家電
2018/10/10 20:15

実用化は「?」だが…10世代目のシャープ「プラズマクラスター」、ペットにやさしい効果を実証!

必要なイオン濃度を実現する方法など、技術的な課題も

ただし、今回はまだ実証段階なので、今後の展開としては未定とのこと。犬の皮膚疾患がプラズマクラスター技術で治ると明言してしまうと、薬事法によって引っかかってしまったり、医療機器としての登録が必要だったりします。医療機器としての展開を考えるか、あくまでも家電機器として販売されるか……今後の状況次第といったところです。

↑実証試験は東京農工大学 岩崎利郎名誉教授の監修により行われました

 

↑プラズマクラスターイオンの照射はその効果だけでなく、人体への影響も考慮し、安全性を確認した上で行っています

 

また、今回の実証試験では実験用の狭い円筒容器内でプラズマクラスターイオン濃度が200万個/cm³ となっており、現在のところ、この濃度を部屋いっぱいに発生させる機器はありません。したがって、ペットキャリーバッグの様な狭い空間にプラズマクラスターイオンを充満させるのか、ドライヤーのようなもので直接照射するのか、そういった技術的な問題も残されています。

 

ペットを飼っている人にとって、ペットの病気は切実な問題。抗生物質も効かない耐性菌による疾患となると、そのより深刻です。今回の結果を元に、1日も早い製品の実用化を望みたいところですね。

↑実証試験で使用した円筒容器。プラズマクラスターイオン発生素子を上部に取り付け、円筒内部に平均200万個/cm³の高濃度プラズマクラスターイオンを照射します

 

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