンキンに冷えたかき氷つゆの食感のアクセントがとても面白いだけでなく、味もなかなかおいしく仕上がっていた
↑そうめんの柔らかい口当たりと、ザラッとしてキンキンに冷えたかき氷つゆの食感のアクセントがとても面白い。味もなかなかおいしく仕上がっていた

 

このほか、ドレッシングを凍らせてサラダに使ったり、冷製パスタ用にトマトソースを凍らせて削ってみるなどの方法もありそうだ。ただ、ふわふわとろ雪かき氷器は、次回紹介するハイアールのアイスクリームメーカー「アイスデリ プラス」のように「冷製調理家電」としての応用の幅は決して広くないように思う。とはいえ、氷を事前に作っておかなければならないデメリットはあるものの、かなりレベルの高いかき氷を作れるのは間違いない。価格も5000円以下とかなりこなれており、夏の納涼にはピッタリの製品だと感じた。