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2018/11/27 18:00

このAIの使い方は新しい! 「気象データを使うエアコン」が花粉を「即キャッチ」できるワケ

つけっぱなしにすべきか否か、判定してくれる機能も

ウェザーニューズと共同開発した機能はもう一つあります。「つけっぱなし判定」です。近年、インターネットやテレビの情報番組などで、“エアコンはこまめにオン/オフするより、運転し続けたほうが電気代は安くなる”という話題が出ています。この情報を聞いて、外出する時にエアコンをオフにするかどうか悩む人も多いでしょう。しかし、家を開ける時間や外気温によって条件は大きく異なるため、電気代が安くなるかどうかは一概には言えません。

 

そこで、ウェザーニューズから市区町村ごとの天候・気温データを入手し、それにエアコンの設定温度、外出時間、エオリアが蓄積した個々の住宅環境をかけ合わせ、独自のアルゴリズムでつけっぱなしにすべきか否か、AIが判定してくれる仕組みが「つけっぱなし判定」です。具体的には、スマホの「エアリアアプリ」で外出時間などを入力すると、運転したまま外出して帰宅したときの電気代と、運転停止し帰宅後に再開して設定温度に到達するまでにかかった時間ぶんの電気代を比較表示してくれます。

↑運転したままの電気代と帰宅時の室温、運転停止して外出した場合の帰宅時の室温と設定温度に達するまでの時間・電気代が示されます

 

↑説明会場では実際に滋賀県と北海道で「つけっぱなし判定」のデモを見せてくれました。滋賀県草津市の場合、外気温22℃の天候時に、30分の外出でエアコンつっぱなしでは電気代6円、帰宅時の室温は28℃、運転停止した場合の帰宅時の室温は21℃まで下がり、設定温度の27℃に達するのに時間として10分、電気代は9円かかります。これにより、つけっぱなしのほうが電気代が安いことが分かります

 

↑北海道札幌市西区では、運転停止した場合には設定温度27℃まで達するのに20分かかり、電気代は15円かかります。滋賀県同様、30分の外出ならばつけっぱなしがお得

 

エオリアの新機能に「家が快適空間を作る」未来を見た

「AI先読み空気清浄」「つけっぱなし判定」機能を搭載したエオリアは、WXシリーズとXシリーズの2つのラインを用意しています。Wxシリーズは冷房能力4.0~9.0kWの6モデルで実売価格は32万円~43万円(税別)、Xシリーズは冷房能力2.2~9.0kWの11モデルで実売価格は26万円~41万円(税別)となります。

 

外部のデータと家電機器が蓄積したデータをAIが解析することで、家庭内の様々な機器が自動で判断し、ユーザーに先んじて快適な空間を作り出す……そんな未来がそう遠くない未来にやってくるでしょう。

 

まだ今のところはエアコンの空気清浄運転だけですが、パナソニックは家の中にあるほぼすべての電気機器を販売しており、家そのものもグループ会社が作っています。いずれ、すべてを連動させて空調や照明の調整をはじめ、カーテンの開け閉めからお掃除、お風呂やベッドの用意まで、何もかもを自動で行ってくれる時代になるかも。パナソニックの今回の取り組みは、SFの世界がすぐそこまで近づいていることを感じさせてくれます。

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