2019年の3月21日(木)、大人気トークバラエティ「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!」(通称アメトーク)の3時間スペシャルが放送されました。その冒頭を飾ったのが、大人気企画の「家電芸人」。なかでも企画の最後で別セットで紹介され、「うわー、おもろいのやりよった!」(蛍原 徹さん)「映像キレイな~」(宮迫博之さん)など、特に大きな注目を集めたのが、プロジェクター一体型スマートライトpopIn Aladdin(ポップインアラジン)です。番組を見て詳しく知りたいと思った方、以下のレビュー記事をぜひチェックしてみてください!
popIn Aladdin(ポップインアラジン ※「ポッピンアラジン」と呼ばれることも多い)は、中国の検索エンジン企業バイドゥ傘下のpopIn株式会社が開発したスマートライト。プロジェクター、サウンドシステム、シーリングライトが一体となった話題のアイテムです。クラウドファンディングサイト「Makuake」で歴代4位となる7436万円の支援金を獲得し、2018年11月より一般発売を開始。「寝室を最高のエンタメ空間へ。」というコンセプトで、小さい子どもを持つ家庭向けに開発され、「アラジンの魔法のランプのような体験をもたらす」として命名されました。実売価格は7万9800円です。
そんな話題のポップインアラジンのPRの方から、「業界内でのインフルエンサーの方に製品を実際に試用していただきたいと考えており、ぜひ小林史於(筆者)さんに…」とのメールがきました。ついに筆者もインフルエンサーの仲間入りかぁ……と、感慨に浸りつつ、「自宅に設置できるか確認してみます!」と返信したところ、「ダメなら他の編集部員の方でも構いませんから」とのご返信が。…結局、誰でも良かったのね! そして自分、インフルエンサーじゃなかったのね……(そりゃそうだ)
でも、結局借りました。インフルエンサーではないですけれども! プロジェクターでキレイな景色を映せるみたいですし、ライトの光の色も変えられるとのことで、モテ部屋みたいになるのかな……と興味を持ったためです。筆者は42才独身で、本来のターゲット「小さい子どもを持つ家庭」とは違いますが、単身者で本機に興味を持っている人は多いはず。年齢だけなら親世代なので、その視点でも語れるのでは……。というわけで、実際に使って感じたことを、以下で率直にお伝えしていきましょう。
popIn Aladdin
実売価格7万9800円
天井の配線器具と接続し、無線LAN接続と画面の調整を行う
設置はカンタン。既存のシーリングライトの配線器具に付属の引掛シーリング用専用アダプターをガチャっとはめ、さらにそのアダプターに本体をガチャっとはめてコネクタをつなぐだけ。
設置した印象は、コロっとしていてかわいい感じ。圧迫感はありませんが、通常のシーリングライトと違って厚みは目立ちますね。
設置したあとは、壁に映写した画面で映像の台形ゆがみ補正やフォーカス調整、室内の無線LANの接続や郵便番号の登録などを行っておしまいです。なお、筆者の場合、部屋が8畳程度と狭小につき、本体から壁までの距離が十分にとれなかったため、画面の大きさは40インチ(幅約90cm×高さ50cm)程度に。壁から約3m離れることができれば、120インチまで映写できるとのことなので、ポテンシャルを引き出すことができず、まことに申し訳ないです。
スマホの音楽再生は自然な音が心地いい
さて、設定を終えたところで、単機能から試してみましょう。Bluetooth接続でスマホの音楽再生が可能というので、まずはそれを試してみました。スピーカーはオーディオブランドのハーマン・カードン製だけあって、音質はかなりのもの。ほんのわずかに音がこもる印象はありますが、上から部屋全体に音が降ってくる感覚が新鮮で、自然かつ立体的な音場が心地いいです。
ただ、Bluetoothスピーカーとしての使い勝手には少々難あり。Bluetooth接続を行うための選択画面はホーム画面とは別で、画面を切り替える必要があることと、スマホ側でpopIn Aladdinを選んで接続する必要があるのが面倒です。また、画面には何も表示されないので音量がわからず(通常画面だと音量を表示するのですが)、リモコンで音量を操作すると「最大音量です」と最大音量でアナウンスがあって、腰を抜かしそうになりました。どうせなら、ホーム画面のボタンを押すだけでスマホと自動接続できて、画面にポップな映像が出る仕様だったら良かったな……と。とはいえ、音がいいので、その後使う機会はありました。
照明はもっと暗く調整できたらよかった
続いて、照明の機能を見ていきましょう。結論からいえば、こちらは少々物足りなかったです。寒色・暖色の切り替えは良いのですが、明るさの幅がもう少し欲しかった……。6段階で設定できるのですが、もっと暗く設定できたらな、と。最低レベルの明るさでもそこそこ明るいので、これだと寝る前に読書したいときには不便です。もっと暗くするとなると、プリセットの「常夜灯」まで落ちてしまい、その中間がないので、照明でいいムードを作りたい人は残念に思うかも。後述の「美風景」や「ヒーリングライト」など映像コンテンツで演出する手もありますが、照明の機能はシステムのアップデートで改善されるといいですね。
アップデートで成長する楽しみがある
なお、前段でアップデートに触れましたが、本機はインターネットに接続しており、アップデートで成長していくのが特徴です。例えば、筆者が使っていたときは新たに動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」や「Netflix (ネットフリックス) 」、スポーツコンテンツ配信サービスの「DAZN (ダゾーン)」アプリのほか、「等身大動物図鑑」などオリジナルコンテンツが追加されました。これからどんなコンテンツが追加され、どんなふうに成長していくのか? その点も楽しみです。
「美風景」の「本日のおすすめ」が楽しみに
さて、映像のほうはどうか? 続いて当初のお目当てのひとつ、キレイな景色を映してみましょう。こちらはホーム画面から「美風景」というアプリを押すと楽しめます。提携しているLandSkip(ランドスキップ)という風景配信サービスの映像を再生するもので、「ノーマル」「窓」「望遠鏡」「飛行機」「潜水艦」などのコンテンツがプリセットされているほか、「本日のおすすめ」が1本日替わりで楽しめます。
ある程度使っていると楽しみになってくるのが「本日のおすすめ」です。日によっては「これ、美風景…?」というものがある反面、突然、心をわしづかみにされる映像に出会うことも。ある日、無人の建物が建つ岩の小島を波が洗う光景に、いつぞやのひとり旅が思い起こされ、思わず見入ったことがありました。こういう映像は繰り返し眺めたいものなのですが、この「本日のおすすめ」、保存できないんですよね……。まさに一期一会、貴重なコンテンツです。
またこの「美風景」は、映像とともに流れる音声にも注目。富士山と湖の風景では虫の鳴き声、湖に枯れ木が立つ風景では鳥の鳴き声、海辺の風景では波音が聞こえてきます。最近は、映像を見ずにこの音を聞いてぼーっとしていることも多くなりました。たとえば、ちょっとした森林浴体験を求めて、部屋にグリーン系のフレグランスを置き、森の映像にして鳥の声を聴く…なんていう自己演出もアリ。より深いリラックスを得られることは、いうまでもありません。
このほか、映像コンテンツとして「ヒーリングライト」があります。これはランプやキャンドルの光がわずかにゆらめく映像が、癒しの音楽とともに再生される内容。こちらは夜、お酒でも飲みながら眺めたいところ。
なお、プロジェクターの画素数はWXGA解像度(1280×800画素)で、フルHDではないということですが、粗さが目立つような印象はありません。ただ、寝室での使用を想定しているだけあって、明るさは700lm(ルーメン)とやや低く(一般的な家庭用プロジェクターが1000~2000lm)、明るい環境だと映像が薄く見えます。ただ、夜やカーテンを閉めた状態だとはっきり映るので、寝室での使用は問題なし。また、後述しますが、映画コンテンツは極めて臨場感豊かに再生できます。
余談ながら、筆者はより映像を美しく見たい! と思い、壁に貼るタイプのスクリーンをネット通販で2980円で購入し、使用しました。壁紙の細かい凹凸が気にならなくなるのでオススメですよ。
目覚まし機能では、最新情報やお気に入りの写真を映写
目覚まし機能にあたる「オンタイマー」というものもあるそうなので、試してみました。これはホーム画面の「システム環境設定」からタイマー時刻と、ライトのON/OFFを設定すればOK。指定の時刻になると、複合コンテンツ「Aladdin Mode」(アラジンモード)が起動。時刻、日付、気温、天気、ニュースや「美風景」の「本日のおすすめ」映像、「フォトメモリーズ」(ユーザーがアップした写真のスライドショー)などが表示されます。
必要な情報がパッとわかり、お気に入りの写真や映像が朝イチで楽しめるので、気分よく出勤できますね。設定すれば同時にライトもONになるので、音ではなく明かりで目覚めたい人にも便利です。欲をいえば、今後のアップデートで「ニュースだけをたくさん流して」など、メニュー内容がカスタマイズできればうれしいですね。
リモコンの感度の良さと音声入力のレベルに驚く
ここで、いったん操作性に目を向けてみましょう。ひとつ感心したのが、リモコンの感度が良いことです。ボタンの押し心地が軽いので大丈夫かな? と思うのですが、だいたい一発で電源が入ります。また、リモコンには音声入力機能も付いていて、音声認識のレベルも高いのが便利。試しに、シンガーソングライターの米津玄師さんが、本機の名前によく似た「ポッピンアパシー」というMV(ミュージックビデオ)をYouTubeにアップしているので、これを検索してみましょう。リモコンのマイクボタンを押しつつ、「YouTubeで米津玄師でポッピンアパシー」とリモコンに話しかけると、自動的にYouTubeが起動。当該のMVが表示されました。おお、これは便利!
このほか「Googleで●●選手の身長」「今日の天気は?」など、調べたいことを音声で入力・表示できますし、「ライトをつけて」とか「電源オフ」などの操作も認識して対応してくれます。ただし、ときどきしゃべろうとして大きく息を吸い込むと、それを認識してしまうことに注意(「はぁ」と認識)。裏を返せば、それだけ感度がいいということですね。
リモコンが使いやすい反面、スマホアプリでの操作はあまり実用的ではありません。アプリには、カーソルなどリモコンの機能を画面で表示するだけ。画面をタッチしてホーム画面のアプリを直接操作できたらすごく便利だと思うのですが……(それもまたアップデートに期待しましょう)。アプリを使うときといえば、画像を本体にアップするときくらいでしょうか。
なお、スマホから本体にアップした画像は「フォトメモリーズ」で再生できます。こちらはアップされた画像が自動で切り替わるコンテンツで、映写する画像を自分でコントロールできないのが惜しい点。スマホで選んだ画像をそのまま表示できたらな……。
YouTubeではアーティストのMVをヘビロテ
コンテンツの話に戻りましょう。いろいろ使ってみましたが、なかでも筆者が多用したのはYouTubeです。特に、アーティストの公式MVはかなりの頻度で再生しました。なにせ、思った以上に音質がいい! というわけで、目覚まし機能で本機が立ち上がったあとの朝の時間、人気のアーティストのMVをハシゴするのが定番に。まだ知らない曲をヘビロテし、カラオケ用にたくさん覚えることができました。ただ友人がいないので、披露する機会はありませんが! ほかにも、筆者は趣味のサッカーに活かすべく、YouTubeで「ポストプレーの極意」「筋トレの正しいフォーム」「正しいテーピングの巻き方」などを視聴。大きな画面だと、こうしたハウツーものを見るときに便利ですね。
Netflixのコンテンツはまるで映画館で見たような臨場感
YouTubeの次に重宝したのが、動画配信サービスのNetflix(有料・ベーシックプラン月額864円~)です。なんといっても、見逃した話題の映画を見ることができたのがうれしい! 筆者の場合は、部屋を暗くして「新感染 ファイナル・エクスプレス」「レディ・プレイヤー1」「ジョン・ウィック」「ゼロ・グラビティ」「ラ・ラ・ランド」などを視聴。「ゼロ・グラビティ」は、宇宙の圧倒的な孤独感が怖くて怖くて……。「ラ・ラ・ランド」は良かったなぁ、この結末好きだなぁ…などなど、どの作品も印象深く、しばらく身体に余韻が残りました。まるで本当に映画館で見たかのような……。それだけ映像と音響が良かったということなのでしょう。
まだまだNetflixで見たい映画をリストアップしていますし、さらに、本機のためにスポーツ配信のDAZN(ダゾーン ※有料・月額1890円)も契約しちゃいました。この週末は、ポップインアラジンで名作映画とスポーツをハシゴしようか! そんな楽しみもふくらみます。
↑Netflixのコンテンツ例
こうしてみると、ポップインアラジン、いい製品ですね。7万9800円は確かに高いですが、設置スペースが不要で、これだけ多彩なコンテンツが楽しめるのですから。「学習ポスター」「うごく太陽系」「世界の絵本」「等身大動物図鑑」といった本来の子ども向けコンテンツも充実しているようですが、むしろ子どもがいる、いないにかかわらず、誰もが楽しめるアイテムだと思いました。筆者もこのままだと独身が終わらない…とは思いつつ、まだしばらくは、プライベートの時間の多くを本機に捧げることになりそうです。
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実売価格7万9800円