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2018/7/3 17:00

ネット販売オンリー。謎に包まれたガスコンロ「Vamo.」の実力を探ってみた!

料理をするほとんどの方が使うガスコンロは、数多くの種類があります。多機能、実用的、安価と様々なコンロが多いなか、これらを一線を画すように登場したのがリンナイのVamo.(バーモ)。シンプルを極めた重厚な外観と、家庭用ガステーブル最大の火力4000Kcalを実現していますが、インターネットでの販売だけであり、実機を見る機会は限られていました。今回は、このVamo.のポテンシャルを探るべく、リンナイの廣江沙紀子さんのご案内で体験してきました。

 

↑リンナイ営業本部・廣江沙紀子さん。リンナイ製品はもちろん、他社製品に至るまでガスコンロのことを知り尽くしたお方です

 

あえてグリル機能を排したガスコンロ

――インターネットだけで販売されているVamo.ですが、これまでは、その実体がイマイチわかりませんでした。

 

廣江沙紀子さん(以下:廣江) 一般にガスコンロには、ガス会社さんなどを経由して購入するコンロと、インターネットで購入するコンロがありますが、Vamo.はインターネット直販限定ですので、確かに購入前にお客さまが実際に手に触れる機会は少なかったと思います。

 

もともと弊社では、インターネット限定販売商品で「ホワロ」という商品を先に販売していたのですが、お客さまから「よりシンプルなコンロが欲しい」という声を数多く聞きました。

 

機能面、デザイン面どちらも、シンプルなコンロが求められていたことを知り、あえてグリル機能も削ぎ落とし、業務用のような家庭コンロを目指して開発したのがVamo.でした。

 

――一般的な家庭用コンロで慣れていると、使いずらかったり、特別な使い方をしなければなからなかったりすることはないんですか?

 

廣江 グリル機能がないこと以外は、むしろシンプルなぶん、使いやすいのではないかと自負しています。グリル機能があると、ガスコンロの後ろに排気口カバーを取り付けないといけませんが、Vamo.にはこれもありませんし、このことでお手入れも楽になりました。

 

また、五徳(ごとく)にしても鋳物製で重めのものを使っており、鍋を振ってもドッシリとした安定感があります。ですので、「特別な使い方をしなければならない」ということはなく、むしろガスコンロの機能性もシンプルで使いやすさを追求していると考えています。

 

↑極めてシンプルで重厚な外観(五徳を乗せていない状態)

 

↑話題に上がった五徳。一般的なガスコンロに付いている物に比べ、重厚で驚くほどブレませんでした

 

火加減3610kcalと4000kcalにはどれだけの差があるか?

――一方、料理好きにとっての悩ましいテーマとして「家庭用火力は限界がある」という問題ですが、これも最大限の火力を実現しています。

 

廣江 はい。一般的なガステーブルコンロは3610kcalという火力で、例えば炒めものなどをするときに、食材に火が通るまで時間がかかります。それを4000kcalにあげることで、素早く火入れができ、素材の食感やうまみを逃がさず料理できるようにしているんですね。

 

――どうやって1割もの火力アップを実現しているのですか?

 

廣江 バーナーの構造を鉢状に変え、酸素の取り込み量を増やすことで、火力を高めているのです。火力を高めることで、野菜炒めもよりシャキッとしたものを作ることができます。

 

――一方、最近のガスコンロには自動で弱火になる装置が付いています。安全面では優れた機能ですが、料理好きの間では「あれがあると、料理が限られる」という嘆きの声もあります。Vamo.はどうでしょうか?

 

廣江 Siセンサーは鍋底の温度が250℃を超えると、火が自動的に弱火になる仕組みで、もちろん「Vamo.」にもSiセンサーは付いています。ただし、「高温炒めスイッチ」というボタンを長押しすることで、通常250℃のところ290℃まで調理できるように工夫しています。

 

たった40℃の違いとも思えるのですが、実際に利用してみると、連続しての炒め物がよりしやすくなったという声をユーザーの方からよくいただきます。

 

●3610kcalと4000kcalの火力の差を比べてみた!

前半が一般的なガスコンロの火力(3610kcal)。後半がVamo.の火力(4000kcal)。一見すると、「Vamo.のほうがやや大きい」くらいですが、この後、廣江さんによって振る舞われた野菜炒めで、如実な差を感じることに!

 

 

4000kcalの野菜炒めはシャキシャキ感が違った!

↑Vamo.を点火する廣江さん。先ほどまでの笑顔から一変、料理人の表情に

 

 

 

↑Vamo.で素早く鍋を振る廣江さん。鍋への火の回り方が確かに早いように感じます

 

↑わずか1分半~2分ほど炒め、塩胡椒をして終了。お皿に盛りつけます

 

↑Vamo.での野菜炒め完成。実際に試食させていただきましたが、中華料理店のそれとまったく遜色のない仕上がりで、野菜にはシャキシャキ感があり、強い火力でうまみを封じ込めていることが伝わってきました

 

 

Vamo.を使う場合は“壁”に注意!

――良いこと尽くしのようなVamo.ですが、使う上での注意点はありませんか?

 

廣江 基本的な注意点は一般的な家庭用コンロと同じです。注意点としては、置く場所と壁ですね。

 

可燃性の壁が近くにある場合、火力が強いので燃え移ってしまう危険性があります。もちろんサイトや取り扱い説明書でも告知させていただいていますが、Vamo.を置く場所から可燃性の壁までの距離が15cm以内に入る場合は、必ず防熱板というステンレス製の板を取り付けていただく必要があります。これは必ず守っていただきたいです。

 

↑極めてシンプルで扱いやすいVamo.ですが、設置場所と壁対策だけは要注意。狭い場所には必ず防熱板を使いましょう

 

強い火力だけでなく、極小弱火も実現!

――ネットでの広告展開を見ると、この火力からか男性ユーザーが多いようですね。

 

廣江 当初は特に男性向け、女性向けということは意識していなかったんです。それよりも料理好きの方、業務用テイストを好まれる方を想定して販売していたのですが、現在は男性ユーザーの方からの反響、注目の声が多いようです。

 

もちろん、女性ユーザーの方からの支持もないわけではなく、特に煮込み料理が好きな方には好評をいただいています。

 

――煮込み料理と言うと、強い火力というより、微妙な火加減も大事です。この点はいかがですか?

 

廣江 Vamo.はアナログな回転式の点火ツマミを採用しているので、これも従来の物よりも微妙な調整ができるんです。一般的なガスコンロですと、最少の火加減が決まっているものも多いですが、Vamo.のようにアナログな点火ツマミだと、極小の火力までユーザーのさじ加減で絞ることもできます。

 

こういったところで、例えば強火力だけを求めない女性ユーザーの方にも好まれている理由だと思っています。

↑あえてアナログ的なツマミを採用し、極小の火力も実現。ユーザーが自由に火力を決められるのも料理好きの間で好まれる理由です

 

厳しいネットユーザーからの声にあえて挑戦!

――インターネットでの限定販売は今後も変わらず、ですか?

 

廣江 ありがたいことに、「もっと広く宣伝して欲しい」「一般のお店でも販売して欲しい」という声を多くいただきますが、Vamo.は本当に料理を好まれる方に向けた商品ですので、これからもインターネットを通じて商品の魅力を伝えて、販売していきたいと考えています。

 

それよりも機能面やデザインの良さが、クチコミで広がっていくほうが本商品にとっては一番良いのではないかと思っています。実際、インターネットでのレビューなどは嘘偽りがなく、商品の良い面も悪い面もすべて出てしまいます。

 

そういった情報の行き来が主流ですから、Vamo.はあえて、ユーザーの方にお使いいただき、直接の評価を得たいと考えています。きっと他のガスコンロでは味わうことのできない魅力があるはずなので、是非興味のある方はご購入いただき、長く使っていただければ良いなと思っています。

 

↑近代的な機能をあえて削ぎ落としているので、お掃除もラクです

 

機能の素晴らしさだけでなく、まるで業務用のようなシンプルかつ無骨なデザインで、どんなキッチンにも合うのもVamo.の魅力。購入前に手に触れる機会は極めて限られていますが、これは買って損のない商品だと思いました。気になる方、ぜひチェックしてみてください!

 

 

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