家電
2018/8/21 10:30

便器に「オゾン水」って! トイレを「汚さない技術」はここまで来た

世の人々を悩ますトイレの尿ハネ。特に男性が小用を足す時、便器に床に、さらには壁に飛び跳ねてしまい、放っておくとシミや臭いがこびりついてしまいます。マメな掃除が欠かせませんが、トイレ掃除は面倒だし、汚い場所を掃除するのは誰だってイヤ……。そんな不満を解消したのが、汚れが付きにくくなるパナソニックの後付け温水洗浄便座「ビューティ・トワレ(泡コート・トワレ)」と、全自動おそうじトイレ「アラウーノ」です。これらがあれば、長年の苦役であったトイレ掃除が劇的にラクになるのでは……ぜひ詳しく知りたい! というわけで、「ビューティ・トワレ」と「アラウーノ」の新製品と、それに伴うトイレ空間を提案するパナソニックの「トイレ空間快適セミナー」にお邪魔してきました。

↑今回発表した新製品。温水洗浄便座「ビューティ・トワレ(泡コート・トワレ) DL-AWMシリーズ」(左)と全自動おそうじトイレ「アラウーノ L150シリーズ」(右)

 

 

トイレは「居たくない場所」から、「リラックスできる場所」へ

パナソニックによると、一般家庭の約75%が週1回トイレ掃除をしているが、もっとも嫌いな家事としてトイレ掃除を挙げている人が4割もいます。トレイはキレイにしていたい、でも掃除はキライというジレンマが見て取れますね。

↑40%が「嫌いな家事」としてトイレ掃除を挙げました。トイレ掃除が好きな人って逆にいるのかしら…

 

一方で、家庭のトイレ空間はこの数十年で大きく変化しており、「あまり長く居たくない場所」から「清潔・快適な空間」になりつつあります。パナソニックでは、今後もトイレがリラックスできる場所としての役割を果たすと予測。その前提として、清潔さと掃除の手軽さが必要と考え、先述の2製品の発表に至りました。

↑時代とともにトイレ空間は様変わりし、今では長時間すごせる快適空間になりました

泡が便器の水面を覆い、尿ハネと汚れの定着を防ぐ

まずは温水洗浄便座「ビューティ・トワレ(泡コート・トワレ)」の新製品AWMシリーズから見ていきましょう。発売は9月25日、実売予想価格は8万~11万円前後(税抜)です。同製品はその名の通り、泡で便器をコートするのが最大の特徴。泡が便器内の水面を覆うことで立ち小便時の尿ハネを防ぐとともに、便器表面も泡でコーティングするので汚れがつきにくく、輪じみもつきにくくなります。新製品では、旋回しながら便器内に泡を噴射する「360°泡ビーム」が進化し、2方向の高圧噴射ノズルで隙間なくしっかりと便器内を泡コーティングします。

↑ビューティ・トワレ、アラウーノともに泡コート機能が最大の特徴。汚れがつきにくいので便器の掃除はもちろん、尿ハネを防ぐのでトイレの床・壁の掃除もカンタンに

 

↑新製品では泡ビームが進化。泡パワーが強力になり便器のすみずみまでまんべんなく泡でコーティングします

 

泡の強さは5段階に調節可能。また、使用1分後に自動で便器面をコートするモード、便座を上げると自動で中心部に泡を貯めるモード、3時間ごとに定期的に便器面をコートするモードと3種類の自動運転モードを搭載し、家族構成・暮らしのスタイルに合わせた設定ができます。

↑泡コートありとなしの比較。インクで汚れをつけると、泡コートありは水を流した後に汚れがきれいに落ちています

 

↑泡のもとは、市販の台所洗剤を便器袖の操作部内のタンクに入れるだけ。満タン280mlで約900回、家族4人で1日18回使うとして約1か月半もちます

 

「ナノイーX」の新搭載で、便器を除菌してトイレ壁面も脱臭

新たにナノイーXも搭載されました。従来のナノイーに比べて10倍のOHラジカルを発生させ、便器内面と便座表面を除菌します。さらに、便ふたと便座の間の隙間から放出されたナノイーXがトイレ壁面の脱臭もします。従来のナノイーに比べて、半分の時間で効果を発揮できるようになったとのことです。

↑ナノイーXは、便器内の除菌だけでなくトイレ空間の消臭効果も発揮します

 

おしり洗浄は25通りから選べ、好みの洗い方は登録も可能

また、おしり洗浄の種類も増えました。従来は洗浄の強さを5段階に切り替えられるだけでしたが、新たに5通りの洗浄幅に切り替えができるようになったのです。つまり、5×5=25通りから自分好みのものを選べるわけで、しかも選んだ洗浄をリモコンに登録すれば、次回からはワンタッチで自分好みの洗浄を呼び出せるのです。

↑リモコン中央の4つの「ユーザーボタン」で、4人ぶんの洗い方を呼び出すことができます

 

汚れをはじく素材を使い、汚れが入り込むスキマをなくした

便座の素材・形状も進化しています。自動車のピラーやバンパーにも使われている滑水性樹脂を採用することで、ハネた汚れもはじいて寄せ付けません。また、便器と便座のスキマをなくす構造としたことで、スキマに汚れが入り込むこと自体を防いでいます。

↑便器と便座の隙間から尿が入り込み、便座の裏に付着したり床にもこぼれ落ちることがあります。滑水性樹脂採用の便座はハネた尿が付着せず、スキマレス便座なので床へのこぼれ落ちも防ぎます

 

AWMシリーズは9月25日発売。実売予想価格は、全部入りハイエンドモデルのDL-AWM600が税抜11万円前後、ナノイーX・温風乾燥非搭載/便座自動開閉機能搭載のDL-AWM400が9万円前後、ナノイーX・温風乾燥非搭載/便座自動開閉非搭載のDL-AWM200が8万円前後となります。3モデルそれぞれ、ホワイト/パステルアイボリー/パステルピンクの3色を用意しています。

 

「激落ちバブル」「スパイラル水流」に加え「オゾンウォーター」を新搭載

次に新型の全自動おそうじトイレ「アラウーノ L150シリーズ」を見ていきましょう。こちらは、従来機と同様、細かい泡を便器内にめぐらせて汚れを落とす「激落ちバブル」と、強力な旋回水流で便器内をまんべんなくお掃除する「スパイラル水流」を踏襲。さらに、今回は新たに「ナノイーX」と「オゾンウオーター」機能を搭載しました。

↑激落ちバブルとスパイラル水流はアラウーノの代名詞。便器・便座一体型の利点は、洗浄水に泡を混ぜて一緒に流せること

 

除菌効果のあるオゾン水を散布して便器内を清潔に保つ

オゾンウォーター(オゾン水)とは、水道水を電気分解して生成した水で、除菌効果があります。人がトイレを退出した3分後に、洗浄ノズルと便器内に約1分間オゾン水を自動散布し、菌を抑制して便器内を清潔に保ちます。便器内の水位を下げてから散布するので、輪じみ汚れの防止にもなります。

↑トイレ退出後に自動的に便ふたを閉め、まずは洗浄ノズルをオゾンウオーターで除菌した後、オゾンウオーターを散布して便器内をオゾンで満たします

 

↑便器背面に組み込まれた「ダイヤモンド電極」が、水道水を電気分解してオゾン水を生成します

 

カラバリを追加し、各種設定の操作や家族の見守りに役立つアプリも開発

このほか、ふたとアームレストのカラバリも追加。便ふたに新たに6柄を追加して合計10柄に、アームレスト(ひじかけ)に4柄を追加して5柄展開としました。これに加え、新開発のアラウーノアプリにより、洗浄位置など各種設定ができるほか、フィルターやノズルの掃除時期を告知する機能や、離れて暮らす家族の使用状況を知らせる見守り機能などが使えるようになりました。新型アラウーノの受注開始は8月21日から。希望小売価格は29万4000円~35万9000円(税抜・工事費別)です。

↑新アラウーノの豊富なカラーバリエーション。自宅トイレの内装に合わせて選ぶことができます

 

空間デザイナーがカンタンにできるDIYトイレを提案

↑空間デザイナの石塚綾子さんはパナソニックセンター東京の演出も手がけたそうです

 

今回のトイレセミナーでは、空間デザイナーの石塚綾子さんがゲスト参加し、DIYでトイレを快適空間に変える方法を伝授してくれました。石塚さんは、「トイレで本を読んだり、スマホを見たりする人が増え、くつろぎスポットになっている。私はトイレに入るとアイデアがふっとひらめいたりするので、ある程度長時間でも快適に過ごせる空間にしたい。リビングのように絵や花を飾ったりする人も多いですが、トイレも一つの部屋と考えれば、自分の好きな空間に自由に変えることができると思います」と語りました。

 

セミナー会場には石塚さんがデザインしたトイレ空間も展示されていました。「北欧風とウッディという2つのテーマでデザインしてみました。自宅にあった端切れや、100円ショップ、インテリアショップの低価格な素材を利用していて、それぞれ1万円から1万5000円以内で収めています。道具もハサミとカッターナイフくらい。誰でも簡単にできるDIYです」(石塚さん)。特別な道具や技術が必要なく、価格も手ごろというならば、「自分でやってみよう」と思いますよね。これなら数年ごとに簡単に模様替えすることもできそうです。

↑石塚さんがデザインし、自らDIYしたトイレ空間。ちょっとした工夫でトイレがオシャレ空間になり、居心地がよくなるとは目からウロコです

 

筆者は一人暮らしが長かったので、尿ハネの掃除の面倒さは身にしみてわかっており、現在、自宅では座って小用を足しています。とはいえ、いくら注意しても、ちょっと掃除をサボっただけで便器は汚れ、輪じみがこびりついて、何ともやりきれない思いを抱えていました。わが家も築13年。あと数年で水回りのリフォームが必要になるでしょう。その時、アラウーノはまちがいなく便器の第一候補になる…今回のセミナーで、そう強く思った次第です。掃除はラクにしたい、でも便器を取り替えるほど大掛かりなことはしたくない……という方は、「泡コート・トワレ」を検討してみるのもアリですね。

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