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2018/12/27 18:00

「髪を巻く=傷める」常識を破壊! 6万円の「Dyson Airwrap スタイラー」自宅レビューで知る存在意義

2016年、圧倒的に大風量のヘアードライヤー「Dyson Supersonic Ionic(ダイソン スーパーソニック イオニック)」(以下、スーパーソニック)を発売し、世間を驚かせたダイソンが、またまた衝撃のヘアケア家電を発売しました。髪を傷めず、ヘアスタイリングができる「Dyson Airwrap スタイラー(ダイソン エアラップ スタイラー)」(以下、エアラップ)です。今回は、それを自宅で実際に使ってみた使用感をレポートいたします。

↑ダイソンから登場した「Dyson Airwrap スタイラー」

 

「コアンダ効果」でカーラーに髪が勝手に巻き付く!

筆者は、発表会でエアラップの機能を目の当たりにし、「おぉ~……」と思わず感嘆の声を漏らしてしまいました。何が衝撃だったかというと、本体に装着したカーラーを髪に近づけると、髪が勝手に吸い付き、そのまま巻きついていったこと。本体はまったく回していません。そして数十秒間風を当てて外してみると、見事なカールが! そのデモンストレーションの様子は、以下の動画でご覧ください。

本体に搭載されているのは、スーパーソニックに採用されているのと同じ、小型でパワフルな「ダイソン デジタルモーター V9」。大風量の風を生み出すとともに、毎秒40回以上、温度を測定して制御する「インテリジェント ・ヒートコントロール機能」が搭載されている点は、スーパーソニックと同様です。

 

そのほか、ダイソンが着目したのが「コアンダ効果」。コアンダ効果は空気力学における現象です。空気は適切な速度と圧力で送り出されると、隣接面に沿って自然に流れ、周りの空気を引き寄せます。この現象を利用し、商品化したのが本機というわけです。

↑実は緻密に計算されているというカーラーの内部。コアンダ効果に適した構造になっています

 

エアラップの意義は、単に勝手に髪が巻きつくことではありません。重要なのは、ヘアアイロンのように過度の熱を使わず、髪を傷めない温度の温風でカールヘアが作れること。ただし髪は、濡れているほうがクセ付けしやすいので、使用時は、洗った髪を8割程度乾かすか、乾いた髪であればスプレーして濡らしておくのがベター。そこから髪をクセ付けしながら乾燥させ、仕上げに冷風で固めれば、スタイリングを長時間キープできます。

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髪を傷めず、カンタンに上品なカールヘアが完成

では、実際に使ってみたらどうなのか? 自宅で試してみました。まずは30mmの細めカーラーを装着。カーラーが各サイズ2種類あるのは、気流が流れる向きが時計回り、反時計回りと違うためです。例えば利き手を使い、同じカーラーで髪を一通りカールさせると、右側は内巻き、左側は外巻きになってしまう場合も。そのようなことがないよう、スタイリングに合わせて使い分けるわけですね。

↑風量、風温ともに3段階から選べます。今回はしっかりスタイリングするため、いずれもMAXでセットしました

 

カーラーを近づけると、髪が勝手に巻き付くので、あとは本体をスーッと頭に向かって横移動させます。しばらく温風を当てた後、電源ボタンを上に押して冷風を当てて固めます。すると、しっかりカールをつけることができました。

 

↑こんな風に、しっかりカールをつけることができました!

 

これは便利! 私自身、長年ヘアアイロンで巻き髪にしていますが、やはり傷みは避けられません。それが、髪を傷めず巻き髪が作れるとは……。まさに「待ってました!」という思い。エアリーな仕上がりも上品です。

↑エアリーで上品な仕上がりに!

 

慣れるまでは少々のコツが要る

とはいえ、慣れるまで少々コツが要りました。最初は髪を近づけても、吸い寄せずに吹き飛ばしてしまったり、どちらの向きのカーラーを使えばやりたい髪型に近づけるのか、ピンと来なかったり。髪が吸い付かない問題は、髪の毛束を少なめに取り、毛先にそっと近づけることで解決しました。毛先がピタッと来たところで、ゆっくり本体を頭に近づけていくイメージです。

↑髪の毛束を少量取り、毛先にそっと近づけるのがコツ

 

しばらく毎日のようにエアラップを使ってみましたが、カーラーの大きさ、巻き付く髪の量、向き、元の髪の濡れ具合、乾燥時間……と様々な条件によって、毎日仕上がりが違う印象。ただ、失敗ということではなく、どれもそれなりに気に入る仕上がりでしたし、夕方までしっかり持つのもうれしいです。さらに使い込めば、徐々に好みのカールが作れる条件がわかってくるかもしれませんね。

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付属品を使ってドライやブローもできるので意外におトク

続いて、付属品を見ていきましょう。エアラップには、カーラーのほか、プレスタイリングドライヤーとスムージングブラシ(ソフト)が付属しています。プレスタイリングドライヤーを装着すると、さすがにスーパーソニックほどのパワーはないものの、髪がしっかりと乾かすことができます。

↑プレスタイリングドライヤーを装着。ダイソンの羽根のない扇風機のような見た目です

 

実際、洗った髪を最初から最後まで髪を乾かしたところ、同社のドライヤーのスーパーソニックで5分程度の乾燥時間が、エアラップだと6分程度。大差なし、という印象ですね。スタイリングするなら8割程度乾けばいいので、エアラップだけで十分かもしれません。

↑風速も約16m/秒と、今まで様々なドライヤーの風速を測ってきた中では、かなり強いほうです

 

一方、スムージングブラシ(ソフト)を使うと、やさしくブローができます。このブラシにも仕掛けがありました。左右のブラシが可動するため、ブラッシングする向きによって隙間が生まれ、ここから気流が出てくるようです。このスムージングブラシでブローすると髪にツヤが生まれるので、ストレートヘアにしたい人にもオススメですね。

↑スムージングブラシ(ソフト)でブローすると髪にツヤが出ます

 

直販価格は5万9400円とお高いですが、ドライからカール、ブローまで1台でできるとなれば、意外とおトクです。ヘアアイロンに比べ、セットに時間がかかるのは確かですが、筆者のように髪の傷みに悩んでいる人にとって、救世主になることは間違いありません。

 

↑標準セットの「Dyson Airwrap スタイラー Volume+Shape」(直販価格5万9400円)。40mmカーラー2本、30mmのカーラー2本に、スムージングブラシ(ソフト)、プレスタイリングドライヤーが付属しています

 

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