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衣類ケア
2018/4/27 10:00

3年前とここまで違うのか…! パナソニックの最新「衣類スチーマー」旧モデルと比べてわかった「5つの進化」

筆者はパナソニックの衣類スチーマーの愛用者。2015年に発売された「NI-FS360」を、ほぼ毎日使っています。本機はハンガーにかけたまま、手軽に服のシワとニオイが取れるのがとにかく便利。その利便性が世間にも広まっているようで、同社のシリーズ累計出荷台数は100万台を超えたとのこと。実際、私の姉や友人も愛用者ですし、洋服を扱うプロのスタイリストの間では必携の品だと聞いています。家電とは無縁の会社の方から、「あの衣類スチーマー、どうなんですかね?」と聞かれて驚いたこともありました。さて、そんな人気ぶりを肌で感じる大人気シリーズより、待望の新製品「NI-FS540」が発売されることになりました。

↑2018年4月下旬発売のNI-FS540(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

さて、新製品が発売された際、旧モデルのユーザーがやきもきするのが、「いま使っているモデルに比べてどうなのか?」という点ですよね。もし大きく進化していたとしたら、このまま古いモデルを使っていたらソンなのでは……? との疑問が頭をよぎりがち。今回は、そんな疑問に終止符を打つべく、筆者の私物である「NI-FS360」(以下文中では「旧モデル」と表記)と最新モデル「NI-FS540」を実際に使用して比較してみることにしました。その結果、明らかとなった最新モデルの「5つの進化」を、以下で詳しく紹介していきましょう!

↑左が最新モデルのNI-FS540。筆者が愛用するNI-FS360(右)は2015年発売で3世代前のモデルにあたります

 

進化その①

立ち上がり時間が約24秒(※1)と短く、忙しい朝にうれしい!

↑使い方は、シャツの第一ボタンを留め、片方の手で服を軽く引っ張りながらスチームを掛けるだけ(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

筆者は毎朝、衣類スチーマーで今日着ていく服のシワを伸ばすのが日課となっています。「いつも同じ服ですね」と指摘されるほど、お見せできる持ち服が少ないため、昨日洗った服を翌日に着るということもザラ。だからこそ、本当にありがたいと感じるのが、最新モデルNI-FS540の「約24秒」(※1)という立ち上がり時間です。これは衣類スチーマーのなかでもトップクラスの早さ。体感としては、スイッチを入れて服を用意したらすぐ使えるイメージです。旧モデルの立ち上がり時間、約30秒でも早いと思っていたのですが、比べてみると、旧モデルの一瞬の待ち時間が気になりました。数値ではたったの6秒の差ですが、特に時間に追われている朝は、この小さな差がストレスの原因になるかも。1日の始まりに良いリズムを作るという意味でも、この差は意外に大きいと思います。

※1:NI-FS540を衣類アイロンとして使用する場合は、通電ランプが赤点灯して約20秒後がおすすめです(中温:約160℃)
↑シャツの右側にだけ衣類スチーマーを使った状態。左側には細かいシワがあるのに対し、右側はしっかりとシワが伸びており、清潔感が違います

 

進化その②

「連続パワフル&ワイドスチーム」でムラなくしわが伸ばせる

最新モデルNI-FS540を使っていて実感するのが、広い範囲をムラなくシワ伸ばしできるようになったなぁ~ということ。スチーム量は毎分11gと旧モデルと変わらないのですが、旧モデルは一度にキレイにできる範囲が狭いほか、スチーム量に波があり、たまに「ブバッ」とくしゃみのように湯飛びすることもありました。その点、最新モデルはスチーム量が一定かつ広範囲で、掛ける回数が少なくて済む印象。シャツの袖などは1ストロークでキレイになるので、本当に気持ちがいいです。

↑シャツの袖が一発でキレイになるのが気持ちいい!(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

これは、スチーム発生部の温度を細かく検知するサーミスタセンサーを搭載したおかげ。ヒーターの温度コントロールの反応速度を速めて安定的にスチームを発生させ、湯飛びや蒸気のムラを抑制。さらに、スチーム噴射穴を1つ増やして放射状に配置する「連続パワフル&ワイドスチーム」を採用し、広い範囲のシワを素早く伸ばせるようになったのです。

↑旧モデル(左)と最新モデル(右)の噴射穴の違い。最新モデルはタテ方向、ヨコ方向ともに穴の幅が広がっているのがわかります

 

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シャツをキレイに見せるには「襟・袖・前立て」の3点を意識すべし!

筆者の同僚に、洗濯マニアのおじさんがいます。アイロン掛けにも一家言あるらしいので、どこを重点的に掛けたらキレイに見える? と聞いたところ、「前身頃(服の前面)をすべてキレイに掛けるに越したことはないが…襟・袖・前立て(ボタンを掛ける部分に付けられた帯状のパーツのこと)。この3つをキレイにするだけでまったく違う」とのこと。衣類スチーマーの場合も同様、意識してここをキレイにすると、より爽やかなイメージが演出できそうですね。本当に時間の余裕がないときは、ここだけ掛けるというのもアリでしょう。

↑前立てのシワを取っているシーン(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

進化その③

「3倍パワフルスチーム」でより強力な脱臭(※2)が可能に

女性がもっとも嫌がるものといえば、ニオイでしょう。もちろん、ビジネスの場でもニオイはイメージダウンにしかなりません。特に41才独身の筆者の場合、その点を十分注意しなければ、一筋の希望すらも消えかねない状況。ゆえに身体のケアは行っているのですが、それでも服がクサかったら全てが台無しです。実は、そんな服のニオイにも有効なのが衣類スチーマー。衣類スチーマーの熱と蒸気には、繊維に入り込んだニオイ粒子をはじき出す効果があり、汗臭、タバコ臭、飲食臭、防虫剤臭の脱臭(※2)のほか、最近になって加齢臭を脱臭(※2)する効果も実証されたとのこと。パナソニックの調査(※3)では、「素敵な人でも加齢臭がすると残念」という回答が75.6%に達したそうなので、筆者を含む素敵ではない人は、「ひたすら残念」とならないよう、本機をしっかり活用したいところです。

↑衣類スチーマーは、簡単に洗えないスーツの脱臭(※2)に便利

 

さて、旧モデルとの比較に話を戻すと、最新モデルは「3倍パワフルスチーム」を搭載することで、脱臭の面でも旧モデルを凌駕しています。こちらはその名の通り、通常の約3倍ものスチームを約3秒間噴射し、より強力に脱臭(※2)する機能。実際に使ってみると、ちょっと声が出てしまうほど、信じられない量のスチームが出ます。確かに、これならしつこいニオイにも効果がありそう。特にスーツやコートなど、着る機会は多いのに、簡単に洗えないような衣類にはぜひ利用したいですね。

↑3倍パワフルスチームは、スチームボタンを約10秒長押ししたあと、ボタンを2回押すと発動します(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

進化その④

スチームが出にくい角度がなくなった!

実は旧モデルには、時計でいうと2時から7時くらいまでの角度でスチームが出にくく、左ききの人は使いにくいという欠点がありました。これは、給水タンク内の給水部が固定されていて、水を吸い上げにくいのが原因でした。一方、最新モデルでは給水部が可動式となっており、どの角度でも給水可能スチームが出にくい死角は存在せず、自由に取り回すことができます。

↑こちらが旧モデル。ある角度になると、悲しいほどスチームが出ません

 

↑最新モデルでは、旧モデルが苦手だった角度でもパワフルなスチームを噴射できます(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

もうひとつ、細かいことですが、持ちやすさを考慮してハンドルの持ち手を太くし、「スチームボタン」の高さを約2 mm高くすることで押しやすくなっているのもポイント。実際に使ってみると、断然最新モデルのほうが使いやすいのがわかります。さらに、旧モデルでは電源スイッチが持ち手の上部にありましたが、最新モデルでは、本体の側面に配置。これは、握った際に間違ってOFFにしてしまうことを防ぐためだそう。スイッチの位置ひとつとっても、ユーザー目線で考え尽くされていることがわかります。

↑最新モデル(左)は、旧モデル(右)と比べて持ち手が太く、スチームボタン(赤い円で囲んだ部分)の高さもわずかに高くなっています。電源スイッチ(黄色い円で囲んだ部分)は、旧モデルでは持ち手上部にありましたが、最新モデルでは側面に配置

 

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フラット面を使ったプレスを効果的に使うべし!

冠婚葬祭や大切なデートなど、ここぞというときにはアイロンのプレスも使いたいところ。NI-FS540には、フラットなアイロン面があるので、シャツの襟をビシっとしたいとき、パンツの折り目を入れたいときにぴったり。また、ハンカチをバッチリプレスしておけば、女性が涙を見せたとき、そっと差し出して好感度を上げることも可能です。

↑アイロン面はセラミックコートですべりの良さも抜群(画像クリックで公式サイトにジャンプします)。プレスの際は、アイロン台を使わず、写真のような安価で収納しやすいアイロンマットを利用するのも手です

 

ちなみに、パナソニックの衣類スチーマーのラインナップには、より軽量でアイロン面がラウンドしているNI-FS340があり、こちらはプレスできないフリルやドレープもふっくら仕上げるそうです。女性なら、こちらを使うのもアリでしょう。

↑ラウンド形状のアイロン面を持つNI-FS340は、約665gと軽量でコンパクト。立ち上がり時間は30秒です(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

進化その⑤

「自動ヒーターオフ」があるから安心感が違う!

衣類スチーマーは忙しい朝に使う機会が多いだけに、電源を切り忘れてしまいがち。その点、最新モデルには、旧モデルにはない「自動ヒーターオフ」機能があるので、安心感がまったく違います。こちらは、電源が入っていてもスチームボタンを触らない場合、約60分で自動でヒーターが切れる機能。実際、近所に買い物に出たときに電源を切り忘れており、家に戻ってみると「自動ヒーターオフ」が働いて休止状態になっていた……ということもありました。こうした安全性への配慮はうれしい限りですね。

↑「自動ヒーターオフ」機能が作動して休止状態になると、緑色のランプが点灯します(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

結論

もはや、買わない理由が見当たらない……

旧モデルも使いやすいと思っていたのですが、今回使ってみてわかったのは、やはり「最新モデルのほうが断然いい」という事実でした。①立ち上がり時間が早い②広範囲をムラなく仕上げられる③より脱臭に効果的(※2)な「3倍パワフルスチーム」がある④スチームが出にくい角度がない⑤「自動ヒーターオフ」機能の安心感……。忙しい朝に使うにはぴったりですし、特に使い心地の良さは快感で、吹き出すスチームとともにシワが魔法のように消えていく、あの感触が忘れられません。安全面や使いやすさへの細かい配慮を見ても、もはや、買い替えない理由が見当たらない……。もちろん、衣類スチーマー未体験の方にも全力でオススメできます。最新モデルNI-FS540の便利さを味わってしまったら、二度と手放せなくなることは間違いありません。

↑カラバリはダークブルー(左)、ピンクゴールド調(右)の2種類 ●サイズ/質量(本体):W70×H150×D150mm/約705g●消費電力:950W●立ち上がり時間:約24秒●スチーム噴出し時間:連続約4分●スチーム量:平均約11g/分●注水量:約50ml(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

※2:スタンド含まず。
パワフルスチームのみで10秒間使用した場合と、3倍パワフルスチーム1回とパワフルスチーム合計で10秒間使用した場合の脱臭効果比較において。脱臭効果は、スチームをあてる時間、臭気・繊維の種類によって異なります。脱臭効果の感じ方には個人差があります。脱臭効果について(パナソニック調べ)【試験対象】衣類に付着したタバコ臭・飲食臭(焼肉・焼き魚)・汗のニオイ・防虫剤臭・加齢臭【試験方法】ニオイをつけたウールの生地に約10秒間スチームをあて、脱臭効果を6段階臭気強度法にて評価。付着させたニオイは以下のとおり。タバコ臭:約30 Lの試験容器内で約16分間煙に曝露。飲食臭(牛肉・さんまを焼いたニオイ):約90 Lの試験容器内で、煙に約16分間曝露。汗のニオイ:汗臭薬品(ヘキサン酸+マカデミアナッツオイル)を注射器で0.05 mL 滴下。加齢臭:加齢臭薬品(ノネナール)を注射器で0.05 mL 滴下。防虫剤臭:約10 Lの試験容器内に防虫剤(ナフタリン系、しょうのう、パラジクロロベンゼン)と布を入れ12日間放置。【試験結果】対象の臭気それぞれにおいて、有意な臭気抑制効果を確認。●脱臭効果の感じ方には、個人差があります。 ※3:20代から50代の男女5000名を対象に「加齢臭に関する意識調査」

商品に関する問い合わせ先 パナソニック https://panasonic.jp/iron/steamer.html

 

撮影/篠田麦也