まずは計量カップで豆を計量
では、いよいよコーヒーを豆から淹れてみましょう。まずは、水タンクに分量の水を入れます。水は、天面にあるフタを外して注ぎますが、開口部が広いのでとにかく入れやすい!
ここからは、コーヒー豆の煎り加減や仕上がりの好みに合わせて、挽き方や湯温を選んでいきます。初めてなので、取扱説明書にある表を目安にしました。今回淹れるのは、深煎りのコーヒー豆2杯分。「深煎り」なので、「細挽き・83℃」でセットしました。
ちなみにコーヒー豆の量は、浅煎りか深煎りかによって、1人ぶんの量が変わってくるので、計量は専用のカップで行います。「深」と書いてある目盛りを見ながら2カップぶん入れるのですが、これが見にくいうえ、コーヒー豆の粒が大きいので、どこがラインか判定しづらく苦労しました。
お湯が6本の筋となって注がれるシャワードリップの様子が楽しい!
あとは、ペーパーフィルターをセットしたドリッパーをガラスサーバーに乗せて本体の上に置き、スタートボタンを押すだけ。豆を挽き始めるのですが、その音質に驚きました。何しろ、わが家で今使っているコーヒーメーカーはプロペラ式のため、ガーー! と工事中のような大きな音を立てて短時間で挽くのですが、これはどちらかというと、ゴリゴリゴリゴリ……と静かに手挽きしているような音がします。
そして挽いた豆が、ドリッパーに降り始めると、フワッと漂ってくるコーヒーアロマの香り。それも脳にビビッと来るような強い芳香で、一気に癒しの世界に引き込まれてしまいます。こんなに香りが違うのは、挽き方がいつもと違うから……? それももちろんあるでしょうが、それだけではないようです。
こうして待つこと約2分30分、やっと抽出が始まるのですが、これがまさにプロのハンドドリップ! お湯が6本の筋となってシャーと注がれ、しばらく時間を置いて蒸らし、またお湯を注ぐ……を繰り返しながら、ゆっくりドリップしていきます。その様子が面白く、思わず見惚れてしまいました。
強い芳香の理由は、ドリッパーと本体の間に隙間があるから
ドリップの様子を眺めながら、「ああ、そういうことか」といまさらながら気づいたことがありました。それは、このコーヒーメーカーの構造。一般的なコーヒーメーカーは、ドリッパーを本体にセットするため、コーヒーがサーバーに落ちてくるまで、その様子が見えません。しかし、本機は、サーバーに乗せたドリッパーを差し込む構造なので、ドリップシャワーが落ちてくる部分の間に隙間を作ることができ、コーヒーが挽けたら高い香りが漂うし、ドリップしている様子を目で楽しむこともできるのです。