家電
2019/1/8 19:30

「出しっぱなし家電」のお手本か! 「プラスマイナスゼロ」よりオシャレだけどアナログな空気清浄機・クリーナー登場

風邪などが流行り始めると、部屋の中の空気の汚れが気になります。これから春になると、今度は花粉も心配になりますよね。そんなときに心強いのが空気清浄機。ずっと置いておくものなので、どうせならデザインにもこだわったものが欲しい! という方に、オススメのモデルがプラスマイナスゼロから発売されました。また、コードレススティッククリーナーも部屋に置きっぱなしになりがちな家電のひとつ。こちらもオシャレなモデルが同時に発表されました。以下で紹介していきましょう!

 

フィルターを適度に覆い隠すため、竹かごをイメージしたデザインに

まずは1月下旬発売の「空気清浄機 C030 XQH-C030」(実売予想価格4万2000円 ※税別)を見ていきましょう。円柱状のフィルターを囲うように格子状のパーツが配置されており、一見すると、椅子のような、サイドテーブルのような不思議なデザインです。実はこれ、空気を効率よく集じんするためにこだわり抜いたデザインとのこと。

↑空気清浄機 C030。高さ約503×幅298.5×奥行き298.5mm、重さ約5.9kg(フィルター含む)。カラーはホワイトとディープブルーの2色

 

本機のデザイナーは、みやけかずしげ氏。無印良品などの家電のデザインを手がけ、数々の賞を受賞している人物です。みやけ氏は、本機のデザインについて次のように解説しました。

 

「空気清浄機に求められる機能は、空気を素早く効率良く吸って、キレイな空気を部屋にはき出すこと。フィルターを覆いすぎず、適度に隠すデザインとしてイメージしたのは“竹カゴ”です。工業製品というよりもインテリアに近いものを意識し、部屋の中心においてもなじむデザインを採用しています」

↑デザインについて解説するみやけ氏(右)。360度どこからでも空気を吸い込めるよう、竹かごをイメージしてデザインしたそうです

 

円柱状のフィルターの外側には、スチール製中空パイプでできた66本のロッドを配置。それぞれ職人が1本1本仮止めしてから溶接した手間のかかったものです。

↑フィルター周囲を66本のロッドがぐるりと取り囲んでいます。上下をひっくり返してネジを回せばフィルターが交換が可能。フィルター交換目安は約1年です

 

天面のスリットの工夫でスムーズに空気を排出できる

排気を行う本体上部は、天面は空気の流れが整いやすいよう、異なる向きのスリットを入れ、らせん状に空気を排出。ボタンの配置にもこだわりがあります。本体の上部が反り返っているので、操作ボタンを視線から隠し、スッキリとした印象を演出しています。

↑本体上部は、3方向にスリットを配置しています

 

↑LEDランプや操作ボタンは、わざと目立たないように配置しています。モードは、静音/標準/急速/AUTO/花粉の5つ。OFFタイマーは3・6・12時間で設定可能です

 

↑フィルターはには脱臭活性炭とイオン抗菌機能を付加。0.3マイクロメートル以上の粒子を99.5%集じんします

評価の高い初号機のデザインはそのままに、使い勝手を向上

続いて、「コードレスクリーナーVer3.C030 XJC-C030」(発売中・実売価格2万7000円)を見ていきましょう。同社は2014年、コードレスクリーナー初号機となるY010を発売し、「とにかく軽い」「かわいいのによく吸う」として、海外を含め、販売台数は累計25万台と、多くのファンの心をつかんでいます。

↑新製品のXJC-C030。カラーはクリアホワイトとクリアイエローグリーンの2色。クリーナーでは珍しいカラーです。本体サイズは高さ約963×幅220×奥行き135mm、重さは約1.25kg(ロングノズル+フロアノズル装着時)

 

本機は、ダストカップ、フィルター、ブロワー、モーターを一直線に並べるY010の効率のよい配置はそのままに、さらに使い勝手を向上させました。

↑空気の流れの効率がよくなるよう、主要なパーツを直線に並べています

 

↑バッテリー(赤い円で囲んだ部分)は取り外して充電が可能

 

また、本機ではバッテリーは取り外し可能な大容量バッテリーを搭載。容量を初号機よりアップさせ、フル充電時の連続運転時間を約57分から最大75分に延長し、充電時間は3時間と、従来モデルの約半分になっています。

↑バッテリーだけの販売もしているので、買い足すこともできます

 

↑ハンドル部分にはアルミフレームを樹脂で左右から挟み込んだ形状を採用し、耐久性にも配慮しています

 

笑ってしまうほどの軽さとシンプルなボタン操作

重さはロングノズル+フロアノズル装着時で約1.25kg。持ってみると、笑ってしまうくらいの軽さです。これなら、持ち上げて高いところの掃除や、階段などを持ち歩くのにもラクですね。ボタン操作はとてもシンプルで、ハンドル根元のたった1つのボタンでモードを切り替えるだけ。実は、この操作性にも細かい配慮がされています。通常、電源のオンオフとモード切替えが1つのボタンだと、終了時に何度もボタンを押さなくてはいけない煩わしさがあります。しかし、本機の場合はどの運転モードからも長押しすれば停止するので、サッと掃除を終了できるのです。電源操作は毎日使っているとストレスになるところなので、こうした配慮はうれしいですね。

↑ハンドル根元の電源ボタンでモードを切り替えます。現在のモードはランプの色で確認できます。写真の赤は強モード

 

ヘッドのブラシはスイッチで出し入れするアナログ系

また、面白いのがヘッド部分。ボタンを押すと、ブラシが出てくるのです。じゅうたんなど、ゴミをよく掻き出したい時はブラシを出して、フローリングではブラシを引っ込めるというように、床の素材の形状やゴミに応じてフロアノズルの形状を切り替えられるというわけです。通常、掃除機の上位モデルでは、回転ブラシに何種類もの素材を使って、どんな床面でもキレイにできるよう工夫されています。その点、本機は、複数の素材を使った回転ブラシは搭載していませんが、スイッチで切り替えることで、床面に応じた掃除ができるというわけです。アナログな仕組みですが、だからこそヘッド構造がシンプルになり、軽いままでもしっかりゴミを吸い込むというわけ。

↑ヘッドについているボタン(赤い円で囲んだ部分)で、ブラシを出し入れできます

 

↑ブラシを出した状態

 

↑ダストボックス容量は約0.5L。ダストボックスとフィルターは水洗いができて清潔です

 

家電でもデザインを求める人にオススメ

プラスマイナスゼロの家電は、総じて機能はシンプル。空気清浄機でいえば、スマートスピーカーに対応してほしい、加湿機能がほしいなど、1台でいろいろことができるモデルを求める人には合わないでしょう。ただし、家具やファブリックにこだわるように、家電にもデザイン性を求める人には大いにオススメできます。特に、空気清浄機やコードレススティッククリーナーは、出しっぱなしになりがちだからこそ、インテリアになじむものを選ぶという考え方はアリ。今回紹介した2モデルは、まさにそんなニーズを満たすアイテムといえるでしょう。