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2018/5/30 17:00

10万台売れたのに、売場が決まらない…!? シャープ「超音波ウォッシャー」スリム型投入で知名度アップなるか

シャープから、衣類などの汚れをなぞって落とす「超音波ウォッシャー」の2018年モデルが登場。今回からより小型軽量で持ち運びやすいスリムタイプが加わり、2モデルがラインナップされることとなりました。スリムタイプの「UW-S2」、標準タイプの「UW-A2」ともに実売予想価格は1万5000円(税抜)。発売はともに6月21日です。

↑スリムタイプの新製品「UW-S2」

 

超音波で汚れを剥ぎ取るアイテムに約2年ぶりの新製品が登場

超音波ウォッシャーは、毎秒3万8000回の振動を与え、超微細な泡が弾けるときのエネルギーで衣類の汚れを剥ぎ取る、ハンディサイズのアイテムです。先端の超音波ホーンを衣類の汚れに当て、水ですすいで洗います。

 

本機のメリットは、洗濯機で落ちにくいシャツの襟や袖などの部分汚れのほか、手洗いでは面倒だったネクタイやぬいぐるみなどの汚れが簡単に落とせる点。汚れは水だけでもキレイに落とせますが、洗剤を利用すればガンコな汚れも落ちやすくなります。

↑使い方は、ひたす、なぞる、すすぐの3ステップでとてもカンタン

 

シャープが初代超音波ウォッシャー UW-A1を2016年9月に発売してから約2年。同社の調査によれば、同モデルのユーザーの6割がほぼ毎日使用し、7割が1回当たり10分以内の使用時間で済んでいるそうです。使った対象としては、洗濯前のワイシャツやブラウス、あるいはカバンやポーチ、帽子など衣類以外のものが上位に挙がり、襟や袖の皮脂汚れや、食品の汚れを落とすケースが多かったといいます。こうして、 ユーザーの支持を得たUW-A1は累計10万台以上を販売するヒット商品に。2年ぶりの新製品「UW-S2」と「UW-A2」は、従来モデルUW-A1のユーザー調査から浮かび上がったニーズに応えるべく、2ラインアップとなりました。

↑新製品のコンパクトモデル「UW-S2」

 

↑新製品の「UW-A2」

 

携帯されていないことが判明し、より小さく軽いモデルを開発

さて、先述のユーザー調査で同社の想定と異なっていたのが、持ち運び利用の頻度です。調査では、ユーザーは洗面所などに据え置きで使い、あまり持ち歩かないという結果が出たとのこと。携帯用として使われるものと想定していた開発陣は衝撃を受け、これを反省材料としたそうです。今回、超音波ウォッシャーの開発を指揮したメジャーアプライアンス事業部 洗濯機商品企画部の北川秀雄部長は、「より小さく軽くしないと、カバンに入れて持ち運んで使ってもらえないことが分かり、次世代機ではここをどうしても解決したいと考えました」と語りました。

 

そこで考えたのが、ホーン(先端)を細長い丸型とすることで、充電池を小さくするコンパクト設計。これにより、標準タイプの体積の約40%、重量を約50%(100g)とした軽量・コンパクトなUW-S2が誕生しました。

↑スリムタイプのUW-S2は超音波ホーンの形状を直径5mmの丸形に変更

 

↑UW-S2のカットモデル。超音波ホーンだけでなく電池の形状なども変更しています

 

据え置き利用を考えて、従来サイズのモデルも存続

ただ、先端が細いと接触する面積が狭くなり、洗うのに時間がかかってしまうのも事実。また、UW-S2は電池が小さくなった分、1回の満充電で使用できる時間が30分から15分に短くなっています。連続使用時間も5分から3分になりました(※)。そこで、据え置きで使う場合の使い勝手を考えて、従来機UW-A1の基本設計を受け継いだUW-A2も存続させ、ラインアップを2つとする方針を取ったそうです。

※連続使用時間が短く設定されているのは安全のため。時間が来ると一度電源が落ちる仕様になっています。3分では汚れが落としきれない場合は、改めて電源を入れて使用します

 

なお、新モデルUW-S2とUW-A2の両方に共通する進化ポイントは、充電用のUSB端子が防水対応し、不便なキャップを排除したこと。また、本体カラーは従来のゴールドをバイオレットに変更し、ピンク、シルバー、バイオレットの3色展開としました。ちなみに、本機はガーリーな色使いとオシャレな外観から、「女性専用?」と誤解される方がいるかもしれませんが、同社に聞いたら「ぜひ男性も使ってください!」とのこと。「シャツやスーツの汚れを取るにもいいですし、洗いにくいカバンの持ち手などを洗っていただくのもオススメ」だそうです。いざというときのために、ビジネスマンがデスクの引き出しに忍ばせておくのもアリですね。

↑UW-A2はUSB端子が防水に対応したほかは、従来モデルとサイズや性能は変わりません

 

↑電源ボタンの下に見える穴が、防水対応になったUSB端子。従来あったキャップもなくなりました

 

小型モデルならシャツを着たままピンポイントで汚れを落とせる

さて、肝心の洗浄力はどうなのか、改めて確かめてみたいところ。体験会ではまず、UW-A2の実演が行われました。実演の素材として使われたのは、同社社員がリアルに着たというシャツ。この日のために三日間も同じシャツを着続けて、黄ばみを付けたそうです。いくら性能評価のためとはいえ、身体を張っていますね。

 

汚れ落としの作業はトレイに水を張り、洗剤を付けて、超音波ウォッシャーで軽くなぞっていくだけ。洗浄後のシャツを見てみると、確かに汚れが落ちているのがわかりました。襟部分ならほぼ1分以内の作業で汚れが落とせるそうです。

↑シャツの襟の黄ばみが超音波振動で剥ぎ取られていく様子

 

一方、小型化したUW-S2の実演も行われました。女性のブラウスに付いたソースの汚れを、ブラウスを着たままで落とすというもの。外出先での利用を想定し、洗剤を使わず、UW-S2と付属のパフだけで汚れを落とすシーンを見せてくれました。なるほど、本体の細いUW-S2ならペンを握るように持てるので、手首の自由が効いて細かな汚れにも的確に振動が当てられます。外食時のちょっとした粗相なら、トイレに行ってササッと使うだけで、応急処置どころか本格的な処置が可能だと感じました。

↑汚れのついた表にパフを当て、生地の裏から超音波ウォッシャーを当てます

 

↑汚れがパフに移り、シャツの汚れが取り除かれました

 

幅広い素材、幅広い汚れに対応するのも便利です。本機ならソースやケチャップ、コーヒー、カレーなど、食べ物の汚れはもちろん、女性に多いファンデーションと皮脂汚れの混じった汚れが落とせますし、うわばき、トートバッグ、帽子などに付いた通常の洗濯機で洗いにくい汚れも落とすことができます。

↑超音波ウォッシャーの使用例。シャツ、帽子のへり、ダウンジャケット、カバン、うわばきなどの汚れが素早く落とせます

 

↑本機を使ったうわばきの洗浄例

 

実用性が高い割に認知度が低いのが課題

超音波ウォッシャーは、他社から同じジャンルの製品が登場していないこともあり、家電量販店で置かれているコーナーが確立していない点がシャープの悩み。店舗によってはシャープの洗濯機のそばに置かれることもあれば、洗濯機コーナーの隅にひっそり陳列されていることもあって、なかなか認知が伸びていかないそうです。実用性が高いうえ、贈り物やコンペの景品などにも手ごろな価格帯だけに、知られていないというのは実にもったいないですね。本稿を読んだ方々、新しくなった「超音波ウォッシャー」の存在を、ぜひ周囲に教えてあげてください。

シャープ

超音波ウォッシャー UW-S2

●発売日:6月21日●実売予想価格:税抜1万5000円前後●外形寸法/質量:W26×D22.5×H165mm/約100g(本体キャップ除く)●消費電力:5w●電池:充電池(DC4.8V/250mAh)(USB防水対応)●充電時間:5時間●使用時間:15分(連続使用時間3分)●先端ホーン幅:先端丸形(Φ5)●付属品:パフ、パフケース、USBコード、ACアダプター●本体色:バイオレット、シルバー、ピンク

 

超音波ウォッシャー UW-A2

●発売日:6月21日●実売予想価格:税抜1万5000円前後●外形寸法/質量:W40×D40×H168mm/約200g(本体キャップ除く)●消費電力:7w●電池:充電池(DC4.8V/900mAh)(USB防水対応)●充電時間:5時間●使用時間:30分(連続使用時間5分)●先端ホーン幅:12mm●付属品:USBコード、ACアダプター●本体色:バイオレット、シルバー、ピンク